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葉山しおさい公園 | かつての葉山御用邸付属邸に整備された海浜公園

葉山しおさい公園(撮影日:2022.12.02) 葉山
葉山しおさい公園(撮影日:2022.12.02)

葉山しおさい公園は、葉山御用邸付属邸跡地に開設された公園です。
すぐ北側には神奈川県立近代美術館 葉山が、南側には、一色公園を挟んで、葉山御用邸があります。

葉山しおさい公園の一番の見どころとも言える日本庭園には、茶室「一景庵」(要予約)や休憩所として利用できる「潮見亭」、「噴井の滝」などがあり、回遊できるようになっています。
一色海岸に面している黒松林芝生広場からは、相模湾越しに富士山や伊豆大島、伊豆半島などが一望できます。

葉山御用邸を見学することはできませんが、葉山御用邸付属邸跡の葉山しおさい公園では、皇族のお住いの面影を感じることができます。
また、園内の葉山しおさい博物館では、葉山周辺の海に生息する魚類、貝類等の展示のほか、昭和天皇のコレクションである御下賜標本や皇室ゆかりの品の展示もあります。

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大正天皇崩御の地、昭和天皇皇位継承の地

葉山しおさい公園・葉山しおさい公園入口前に建つ大正天皇崩御・昭和天皇皇位継承之地の記念碑(撮影日:2015.03.17)
葉山しおさい公園・葉山しおさい公園入口前に建つ大正天皇崩御・昭和天皇皇位継承之地の記念碑(撮影日:2015.03.17)

葉山御用邸は、侍医のドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツ博士の進言もあり、1894年(明治27年)に、療養中であった英照皇太后孝明天皇の女御)の保養先として造営されました。
1919年(大正8年)には、葉山御用邸の北側に隣接する場所にあった、岩倉具定侯爵金子堅太郎伯爵井上毅子爵の各別荘を買い上げて、葉山御用邸の付属邸が造られました。

1926年(大正15年)12月25日、葉山御用邸付属邸で病気療養中であった大正天皇は、皇太子や生母・柳原愛子らに見守られるなか、崩御されました。
ただちに、葉山御用邸付属邸にて皇位継承の儀式である「剣璽渡御の儀けんじとぎょのぎ」が行われ、昭和天皇が即位しました。
昭和という時代は葉山ではじまったと言っても過言ではないのです。

1984年(昭和59年)に葉山御用邸付属邸は葉山町に無償貸与され、1987年(昭和62年)に葉山しおさい公園として開園しました。

なお、葉山御用邸付属邸ができる以前、葉山御用邸(本邸)を挟んだ反対側の、南側に隣接する場所には葉山南御用邸(南邸)が造られました。その土地の一部は、現在県立葉山公園になっています。

その後も葉山御用邸の本邸は残り、歴代の天皇皇后両陛下皇族方がご静養に訪れています。
ご訪問の際は御用邸の周辺を散策されて、葉山の地元民と気軽に交流することも珍しくありません。
葉山御用邸へのご到着や最終日に御用邸からご出発される際は、毎回必ず、沿道にはたくさんの地元民が集まって、皇室の方々が乗るお車に手を振る様子が見られます。
葉山を愛した皇室は、葉山の町民からも愛されています。

葉山しおさい公園・葉山しおさい博物館の前に建つ昭和天皇即位の記念碑(撮影日:2019.04.28)
葉山しおさい公園・葉山しおさい博物館の前に建つ昭和天皇即位の記念碑(撮影日:2019.04.28)
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戦前の宮家などの別荘の面影

明治~大正期、横須賀線が1889年(明治22年)に開通すると、御用邸の他にも葉山には、宮家や政府要人、実業家などの別荘が次々と建てられるようになりました。
大小さまざまな砂浜や磯からなる海岸線と、そこからすぐなだらかに続く丘陵地帯からなる美しい景観を持つ葉山は、その温暖な気候も相まって、当時の社会的ステータスが高い方たちに人気の場所となりました。
しかし、第二次世界大戦の敗戦を受けて、華族制度の廃止や財閥解体などによって、別荘地は企業や新たな資産家へ売却されていき、土地の細分化が進みました。

葉山しおさい公園は、別荘地・葉山の往時の面影を見ることができる、貴重な場所でもあります。

日本庭園

葉山しおさい公園・日本庭園(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・日本庭園(撮影日:2022.12.02)

葉山しおさい公園日本庭園では、春はツツジ秋はモミジ冬にはツバキなど、季節ごとの花々や紅葉をたのしむことができます。庭園の池は、井戸水が使用されていて、が回遊しています。

噴井の滝

葉山しおさい公園・噴井の滝(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・噴井の滝(撮影日:2022.12.02)

葉山しおさい公園日本庭園の奥には「噴井の滝ふけいのたき」という小さな滝が落ちていて、その音が庭園の良いアクセントになっています。

潮見亭

葉山しおさい公園・潮見亭(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・潮見亭(撮影日:2022.12.02)

日本庭園葉山しおさい博物館の裏側には、休憩室として無料で利用できる潮見亭があります。

葉山しおさい公園・潮見亭の離れの六角堂(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・潮見亭の離れの六角堂(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・潮見亭の離れの六角堂(内部)(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・潮見亭の離れの六角堂(内部)(撮影日:2022.12.02)
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一色海岸に面した海浜公園

葉山しおさい公園・黒松林(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・黒松林(撮影日:2022.12.02)

葉山しおさい公園の海寄りにある黒松林からは、一色海岸を望むことができます。砂浜で過ごすのと違って、木陰で潮風を浴びられるのが心地よいです。
一色海岸に直接降りられるわけではありませんので、純粋に海をたのしみたい場合は、はじめから砂浜に向かった方が良いでしょう。

葉山しおさい公園から一色海岸を望む-1(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園から一色海岸を望む-1(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園から一色海岸を望む-2(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園から一色海岸を望む-2(撮影日:2022.12.02)
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葉山しおさい公園の紅葉

葉山しおさい公園・日本庭園の紅葉-1(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・日本庭園の紅葉-1(撮影日:2022.12.02)

葉山しおさい公園では、モミジなどの秋に色づく木々も植栽されています。
葉山しおさい公園は、葉山エリアでも有数の紅葉スポットです。例年、11月中旬から色づいて、12月中旬ごろまでたのしめます。

葉山しおさい公園・日本庭園の紅葉-2(撮影日:2022.12.02)
葉山しおさい公園・日本庭園の紅葉-2(撮影日:2022.12.02)

以下のリンク先から周辺の【紅葉・黄葉おすすめスポット】の情報もご覧ください

【2023 No.11】特集 | 晩秋の逗子葉山・紅葉&黄葉
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葉山しおさい公園内の主な施設

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DATA

住所 三浦郡葉山町一色2123-1
アクセス
行き方

JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より京急バス「海岸回り葉山」行きにて『一色海岸』下車すぐ
または、「長井」行き、「佐島マリーナ入口」行き、「横須賀市民病院」行きなどの山手回り長井方面行きにて『葉山』下車、徒歩約5分

駐車場 あり
営業時間

8:30~17:00(入園は16:30まで)

休業日 月曜日、祝日の翌日、年末年始(12/28~1/3)
料金

高校生以上:300円、小・中学生:150円 ※その他、団体料金や同日に県立近代美術館葉山及び山口蓬春記念館を利用した場合等の割引制度あり

電話番号 046-876-1140
ウェブサイト https://www.town.hayama.lg.jp/soshiki/shougaigakushuu/2/2/index.html
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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