県立観音崎公園は、ガクアジサイで「かながわの花の名所100選」に選ばれている、三浦半島でも屈指のあじさいの名所です。
ガクアジサイは、観音崎がある三浦半島などの太平洋沿いの海岸近くで古くから自生しているあじさいとして知られています。観音崎バス停や第1・第2駐車場近くの観音崎園地をはじめ、園内各所で目にすることができます。例年見ごろは6月上旬から下旬にかけてです。
なかでも一番のおすすめスポットは、山の上に広がる花の広場です。あじさいが見ごろの時期でも、広々とした場所にあるためもあって、それほど混雑しません。ゆっくりとあじさいを鑑賞できる、横須賀でも屈指の隠れたあじさいスポットと言えます。
フォトジェニックさや映えという観点では同じ県立観音崎公園内にある横須賀美術館のあじさいの園路に分があるかもしれませんが、花の広場のあじさいはさまざまな品種をたのしめるという特徴があります。
※開花状況や今後の見通しは、公式発表のものではありません。すべて、「三浦半島日和」調べです。

花の広場を中心に全体的に見ごろ

6月19日現在の県立観音崎公園のあじさいは、ほぼ満開で見ごろです。ただし、陽当たりの良い場所から見ごろを過ぎつつあります。
山の上にあって、陽当たりの良すぎる花の広場では、ほどよく山に囲まれているふもとの横須賀美術館よりも、若干見ごろを過ぎているあじさいの割合が多くなってきています。
※花の広場は陽射しをさえぎるものがほとんどありませんので、熱中症対策を十分とるようにお気をつけください。
花の広場では、観音崎公園オリジナルのアジサイ「汐音」やカシワバアジサイ、アナベルなども育てられていて、定番の横須賀美術館とはまた違った魅力があります。
同日の横須賀美術館のあじさい開花状況は、以下のリンク先よりご覧ください。





花の広場や横須賀美術館以外でも見ごろが続く
県立観音崎公園では、花の広場や定番の横須賀美術館の他でも、さまざまな場所であじさいを見ることができます。園路を普通に歩いているだけでも、あちこちであじさいを目にします。
あまり陽当たりの良くないハイキングコース上のあじさいのほうが、見ごろ時期は長く続くかもしれません。


県立観音崎公園・花の広場のアクセス方法
花の広場は丘の上にあるため、アクセスしにくいというハンデがあるものの、最盛期でも横須賀美術館などの他のあじさいの名所ほどは混まないのもうれしいところです。
県立観音崎公園の第1・第2駐車場や観音崎バス停のある観音崎の中心地から20分くらい、横須賀美術館からは15分くらいです。どちらも、ほぼ上り坂です。ただの山道ではなく、所々にレンガ造の砲台跡などの戦争遺跡が残っていて、横須賀らしいハイキングをたのしめます。
県立観音崎公園のものではありませんが、花の広場のすぐ隣りにはコインパーキング(鴨居3丁目の住宅地側)もあります。ただ、月極駐車場との併用ということもあり、駐車可能な台数は少なく、季節を問わず、満車になることもめずらしくありません。
最寄りのバス停は、浦賀駅と観音崎を結んでいるバスの、堀田バス停です。堀田バス停から花の広場までは、10分くらいです。こちらはハイキングコースではなく、住宅地の中の坂道を登って行くことになります。