黒崎の鼻は、和田・長浜海岸(和田長浜海水浴場)と三戸浜海岸の間にある、相模湾に突き出た岬です。
藪の中の道をかき分けて抜けた先にある海岸からは、人工的な建造物が一切見えない、雄大な自然のパノラマが広がっています。とくに、夕日が美しいことで知られています。
近くにトイレや駐車場がないため、オススメできる人は限られてしまいますが、ちょっとした秘境感をたのしめます。
INDEX
小高い丘に囲まれた小さな海岸
黒崎の鼻にある海岸は、岬の先端にあって、周囲を小高い丘に囲まれています。そのため、市街地のすぐ近くにあるのにもかかわらず、人工的なものが一切視界に入らないこともあり、ここがとても関東とは思えないほどの、秘境感を味わうことができます。
トイレや駐車場がなく、訪れる人も限られているため、静かな海をたのしむことができます。
三浦半島屈指の夕日の名所
そんな秘境感たっぷりの場所から望む夕日は、また格別なものです。海岸から見るよりも、黒崎の鼻の丘の上に上がって見ることをオススメします。特等席は、鼻の先の芝生の上です。
夕日を見てから帰る場合、黒崎の鼻周辺には電灯などがありませんので、懐中電灯が必須です。暗くなってしまったら、藪の中などで足元がまったく見えない場所がほとんどです。それを落としてしまったらもう後がないため、スマートフォンの懐中電灯機能は、最後の手段に取っておいたほうが良いでしょう。
以下のリンク先から、他の夕日のビュースポットもご覧ください。
黒崎の鼻へのアクセス方法
黒崎の鼻へ行くルートは、三崎口駅から徒歩のみで向かう方法と、三崎口駅からバスを利用して宮田バス停で降りて徒歩で向かう方法の、主に二通りあります。
三崎口駅周辺には商業施設はコンビニ程度しかありませんが、バス利用の場合は宮田バス停周辺に「カインズホーム三浦店」や「コメダ珈琲店三浦店」、「ヤオコー三浦初声店」などの商業施設があり、中継地点に使えるというメリットがあります。一方、宮田バス停から向かうルートのほうが、岬周辺の道が若干分かりにくいことがデメリットです。
三崎口駅から徒歩のみで向かう場合
三崎口駅から徒歩のみで向かう場合は、駅前を横切る国道134号を北に向かい(駅から見て右側)、100mほど歩いた先にある「三浦市農協本店」の案内板を矢印の方向に曲がって、畑のなかの道をひらすら進んでいきます。途中で一つ北寄り(海に向かって右側)の道に移って同じ方向に進んで行くと、藪の中に入っていく道があります。藪の中に入ってさらに進んで行くと、眼下に海が見えてきます。そのまま藪の中を下って行くと、黒崎の鼻の先端にある海岸にたどり着きます。
途中の畑のなかの一本道では、晴れていれば畑の先に富士山が見えて、三浦らしい光景が広がります。
三崎口駅から途中までバスを利用する場合
三崎口駅から途中までバスを利用するルートもあります。
三崎口駅から長井方面行きのバスに乗って、「宮田」バス停で降ります。ソレイユの丘直行のバスなど、停車しないバスがありますのでご注意ください。バス通りから、「ノジマ三浦店」や「カインズホーム三浦店」の三崎口駅寄りの道に入り(バス停からは向かって右側)、まっすぐ進みます。道なりに進んで突き当りの林のなかの小道に入ります。すると、一度黒崎の鼻の北側の海岸に出ます。そのまま岬の先端を目指して歩くと藪の中を上がって行く道(三崎口駅から徒歩のみで向かう場合に通る藪の道とは違う道です)がありますので、そこを進んで行くと、黒崎の鼻の先端の海岸に出ることができます。
藪の中の迷路
いずれのルートも、黒崎の鼻先の海岸に出るためには、藪の中をかき分けて行く必要があります。黒崎の鼻の藪の中は、縦横無尽に小道が張りめぐらされていて、まるで迷路のようです。
けれども、大人の背丈を超えないくらいの場所がほとんどのため、方向が分からなくなる心配はあまりないでしょう。とは言え、急激に下るような場所もありますので、油断していると危険ですので足元にもじゅうぶん気をつけてください。
黒崎の鼻と周辺の海岸との行き来
黒崎の鼻の北側には和田・長浜海岸(和田長浜海水浴場)が、南側には三戸浜海岸がありますが、ともに、海伝いに行くことは難しいです。
北側の和田・長浜海岸(和田長浜海水浴場)との間には、水路やコンクリート護岸があるため、「カインズホーム三浦店」方面まで迂回する必要があります。
南側の三戸浜海岸方面へは、高低差のある岩礁を登り降りすれば行き来することができますが、とくにお子さんなどには危険なため、おすすめしません。また、潮の満ち引きや装備によっては磯伝いに行くこともできますが、通常は通れないと考えておいたほうが良いでしょう。
以下のリンク先から他の【ビーチ】もご覧ください!!