海上自衛隊田戸台分庁舎は、大正初期に、横須賀鎮守府司令長官の宿舎として建てられた、和洋折衷の住居建築です。普段は、リビングルームに置かれているスタインウェイ社製グランドピアノの演奏会や個人の練習のための貸し出し(要事前予約)以外は非公開ですが、例年、春の桜の季節に一般公開されます。
海上自衛隊田戸台分庁舎は、後に旧三菱銀行本店や丸の内ビルディング旧館などを手掛けることになる、桜井小太郎による設計です。
桜井小太郎は、イギリス・ロンドンに留学して建築を学び、卒業後は現地の建築事務所で経験を積んだ、いわば日本の近代建築家のパイオニアの一人です。明治時代にも、お雇い外国人による建築やそれを見よう見まねで造られた西洋式の建築はありましたが、旧横須賀鎮守府司令長官官舎は、当時まだめずらしかった、本場仕込みの日本人建築家による建築です。
そんな歴史的な建築と庭園の桜のコラボレーションが合わないわけがありません。建物の外側からも、内部からも、どこを切り取っても、桜との組み合わせは絵になります。※2024年は建物内部の公開は予定されていません。
海上自衛隊田戸台分庁舎でしか体験することができない、横須賀の隠れた春のお楽しみの一つです。
開催場所
海上自衛隊田戸台分庁舎 春の一般公開会場の詳細
アクセス
京急線「県立大学駅」から徒歩約10分(「県立大学駅」裏の丘の上にありますが、横須賀中央駅方面にある聖徳寺坂まで迂回する必要があります)
または、
JR横須賀線「横須賀駅」や京急線「横須賀中央駅」から、京急バス「衣笠駅(聖徳寺坂上経由)」方面行か、「長井」行、「横須賀市民病院前」他の「三崎口駅」方面行に乗車して『聖徳寺坂上』下車、徒歩約10分
※駐車場はありません
海上自衛隊田戸台分庁舎(旧横須賀鎮守府司令長官官舎)周辺の見どころ
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