鎌倉の長谷寺(長谷観音)では、毎年、年の瀬の12月18日に、「観音御足参り祈願」と「歳の市」が執り行われます。
「御足参り」は、普段は入ることができない観音堂内陣に、1年に1度、立ち入ることが許され、観音様の御足に触れてお参りすることができる行事です(志納金 1,000円)。
同日開催される「歳の市」は、長谷寺の参道に露店が出店して、だるまや熊手の他、正月を迎えるための縁起物などを扱う市で、「酉の市」として親しまれている市とよく似た行事です。年の瀬に市が立つのは、鎌倉市内では長谷寺だけで、冬の風物詩として賑わいます。
またこの日は、夜まで拝観することができるため、ライトアップした境内をお参りすることができる特別な日でもあります。2025年秋の夜間拝観は12月7日(日)で終了し、紅葉の見ごろは過ぎた時期ですが、1日だけアンコール的に、紅葉ライトアップを楽しめる日でもあるのです。
※見ごろ情報や今後の見通しは、公式発表のものではありません。すべて、「三浦半島日和」調べです。

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青い灯りとのコントラストが美しい 紅葉ライトアップ

さすがに紅葉はピークをだいぶ過ぎていましたが、ライトアップされるとその魅力は幾分よみがえります。
長谷寺では、建物やアクセントとなる岩場などのライトアップに、青色の灯りを使用しています。それが、ライトアップされた紅いモミジを、いっそう際立たせてくれます。


主役以外にも魅力が多い 長谷寺の夜間拝観

長谷寺の夜間拝観では、人気の良縁地蔵をはじめ、いろいろな場所でライトアップを楽しめます。夜間拝観の主役となる仏様や紅葉、梅など以外にも、昼間には見られない表情に出会える行事ですので、機会があれば夜の長谷寺も参拝してみるのをおすすめします。


【2025-2026年版】長谷寺の年末年始行事
長谷寺の今年最後の夜間拝観は、大晦日にあります。
この日は、16:30までが通常拝観で、23:00から再開門されます。その後は、元旦の朝8:00まで自由拝観(入山無料)となります。
その間、境内では年末年始の行事が執り行われます。天気が良ければ、見晴台から初日の出のご来光を拝めるかもしれません。
除夜会
時間 23:45ごろ~
場所 上境内 鐘楼
僧侶による読経の後、除夜の鐘がつかれます。
除夜の鐘は事前申し込み制(終了)で、当日券はありません。
修正会
時間 元旦0:00~
場所 観音堂
その年の国家安寧・五穀豊穣と除災招福を祈願する、新年初の法要が執り行われます。
万灯祈願会
時間 元旦0:00~
場所 上境内 さくら広場
修正会の後、僧侶が広場に集い、約6,000個の祈願ローソクの前で読経祈願します。
祈願ローソクは当日23:00からも頒布されます。(数量限定)
※雨天、強風の場合は、三が日いずれかの夕刻から行われます。
※最新の情報は、長谷寺の公式サイトをご確認ください。



