はまゆう公園は、1988年(昭和63年)に、横須賀市制施行80周年を記念して開園した公園です。サッカーグラウンドとして利用できる運動場を中心に、そのまわりをウォーキングやランニングに利用できる遊歩道が整備されています。春には77本のソメイヨシノなどが咲く、横須賀のお花見スポットの穴場でもあります。
はまゆう公園のある場所には、戦時中まで横須賀陸軍病院がありました。公園周辺には、今でも旧陸軍関連の石柱などが多数残されています。
戦後、横須賀陸軍病院は国立横須賀病院となり、地域の基幹病院となりましたが、1966年(昭和41年)に中里分院(現・横須賀市立うわまち病院。2025年に、横須賀市立総合医療センターとして、久里浜エリアの神明公園・芝生広場およびグラウンド跡地に移転予定)に集約されて、はまゆう公園にあった病院は閉鎖されました。
その後、関東学院大学が跡地をグラウンドとして整備して利用していましたが、横須賀市が買い取り、公園として再整備したのが、現在のはまゆう公園です。
「はまゆう公園」という名称は、横須賀市制施行70周年を記念して制定された市の花「はまゆう」から名付けられています。はまゆう公園ではそのハマユウも植栽されていて、例年7月初旬に見ごろを迎えます。
また、市の花「はまゆう」と同時に制定された市の木「大島桜」も、はまゆう公園のシンボルツリーとして植栽されています。
観覧席付きの人工芝サッカーグラウンド
はまゆう公園の中心施設と言えるのが、サッカーグラウンドとして利用できる運動場です。運動場の利用には、事前予約が必要です(市外の方も利用可能。市内の方は市外料金の半額で利用可能)。サッカーのゴールや観覧席が常設されていて、なおかつ比較的割安に利用できるグラウンドとして、予約可能な日からすぐに埋まってしまうほど人気です。
はまゆう公園の運動場は長く土のグラウンドとして利用されてきましたが、2023年4月に人工芝のグランドにリニューアルされました。人工芝化にともない、料金も改訂されています。
横須賀の隠れた桜の名所
はまゆう公園には、公園を囲うように整備されている遊歩道沿いや広場などに、77本のソメイヨシノなどが植栽されています。例年、3月下旬から4月上旬に見ごろを迎えると、サッカーグラウンドのまわりがピンク色にキレイに色づきます。
はまゆう公園の遊歩道は、桜並木の遊歩道としても横須賀や三浦半島でも最大級のものですが、他の桜の名所と比べると知名度が低いため、隠れた桜の名所と言えます。
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