県立観音崎公園の花の広場は、横須賀最大の河津桜スポットです。絶対的な本数では三浦海岸エリアには及びませんが、県立観音崎公園の河津桜は広々とした芝生広場の一角に植栽されていますので、お花見客で身動きが取りづらくなるようなことは起きにくいです。河津桜スポットでは定番の、菜の花とのコラボもたのしめます。
県立観音崎公園・花の広場の河津桜は、八分咲き~満開で、引きつづき見ごろです!満開近くになった木から、少しずつ葉っぱが出はじめています。花が散ってから葉っぱが出てくるソメイヨシノと違って、満開前に葉っぱが出はじめるのは、河津桜の特徴の一つです。
今後の天候や気温次第ですが、この一週間くらいが見ごろのピークで、次の週末には葉っぱが目立つ状態になってくると思われます。
※当サイトの河津桜の開花状況では、概ね、葉が出る前の見ごろを「八分咲き」(ほぼピンク一色)、葉が出はじめの見ごろを「満開」(ピンク色+少し緑色混じり)と表現しています。
三浦海岸の河津桜と比較すると、県立観音崎公園・花の広場のほうが開花が進んでいましたが、三浦海岸も見ごろになってきていますので、現在はどちらへ行っても満足できるでしょう。同じ河津桜と菜の花のコラボをたのしめるお花見スポットでありながら、雰囲気はまったくと言っていいほど違いますので、両方訪れてみて、その違いをたのしむのも良いかもしれません。
※このページの開花状況や今後の見通しは、公式発表のものではありません。すべて、「三浦半島日和」調べです。

カメラマンフレンドリーな河津桜と菜の花のコラボ
菜の花畑の周辺は、河津桜とのコラボ写真を撮影できるとあって、この時期、県立観音崎公園・花の広場で一番人気の場所です。ずっと菜の花は見ごろでしたが、ようやくそれに河津桜も追いついてきました。
実は、この菜の花畑裏の河津桜並木は立入禁止エリアになっていますので、他の人の写り込みを気にせずに撮影しやすい、カメラマンフレンドリーな場所でもあります。

野鳥の観察にも向いている花の広場の河津桜

前回の県立観音崎公園・花の広場の河津桜開花状況レポートで、ヒヨドリとメジロが縄張り争いをしているという話を書きました(ヒヨドリが一方的に争いをしかけているのですが)。
本日は、前回その争いがあった木の周辺は完全にヒヨドリが支配していて、メジロの姿はほとんど見られませんでした。さらに、河津桜を求めてやってきたヒヨドリの数も、だいぶ増えていました。
その木は、花の広場のなかでも、もっとも花の付き方が良さそうな木で、いちばん蜜の多いエリアをヒヨドリが抑えているような状態でした。
メジロはメジロで、無駄な争いには付き合わないほうが良いということを学習したようで、そこから少し離れた、まだまだ若い河津桜の木を飛びまわっていました。
ちょくちょく訪れていると、河津桜の開花状況だけでなく、そこで暮らしている生き物の様子の変化まで気になるようになってきてしまいました。
街路樹の河津桜などと違って、花の広場の河津桜では、距離をとったり反対側にまわりこんだり、木のまわりを自分も自由に動き回ることができますので、このような野鳥の観察にも向いています。

2025年2月28日の県立観音崎公園・花の広場のムービー
県立観音崎公園・花の広場のアクセス方法
花の広場は丘の上にあるため、アクセスしにくいというハンデがあるものの、最盛期でも三浦海岸の河津桜ほどは混まないのもうれしいところです。
県立観音崎公園の第1・第2駐車場や観音崎バス停のある観音崎の中心地から20分くらい、横須賀美術館からは15分くらいです。どちらも、ほぼ上り坂です。ただの山道ではなく、所々にレンガ造の砲台跡などの戦争遺跡が残っていて、横須賀らしいハイキングをたのしめます。
県立観音崎公園のものではありませんが、花の広場のすぐ隣りにはコインパーキング(鴨居3丁目の住宅地側)もあります。ただ、月極駐車場との併用ということもあり、駐車可能な台数は少なく、桜の季節に関わらず、満車になっていることが多いです。
最寄りのバス停は、浦賀駅と観音崎を結んでいるバスの、堀田バス停です。堀田バス停から花の広場までは、10分くらいです。こちらはハイキングコースではなく、住宅地の中の坂道を登って行くことになります。