2024年9月16日(月・祝) に予定されていた「鶴岡八幡宮例大祭 流鏑馬神事」は、稽古中の落馬事故を受けて、中止が発表されました。
鶴岡八幡宮例大祭は、源頼朝の時代から800年以上の歴史と伝統が現在に伝えられている、一年を通して鶴岡八幡宮で最も重要な祭事です。鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」によると、1187年(文治3年)8月15日に鶴岡八幡宮で放生会と流鏑馬が行われていて、これが鶴岡八幡宮例大祭のはじまりと伝えられています。
鶴岡八幡宮例大祭は、旧暦の8月15日前後に当たる、毎年9月14日から16日までの3日間執り行われます。例大祭は9月15日に催され、流鏑馬神事は最終日の9月16日に弓馬術礼法小笠原教場宗家以下一門により奉納されます。
鶴岡八幡宮主催である例大祭の流鏑馬神事は、同じ鶴岡八幡宮の流鏑馬馬場で催される鎌倉観光協会主催の鎌倉まつりの流鏑馬神事と違って、例年、有料観覧席は設けられません。基本的に自由観覧ですが、境内では規制が敷かれますので、案内にしたがってください。
(2024年はとくに休日開催のため、流鏑馬神事開始より前に観覧席への出入りは制限される可能性があります)
また、鶴岡八幡宮では10月初旬に執り行われる崇敬者大祭でも、例大祭に準じるかたちで流鏑馬神事が奉納されます。※例年、崇敬者大祭は槐の会向け招待席のみで、一般観覧席は用意されません。(「槐の会」とは鶴岡八幡宮の外郭団体で、崇敬者のための組織です)
イベント内容
9月14日(土) 宵宮祭
宵宮祭
時間 18:00~
例大祭前夜、翌日に控えた祭の執行を大神様にご奉告します。
その他の催し
鎌倉囃子(大町地区)
時間 終日
献茶会(宗徧流神奈川支部)
時間 10:00~15:00
合唱会(北鎌倉女子学園コーラス部)
時間 16:00~
和太鼓演奏(神童太鼓)
時間 19:00~
9月15日(日) 例大祭・神幸祭
例大祭
時間 10:00~
神社本庁より幣帛を奉る献幣使を迎えて、宮司以下神職、巫女、八乙女が奉仕し、大勢の参列者を迎えて厳かに執り行われます。神前には鈴虫も供えられます。静粛な空気の中で、秋らしい虫の音が響きます。
神幸祭
時間 13:00~
大神様を神輿にお遷しして氏子区域を親しくお渡りいただくお祭です。氏子により神輿3基を担ぎ、宮司以下神職、錦旗、神馬、高張提灯、太鼓、盾、弓矢などからなる数百メートルの行列が若宮大路を、鎌倉駅近くの二ノ鳥居まで進みます。二ノ鳥居の下には御旅所が設けられて、緑の千早、緋袴姿の八乙女たちによる八乙女舞が奉納されます。
その他の催し
献華会(永野貫玉社中鎌倉国際華道協会)
時間 終日
鎌倉囃子(雪ノ下地区)
時間 終日
献茶会(池田宗房社中)
時間 10:00~15:00
日本舞踊(吾妻君香社中)
時間 18:00~
9月16日(月・祝) 流鏑馬神事
流鏑馬神事 ※中止
時間 13:00~
流鏑馬神事は、境内の流鏑馬馬場にて、鎌倉武士さながらの狩装束に身を包んだ射手が、馬で駆けながら馬場に配された3つの的を射抜く勇壮な神事です。源頼朝の時代より、800年の伝統を受け継いでいます。
流鏑馬神事は例年、13時に開始され、騎射は14時ごろにはじまります。終了は概ね15~16時ごろになることが見込まれます。
長時間になりますので、お手洗いや水分補給などは計画的に。
鈴虫放生会
時間 17:00~
例大祭で神前にお供えした鈴虫を、神域の自然の中に放す神事です。「放生」とは生き物を放つことであり、生命の尊さや季節に対する感性を大切に守り伝えようと始められたものです。儀式は舞殿にて執り行われ、雅楽の演奏と巫女による神楽舞を奉仕した後、境内の柳原神池のほとりに鈴虫を放ちます。
その他の催し
献華会(永野貫玉社中鎌倉国際華道協会)
時間 終日
鎌倉囃子(二階堂地区)
時間 終日
献茶会(裏千家淡交会鎌倉支部)
時間 10:00~15:00
焼亡の舞(土肥会)
時間 16:00~
【参考】鎌倉まつりの流鏑馬神事
鎌倉の春の風物詩「鎌倉まつり」でも、鶴岡八幡宮の流鏑馬馬場にて流鏑馬が催されます。「鎌倉まつり」の流鏑馬神事は、弓馬術礼法・小笠原流と並び800年以上の伝統を受け継いできた大日本弓馬会・武田流によって奉納されます。
開催場所
鶴岡八幡宮の詳細
アクセス
公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、徒歩約10分
※混雑を避けたい場合は、「鎌倉駅(西口)」より、今小路、横大路経由で、徒歩約15分
駐車場
あり(有料)
※当日は周辺の道路を含めて混雑が予想されるため、公共交通機関の利用をおすすめします。