妙本寺は、源頼朝に仕えた鎌倉幕府の有力御家人・比企能員の屋敷跡に日蓮が開山となって創建された、日蓮宗最古の寺院の一つです。
鎌倉駅から徒歩10分とかからない場所にありながら、人気観光地が集中するエリアからは外れているため、穴場の紅葉スポットと言えます。また、妙本寺は、毎年、鎌倉でも紅葉の色づきが遅いお寺の一つでもあります。
12月12日(金)現在、妙本寺の紅葉色づき状況は一部見ごろです。真っ赤に色づいている木は少ないですが、本堂にあたる祖師堂や鐘楼周辺のモミジは見ごろを迎えつつあります。参道のモミジもグラデーションがキレイです。
妙本寺の紅葉の象徴とも言える二天門前のモミジはオレンジ色に色づいています。赤い二天門との対比にはちょうど良い色合いです。
※見ごろ情報や今後の見通しは、公式発表のものではありません。すべて、「三浦半島日和」調べです。
ライトアップされた仁王像とモミジの紅葉

この日訪れたのは夕暮れでした。晩秋の妙本寺には、この時間帯にしか見られない美しさがあります。
あたりが薄暗くなると、二天門の仁王像がライトアップされます。そこに覆いかぶさるモミジの紅葉がほのかに夕陽に照らされる幻想的な光景は、妙本寺ならではです。
※16時ごろに閉門となる鎌倉の多くの寺院と違い、妙本寺は拝観時間が決まっていません。そのため、夕方、境内を散歩する近所の方の姿もちらほら見かけます。陽が落ちると真っ暗になりますので、夜間の入山は推奨しません。
祖師堂の紅葉 外から見るか 内から見るか

二天門の先にある祖師堂周辺では、お堂に向かって左側のモミジが見ごろを迎えつつありました。祖師堂周辺の紅葉は、外側から見るのはもちろん、内側から見るのもおすすめです。
祖師堂にお参りして、上にあがらせていただいた先から見るモミジの紅葉は、絵画のようです。見る角度によってさまざまな表情を楽しめます。


その他の妙本寺境内の紅葉の見どころ
鎌倉駅や本覚寺方面から妙本寺の二天門や祖師堂へ向かうルートは、車道にもなっているメインの参道の他、その左側に方丈や鐘楼を経由する参道もあります。どちらもモミジの紅葉を楽しめますので、行きと帰りでルートを変えてみるのもおすすめです。



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