スポンサーリンク

海宝寺 |「観音様」として親しまれてきた葉山・堀内の海辺の古刹

海宝寺・本堂(撮影日:2026.01.22) 葉山
海宝寺・本堂(撮影日:2026.01.22)

葉山・堀内海宝寺(海寶寺、戒宝寺)かいほうじは、海からほど近い場所にある浄土宗の寺院です。すぐ隣りに鎮座する須賀神社(須賀社)とはまるで境内を共有するように、境いめがありません。
周辺には、葉山マリーナ葉山港など、マリンレジャー施設や漁港が点在しています。

山号の「軍見山」は海宝寺の裏山にあたる小高い山の名前で、平安時代末期、三浦一族平家方と戦った小坪合戦で、大将の三浦義澄が戦の物見に使ったことに由来します。この頂上に旗を立てて味方を鼓舞したことから「旗立山」、あるいは、こんもりと丸い形をした山のため「丸山」などとも呼ばれています。

本堂に安置されている聖観世音菩薩三浦三十三観音霊場の第24番で、海宝寺は「観音様」の愛称で地元の人たちに親しまれています。
この他、本堂内には、閻魔大王十王像も祀られています。

山号軍見山
宗派浄土宗
寺格
本尊聖観世音菩薩
創建不詳
※江戸時代中期以前
開山不詳
開基不詳
海宝寺・本堂の「海寶寺」の扁額(撮影日:2026.01.22)
海宝寺・本堂の「海寶寺」の扁額(撮影日:2026.01.22)
スポンサーリンク

マリンリゾートの一角で昭和初期の面影を残す境内

海宝寺・県道側の参道入口付近(撮影日:2026.01.22)
海宝寺・県道側の参道入口付近(撮影日:2026.01.22)

海宝寺は、創建年や開山などの詳しい由緒は分かっていません。
江戸時代後期に編さんされた地誌「新編相模国風土記稿」には、同じ堀内にある光徳寺の子院として名前が見えますが、三浦三十三観音の第24番であること程度しか記載されていません。

郷土誌葉山」によれば、現在の海宝寺本堂は、1931年(昭和6年)に今の葉山マリーナの敷地にあった3代鈴木三郎助の2階建ての事務所兼住居を移築したものを、2001年に平屋に再改築したものだと言います。

鈴木三郎助家味の素の創業家で、かつては、後に葉山マリーナとなる場所に葉山工場や逗子にも工場を持っていましたが、この頃には主力工場は川崎に移転していました(味の素2代鈴木三郎助による創業)。
その後、葉山工場跡地は造船所などとして使用されていましたが、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックにあわせて、3代鈴木三郎助がホテル付きヨットハーバーとして葉山マリーナを開業させました。

長年、鐙摺の漁港近くで地域の人々に寄り添ってきた海宝寺でしたが、戦後、周辺は、ヨットハーバーをはじめとしたマリンリゾートに様変わりしました。海宝寺の境内は、このあたりでは数少ない昭和初期の面影を残す場所です。

海宝寺・六地蔵や庚申塔など(撮影日:2026.01.22)
海宝寺・六地蔵や庚申塔など(撮影日:2026.01.22)
海宝寺・石仏群(撮影日:2026.01.22)
海宝寺・石仏群(撮影日:2026.01.22)
スポンサーリンク

海宝寺周辺の見どころ

須賀神社(須賀社)[堀内]
葉山・堀内の須賀神社は、京都の祇園社から勧請されたと伝わる、鐙摺あぶずり地区の鎮守です。現在は神社境内の前方には、葉山マリーナや葉山新港が整備されていますが、かつては、もっと海の近くに鎮座する神...
旗立山(軍見山)・鐙摺城跡
「鐙摺山あぶずりやま」は、現在の逗子市と葉山町の境に、海に突き出るようにそびえる山です。この鐙摺山に、平安時代後期から鎌倉時代にかけて、三浦一族が支城の一つ鐙摺城を構えていました。城主は、このあたり...
葉山マリーナ
葉山マリーナは、ヨットハーバーと、レストランやマリンカジュアルなどのショップが入るマリーナプラザからなる、複合マリーナ施設です。ビジター向けには、湘南の海の観光スポットをめぐる「江ノ島・裕次郎灯台周...
葉山鐙摺港・葉山新港(はやま港海の駅)&小浜海岸
マリーナや港湾施設が集まる葉山港周辺は、「日本のヨット発祥の地」とされ、古くからマリンスポーツが盛んなエリアです。現在の葉山港は、県道(バス通り)から近い内陸側にあり、主に漁港として利用されている葉...
葉山港A防波堤灯台(赤灯台)&遊歩道
葉山港A防波堤は、葉山港(葉山新港)のもっとも沖合に整備された遊歩道のある防波堤で、先端には、葉山港A防波堤灯台が建っています。遊歩道は無料で利用可能です。(定休日や開場時間等は記事末尾のDAT...
鐙摺の切通し(田越の切通し)
鐙摺あぶずりの切通しは、逗子市と葉山町の境に位置する、明治期に開削された近代の切通しです。葉山の海岸線を走る県道207号森戸海岸線上にあり、国道134号の長柄隧道、県道311号鎌倉葉山線の桜山隧...
逗子海岸(逗子海水浴場)
逗子海岸ずしかいがんは、JR逗子駅と京急線の逗子・葉山駅それぞれから徒歩圏内にある、相模湾に面した広い砂浜を持つビーチです。例年夏に開設される逗子海水浴場は、厳しめなルール・マナーで運営されていて、...
国木田独歩文学碑・鳴鶴ヶ崎(逗子市浄化管理センター)
明治時代に小説家や詩人、ジャーナリストとして活躍した国木田独歩くにきだ どっぽは、その作品のなかでたびたび逗子の情景を描いています。徳冨蘆花、泉鏡花らと並ぶ、近代における、逗子ゆかりの作家の一人とし...

DATA

住所 三浦郡葉山町堀内1310
アクセス
行き方

JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より京急バス「葉山(一色)」行きなどの海岸回り葉山方面行きで『鐙摺(あぶずり)』または『葉山マリーナ』下車、徒歩約2分

駐車場 なし
料金

無料(志納)

電話番号 046-875-0229 ※光徳寺
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。
※地図は、右上のレイヤーボタンから、「オープンストリートマップ」「地理院地図」「Google マップ」「空中写真」に切り替えられます。「空中写真」は場所や縮尺によって表示できない年代もあります。大まかな場所を知りたい場合は「Google マップ」、目的地付近の詳細な道路地図を調べたい場合は「オープンストリートマップ」または「地理院地図」を選択すると分かりやすいです。左上の縮尺ボタンとあわせてご活用ください。
error: 申し訳ありません。コピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました