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2022年、13番目の特集

2022年の13番目の特集は、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだものにしようと、年初に決めていました。その断片は先行して公開してきていましたが、特集記事としてはドラマも佳境となる11月末の公開となってしまいました。

世の中には、今も昔も、プロもアマチュアも含めて、歴史研究家や歴史好きという人が数多くいます。そのような方々の努力の積み重ねによって、多くの文献がひも解かれ、そこにさまざまな解釈が生まれ、議論されて、さらにそれらが紡がれていくことで、今日「通説」と言われるような歴史のストーリーが作られてきました。大河ドラマの脚本もその一つと言えるでしょう。

特集『「鎌倉殿の13人」聖地巡礼』では、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主要な登場人物にゆかりがある場所に焦点を当てて、主に地元に伝わる伝承をもとに、その生涯を、できるだけ分かりやすく紹介しています。
その場所に伝わるストーリーを尊重しているため、なかには、いわゆる「通説」とは異なるお話もあるかと思います。中世のことなど、正確なことは誰にも分からないのですから、その場所で暮らす人々が受け継いできた歴史を大切にしたいと思い、そうしています。
対象は三浦半島エリアに限定していますが、複数の自治体をまたいで紹介しているため、この手の記事としては情報量は少なくないはずです。また、単なる観光ガイドや史実の解説のようなものではなく、リアルな場所を使った軽いストーリー仕立てにしているのも特徴の一つだと思っています。これは、ある人物の背景を知ることで、場所と場所の関連性も分かるようにしたかったためです。ストーリー仕立てにすることで、ドラマに登場した歴史上の人物の追体験をしていただけるのではないかという思いもあります。

きっかけはどうであれ、三浦半島に興味を持って、実際に訪れてみたり、より広く深く知ろうとする人が増えるのは良いことだと思います。三浦半島の代表者でもなんでもありませんが、ミーハーでも大歓迎!その場所に興味を持ってもらうためのきっかけがあるということは、とてもありがたいことです。
特集『「鎌倉殿の13人」聖地巡礼』は、そんな人たちの、ガイド役であったり入門書の一つにでもなってもらえないかという思いで、つくりました。

最後に、この特集では、三浦半島エリア以外から唯一、和田義盛ゆかりの地で、相鉄線の駅名にもなっている和田町を取り上げています。和田町にある、和田義盛ゆかりの真福寺(和田不動尊)には、筆者の父方の実家の墓があります。そんな、個人的にもゆかりがある場所をこの特集に忍び込ませることができたのも、うれしく思います。

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