米海軍横須賀基地は、在日米海軍司令部が置かれる基地です。通称「ベース」と呼ばれています。
アメリカ海軍第7艦隊・旗艦(司令部)の揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」が母港とする他、原子力航空母艦「ロナルド・レーガン」も事実上の母港としています。
米海軍横須賀基地は、第二次世界大戦の終戦までは、旧日本軍の横須賀海軍工廠として使用されていた場所にあります。
横須賀海軍工廠は、幕末にフランス人技師・ヴェルニーらを招いて江戸幕府によって建設された、横須賀製鉄所を源流とする造船所です。明治維新後は横須賀造船所と名前を変え、1903年(明治36年)には旧日本海軍・横須賀鎮守府直轄の横須賀海軍工廠となりました。
米海軍横須賀基地では、横須賀海軍工廠時代からの施設を受け継いで利用していて、幕末に建設された日本最古級のドックも現役で使用されています。また、旧横須賀鎮守府庁舎は在日米海軍司令部庁舎として使用されています。
米海軍横須賀基地のドックや対潜センターなどの一部施設は、日米地位協定によって、海上自衛隊や住友重機械工業が共同使用しています。
米海軍横須賀基地内には、軍事施設の他にも、住宅や学校、病院、野球場など、「まち」としての機能が一通りそろっています。基地内の標識などは英語表記、通貨は基本的にアメリカドル(日本円が利用できる施設も多い)となっていて、言うなれば、日本に隣接したアメリカです。「異国情緒」ではなく、完全に「異国」です。
年に数回、イベントで基地が一般開放される際には、基地外からの一般客も飲食店などの一部施設が利用でき、アメリカのマクドナルドのメニューがたのしめたりもします。
米海軍横須賀基地は、例年、年に数回、下記イベント開催時に一般開放される他、年に4回、「日米親善ベース歴史ツアー」が開催されています。一般開放時は、空母などの艦船の見学ができる場合もあります。
3月下旬:「日米親善よこすかスプリングフェスタ」(桜の開花時期に開催)
8月上旬:「ヨコスカフレンドシップデー」(「よこすか開国祭」と同時開催)
10月下旬:「よこすかみこしパレード」
※施設の特性上、さまざまな事情により、中止となる場合もあります。
2022年に開催が予定されていた「日米親善よこすかスプリングフェスタ」は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、中止となりました。




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