たたら浜（多々良浜）は、県立観音崎公園の南端に位置する小さな海岸です。ちょうど東京湾の内湾と外湾の境にあり（観音崎と房総半島の富津岬を結ぶ線が境界線）、内湾と外湾の両方の特徴をあわせ持つ珍しい環境にあります。
たたら浜の沖合（観音崎沖）は、初代ゴジラが東京湾ではじめて発見された場所とされています（諸説あり）。このようなゴジラとゆかりのあるたたら浜には、ゴジラの足跡のオブジェが設置されています。
| 2025年海水浴場 | × たたら浜（多々良浜）は海水浴場ではありません |
| 2025年海の家開設 | × |
| 公衆トイレ | ○ |
| 駐車場 | ○ BEACH PARK LIVING 駐車場（旧観音崎公園第6駐車場） ※2020年秋より終日有料化 |
たたら浜は、透明度の高い白砂の美しいビーチが一番の魅力です。県立観音崎公園に訪れたなら、ぜひ、たたら浜まで足を延ばしてみることをオススメします。
たたら浜からは、さらに、海沿いを歩いて観音崎大橋方面、あるいは、森林を通って花の広場方面に散策してみるのも良いでしょう。
INDEX
三浦半島随一の美しい白砂のビーチ
たたら浜は白砂が美しい小さなビーチで、三浦半島でも一、二を争う透明度をほこる海岸です。海水浴場が開設されないため、知名度はそれほど高くなく、各種ランキングに出ることも少ないですが、とても東京湾とは思えないほど美しい環境です。
たたら浜でとくにオススメの季節は冬です。海の環境は日々変化します。そんななかでも冬場は透明度の高い日が多く、美しい海辺の風景をいつまで眺めていても飽きません。
夏は隣接するたたら浜園地の駐車場（BEACH PARK LIVING 駐車場）も混雑しますが、シーズンオフは三浦半島ドライブの立ち寄りスポットにもオススメです。
たたら浜の砂浜は全長100～150mほどしかありませんが、すぐ南側の観音崎大橋のたもとにも、同じような環境の美しい砂浜が広がっています。こちらのほうが穴場のビーチですが、たたら浜園地の駐車場からは離れています（近くにコインパーキングもあります）。
SUPなどのアクティビティにも人気
たたら浜に美しい環境が残されている理由には、東京湾に大きく突き出た岬の先にあるということなど地形的な要因が大きいと考えられます。また、県立観音崎公園内にあるということも、その理由の一つとして挙げられます。
たたら浜や観音崎大橋のたもとの砂浜では、バーベキューやキャンプ、花火などの火気使用をともなうアクティビティが禁止されています。このようなルールは海水浴場ではめずらしくありませんが、たたら浜をはじめ県立観音崎公園周辺ではこれが一年を通じて適用されています。
このようなたたら浜では、SUPなどのアクティビティも人気です。周囲にはほどよく岩場があり、それらをよけながら海上をお散歩できる、絶好のツーリングスポットです。近くにレンタルショップなどはありませんが、たたら浜園地の駐車場（BEACH PARK LIVING 駐車場）の目の前にありますので、車を使ってギアを持ち込むのは簡単です。
たたら浜は初代ゴジラゆかりの地
映画ゴジラシリーズの1作目で、ゴジラは観音崎沖に現われたとされています。そのため、かつてはたたら浜にはゴジラを模した恐竜のすべり台が設置されていました。しかしそれも、老朽化のため1973年（昭和48年）に取り壊れました。
その後、「ゴジラのすべり台」は、1999年に、ゴジラ映画シリーズを製作している東宝協力のもと、ここから5kmほど南西にあるくりはま花の国で復活しています。
「ゴジラのすべり台」のなくなったたたら浜には、2025年4月の展望広場のリニューアルで、「ゴジラの足跡の大型ベンチ」が設置されました。ゴジラ誕生70周年を記念したもので、こちらも東宝公認のモニュメントです。すぐ近くの観音崎自然博物館では、ゴジラの公認グッズも販売されています。
（このリニューアルで、以前、展望広場に設置されていた、1/10スケールの「ゴジラの足跡のオブジェ」は撤去されています）
幕末の雰囲気を味わえるサイクリングマイルストーン「黒船」
たたら浜展望広場のゴジラの足跡のすぐ側には、サイクリストたちのためのマイルストーン「黒船」が設置されています。
奉行所があった浦賀やペリー提督が上陸した久里浜に近いため、幕末のたたら浜は黒船を見物に来る人で賑わったことでしょう。
久里浜港と南房総・金谷港を結ぶ東京湾フェリーでは、2023年11月から「しらはま丸」に黒船ラッピングが施されて運航されていて、たたら浜からも遠くに望むことができます。ペリーが乗ってきた「サスケハナ号」と東京湾フェリーの「しらはま丸」の全長はほぼ同じと言いますので、たたら浜では黒船来航当時のちょっとした幕末気分を味わうこともできます。
たたら浜の冬の風物詩である海辺に咲く水仙
たたら浜の魅力は海だけではありません。海辺で遊ぶのには厳しい冬には、水仙をたのしめます。海岸沿いの園路沿いや、たたら浜園地の駐車場、観音崎自然博物館下の斜面などで見られます。水仙の芳醇な香りが、潮風に乗ってたたら浜一帯に広がります。
BBQ施設のある たたら浜園地
たたら浜の観音崎通りを挟んだ反対の山側には、たたら浜園地と駐車場があります。
たたら浜園地には、2020年にバーベキューができる施設「ビーチパークリビング（BEACH⇔PARK LIVING）」が誕生しました。
たたら浜を含む県立観音崎公園とその周辺エリアでは、ビーチパークリビング（BEACH⇔PARK LIVING）やラビスタ観音崎テラス（旧京急観音崎ホテル）などの有料施設と、観音崎園地のBBQ指定エリア（無料施設）以外でのBBQは禁止されています。
たたら浜周辺は横須賀屈指の初日の出スポット
南東に開けたたたら浜周辺の海岸線は、お正月ごろに朝日を見るのには絶好の場所で、横須賀屈指の初日の出の名所です。
たたら浜を中心に、北側は観音崎自然博物館寄りの展望園地あたりから南側は観音崎大橋や鴨居海岸方面まで、初日の出は広範囲で拝むことができます。たたら浜園地の駐車場は競争率が高いですが、浦賀駅からのバスでも初日の出には間に合います。
観音崎・たたら浜周辺の見どころ
たたら浜周辺は県立観音崎公園として整備されています。神奈川県最大の県立公園であり、豊かな自然や戦争の遺産などがのこされています。
また、たたら浜のすぐ隣りには観音崎自然博物館があり、たたら浜を含む観音崎の自然について学ぶことができます。
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