マリーナや港湾施設が集まる葉山港周辺は、「日本のヨット発祥の地」とされ、古くからマリンスポーツが盛んなエリアです。
現在の葉山港は、県道(バス通り)から近い内陸側にあり、主に漁港として利用されている葉山鐙摺港(葉山本港)地区と、1994年からその沖合に整備され、主にマリーナとして利用されている葉山新港地区の2つのエリアからなります。
葉山ではめずらしい大型駐車場「県営葉山港駐車場(葉山新港駐車場)」が併設されていて、車でも利用しやすいのがうれしいポイントです。
葉山新港と同じマリーナですが、隣接する葉山マリーナは別施設です。
葉山鐙摺港では毎週日曜日に開催されている朝市も人気です。港の横には、小浜海岸と呼ばれる、小さな砂浜も残されています。
葉山新港には、レンタルボートやゲストバースも用意されていて、「はやま港海の駅」として「海の駅」(国土交通省)に登録されています。無料で利用できる防波堤では、釣りや相模湾の絶景をたのしむこともできます。

INDEX
「日本ヨット発祥の地」葉山のヨットの歴史

葉山鐙摺港(葉山本港)には、ヨットの帆をかたどった「日本のヨット発祥の地」の石碑が建っています。葉山町によると、明治時代後期に、慶応義塾大学水泳部が葉山沖でヨットを走らせたのが日本の近代ヨットの草分けだったと言い、この石碑もその出来事に由来します。
日本のヨットの歴史は、開港後の横浜に、外国人居留地の外国人が持ち込んだヨットによってはじめられたとされています(諸説あり)。1875年(明治8年)には、横浜で、日本初のヨットレースが開催されました。
しかし、明治時代前半は、ヨットはまだまだ外国人主導のものでした。
明治時代も半ばを過ぎると、そのような外国人と交流を持つようになった日本人にもヨットをたのしむ人が増えていきます。同じ海の競技者であった慶応義塾大学水泳部の人たちがまさにそれで、葉山の海でヨットを走らせるようになったのも、葉山が水泳部の練習場だったためです。
1932年(昭和7年)には、慶応義塾大学水泳部主催による「第1回湘南ヨットレース」が葉山で開催されました。このヨットレースが、日本人によるはじめてのヨットレースであったとされています。
1937年(昭和12年)に葉山~大島間で行われたレースは、日本初の外洋ヨットレースだったと言います。
第二次世界大戦中は、三浦半島一帯が軍事施設となったため相模湾を自由に利用できない時期もありましたが、戦後の1951年(昭和26年)には、日本でもっとも歴史ある外洋ヨットレースである「大島レース」が葉山~大島間ではじまり、葉山は再びヨットの聖地となっていきました。
慶応義塾大学水泳部がその歴史の第一歩をつくった葉山では、学生のセーラーが目立ちます。現在でも葉山には、約30校の体育会系ヨット部や同好会の合宿所があり、学生の長期休暇期間やヨットレース前などには、葉山港の小浜海岸やこの近くの森戸海岸などから沖へと練習に出て行く姿を多く見かけます。
オリンピックや国体のヨット競技の会場となった葉山港

近現代の葉山港は、葉山のヨットの歴史とともに、アップデートをくり返されてきました。
1955年(昭和30年)に開催された「第10回国民体育大会(第10回神奈川県国体)」では、葉山港がヨット競技(現在のセーリング競技)の会場になりました。
1964年(昭和39年)の「東京オリンピック」でも葉山港はヨット競技のサブ会場となり、これにあわせて、宿泊施設を備えた葉山マリーナが開業しました(現在、葉山マリーナに宿泊施設はありません)。
1994年からは、1998年の「かながわ・ゆめ国体」ヨット競技開催に向けて再整備がはじまり、2001年に現在の葉山新港が完成しました。
この再整備では、釣りや眺望をたのしめる遊歩道や通称「赤灯台」と呼ばれる葉山港A防波堤灯台、300t級の貨物船が接岸できる耐震強化型の防災岸壁などが新たに設けられました。


葉山鐙摺港の名物「ハヤマ・マーケット日曜朝市」

一方、ヨットよりずっとずっと長い歴史を持つ漁師まちとしての葉山を受け継ぐのが、葉山鐙摺港(葉山本港)です。
ヨットハーバーがメインの葉山新港とはうってかわって、葉山鐙摺港には比較的小型の漁船が並んでいます。一般客向けの釣り船も数多く出航しています。
また、葉山鐙摺港の名物と言える、毎週日曜日に地元のグルメや特産品が集まる朝市「ハヤマ・マーケット日曜朝市」も人気があります。新鮮な魚や野菜の他、葉山ローカルの人気店によるケーキなどのスイーツも充実しているのが特徴です。
開催場所は葉山鐙摺港の湘南漁業協同組合葉山支所前で、朝8時半からはじまります(開始時間は店舗によって異なります)。

白亜のレストランと富士山が絵になる小浜海岸

京急バスの「鐙摺」バス停のすぐ裏にあるのが小浜海岸です。文字通り、小さな海浜です。
古くは、このあたりの地名をとって、「鐙摺海岸」とも呼ばれていました。
海岸廻りの路線バスや海岸線沿いに車を走らせたとき、逗子方面から「渚橋」交差点を「森戸海岸」方面に入ると、最初に見えてくる葉山の海の景色が小浜海岸から見た相模湾です。
バスや車では一瞬で通り過ぎてしまいますが、海辺にたたずむ白亜のレストラン「ラ・マーレ」とバックの富士山や江の島が絵になるので、その一瞬で目に焼き付いてしまうことでしょう。
| 2025年海水浴場 | × 小浜海岸は海水浴場ではありません |
| 2025年海の家開設 | × |
| 公衆トイレ | ○ |
| 駐車場 | ○ 県営葉山港駐車場(葉山新港駐車場) 近隣にコインパーキングもあり |

葉山港&小浜海岸の周辺
葉山港A防波堤 葉山マリーナ 諏訪町下海岸・三ヶ浦海岸 逗子海岸 鐙摺城址・旗立山(軍見山)


葉山鐙摺港・葉山新港(はやま港海の駅)&小浜海岸周辺の見どころ
葉山港・鐙摺周辺





逗子・渚橋方面





森戸方面





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