横須賀市自然・人文博物館は、横須賀市の中心部から少し歩いた丘に建つ、平和中央公園の隣りにある博物館です。
1954年に久里浜で横須賀市博物館として開館しましたが、1970年に自然部門が、1983年に人文部門が、現在の場所に移転してきました。
三浦半島の自然科学や人文科学に関する資料や、ペリー来航に関する歴史資料などが展示されています。
展示されている横須賀で見つかったナウマンゾウの化石は、1867年に横須賀製鉄所の敷地内(現在の米海軍横須賀基地内)で世界ではじめて見つかったものです。
また、担当学芸員によるイベントや、企画展示なども、頻繁に行われています。
横須賀の歴史は日本近代化の歴史
横須賀は、日本の近代化の歴史がギッシリと詰まった場所です。幕末のペリー来航からはじまって、横須賀製鉄所の開設、横須賀軍港や三浦半島の要塞化といった出来事は、負の遺産も少なくありませんが、当時の日本の最先端を行くものでした。
横須賀市自然・人文博物館では、それらを系統だてて学ぶことができます。
横須賀市自然・人文博物館の庭園には、横須賀が今のような場所になるのを決定づけたと言っても良い、横須賀製鉄所の開設に尽力した、小栗上野介(小栗忠順)と栗本鋤雲の胸像が並んで建っています。
隠れた電車のビュースポット
横須賀市自然・人文博物館は、このあたりではもっとも標高が高い丘の上に建っています。横須賀市自然・人文博物館のラウンジからは、平成町や安浦、三春町方面を一望できます。
眼下には京急線が走っていて、横須賀市自然・人文博物館は、隠れた電車のビュースポットでもあります。
横須賀市自然・人文博物館の付属施設
横須賀市内には、横須賀市博物館の付属の施設として、馬堀自然教育園、天神島臨海自然教育園&天神島ビジターセンター、ヴェルニー記念館(ヴェルニー公園内)があります。