冬の三浦半島は、ハイキングに最適な季節です。三浦半島は、ほとんど雪が降ることがありません。気温が氷点下に下がることもめったにありませんので、道が凍結する心配もそこまで考える必要はありません。もちろん雨の後は、季節を問わず注意する必要があります。
また、春から秋にかけて注意を払う必要がある蜂や蛇といった危険な生き物も、少しマイナーなルートを歩くときに苦労する藪も、ほとんど気にする必要がなくなるのも、冬のハイキングのメリットです。
そして、なによりも、空気が澄んでいる日が多いことから、富士山などの眺望も期待できるのが最大の魅力だと言えるかもしれません。
気軽にたのしめるおすすめハイキングコース
この日はそんな絶好の低山ハイク日和、富士山日和だったため、武山ハイキングコースや三浦三山などと呼ばれる、三浦富士~砲台山~武山を縦走しました。いずれの山も200m前後の低山で、最寄り駅から徒歩のみでアクセスでき、当日朝に天気と自分のコンディションを確認してから準備をしても間に合うくらい気軽にたのしめる(もちろん出発地によります)、おすすめのハイキングコースです。
行きは京急長沢駅を出発して、長沢殿前公園口から武山ハイキングコースに入り、帰りは武山山頂から武山見晴台を経由して、南武入口バス停に下りました。休憩を含まない所要時間は、2時間半くらいです(歩く速度によります)。
冬におすすめの一騎塚・南武ルート
武山ハイキングコースは、京急線の津久井浜駅や京急長沢駅を起点にして、三浦富士~砲台山~武山を縦走して、再び津久井浜駅や京急長沢駅に戻るというコースがポピュラーです。裏ルートとも言える一騎塚や南武からのコースは、鉄道の駅から徒歩でのアクセスができないことや、舗装路を歩くということもあり(南武からの登山道は、一騎塚からの道と合流してから山頂までが舗装路)、あまり人気のコースとは言えません。
しかし、冬の武山ハイキングコースでは、ぜひ、武山見晴台をルートに入れることをおすすめします。
武山見晴台は、武山山頂から一騎塚・南武方面に5~10分ほど下った場所にある眺望スポットで、国土交通省が選定した「関東の富士見百景」に選ばれています。
武山ハイキングコースのなかでは三浦富士山頂が富士山のビュースポットとして知られていますが、相模湾や三浦半島西部の市街地越しに見られる武山見晴台からのほうが、より迫力ある富士山を拝むことができます。
一騎塚や南武からは、横須賀中央駅や衣笠駅方面(衣笠十字路)、三崎口駅などへのバスの便があります。
武山ハイキングコースの各眺望スポットからの景色
武山ハイキングコースの各眺望スポットからの景色は、以下の動画をご覧いただき、登山計画の参考にしてください!
武山ハイキングコースの眺望スポットマップ
各スポットの詳細は、マップ上のリンク先をご覧ください。
※砲台山山頂は行き止まりの盲腸線です。砲台山山頂は眺望がありませんので、時間と体力を節約したい場合は、スルーしても良いかもしれません。