9月7日(日曜日)は、鎌倉・稲村ヶ崎からダイヤモンド富士を観測することができました。春と晩夏に、同じ場所では1年に2日しか見ることができない神秘的な絶景ショーに、多くのカメラマンたちが集まっていました。
残念ながらこの日は、富士山上空に薄い雲が立ち込めていたため、霞みがかったダイヤモンド富士となりました。けれども、富士山山頂に太陽が落ちて行く様子はバッチリ見ることができました。
定番の稲村ガ崎公園から望むダイヤモンド富士

稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)は、富士山と江の島を望む、鎌倉有数の絶景スポットとして人気の場所です。普段から夕日の時間帯になると、多くの人が集まってきます。ダイヤモンド富士の日は、その数が桁違いに増えます。
稲村ヶ崎は、ダイヤモンド富士の鑑賞スポットの中でも、屈指の人気をほこります。この日は、公園内だけで、およそ300人ほどの見学者を確認することができました。
大勢の人が集まったわりには、ダイヤモンド富士のその瞬間は意外と静かです。カメラのシャッターを押すのに夢中な人や、なるべく静かに動画に収めたいという人が多いためでしょう。
以前のダイヤモンド富士と言えば、一眼カメラ+三脚と言った装備のカメラ愛好家が集まるイベントでした。しかし最近は、「ダイヤモンド富士の写真をスマホの待ち受け画面にすると、運気がアップする」などと言う迷信ができるほどですから、スマホで撮っている人の姿も多く見られました。
三浦半島などの富士山の東側から見るダイヤモンド富士は、夕日のダイヤモンド富士です。そのため、ダイヤモンドのような鋭い輝きではなく、どちらかと言えばゴールドと形容できるような輝きです。
富士山の山頂が黄金色に輝く様子を目にすれば、金運アップのご利益がありそうと思えてくるのも、分からない話ではありません。
穴場の稲村ヶ崎の切通から望むダイヤモンド富士
稲村ヶ崎の隠れた富士山のビュースポットと言えば、稲村ヶ崎の切通が挙げられます。逗子方面から国道134号を走らせるドライブでは定番の富士山のビュースポットですが、わざわざここから富士山の写真を撮ろうという人はあまり見かけません。
※通行の妨げになりますので、歩道や車道で三脚を立てるのは絶対におやめください。
おそらくこの日も、ダイヤモンド富士の瞬間を稲村ヶ崎の切通から見届けようという人はほとんどいなかったと思われます。下の写真は、太陽がすべて富士山の山頂に隠れてしまう直前の、稲村ヶ崎の切通から見た富士山です。ちょうどこのタイミングで車を走らせていた人は、これで当面の運気を使い果たしてしまったかもしれませんが、最高のドライブになったことでしょう。
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