三戸浜海岸は、京急久里浜線の終点・三崎口駅から西へ、直線距離で1kmほど行った場所にある、相模湾に面した海岸です。ほとんど観光地化されていないエリアのため、かつては三浦半島のどこにでもあった半農半漁の集落の雰囲気をよく留めています。
三戸浜海岸は、長い砂浜と磯遊びができる岩場がたっぷりとあり、海水浴場に指定されない三浦半島の海岸としては、最大級の規模をほこります。
アクセスが良くないこともあって、年間を通して静かな海岸です。
以前は駐車場が開設されていましたが、2020年から閉鎖されています。
三崎口駅から歩けない距離ではありませんので、ハイキングやピクニックのつもりでのんびりと向かうのが良いかもしれません。海岸付近を除いて、高低差はほとんどありません。
| 2025年海水浴場 | × 三戸浜海岸は海水浴場ではありません |
| 2025年海の家開設 | × |
| 公衆トイレ | ○ |
| 駐車場 | × 以前の駐車場は2020年から閉鎖されています 近隣に民宿が数件ありますので、こちらに滞在するという選択肢もあります |

INDEX
磯遊びが楽しめる黒崎の鼻寄りの海岸

三戸浜海岸の北側は岩礁になっていて、磯遊びをすることができます。
さらに北側は黒崎の鼻と呼ばれる岬があって、こちらにも海岸があります。黒崎の鼻へ海伝いに行くためには、潮が引いているときでかつ高低差のある岩礁を登り降りしないといけないため、カジュアルな格好では難しいと考えておいたほうが良いでしょう。
黒崎の鼻に向かいたい場合は内陸から迂回することで行くことができますし、はじめから目的地が黒崎の鼻の場合は三崎口駅から別ルートを行くことになります。
三崎口駅から三戸浜海岸に向かう場合は、駅前を走る国道134号を南に向かい(駅から見て左側)、最初の交差点「三戸入口」を西に向かう(駅方面から来た場合は右折)と分かりやすいです。
「三戸入口」交差点から三戸浜の集落までの間はバス通りですが、2026年2月現在、「三戸海岸」発着の便は1往復(正確には1.5往復)しか設定されていません。「三戸海岸」発の便が朝、「三戸海岸」着の便が夕方にあります。
その理由は、通学区域の初声小学校・初声中学校(最寄りのバス停は「宮田」)までの遠さにあります。
三戸浜の集落を含む「三浦市初声町(旧初声村域の初声町高円坊・和田・下宮田・入江・三戸)」の生徒は初声小学校・初声中学校が学区となっています。「三戸海岸」から小中学校最寄りの「宮田」バス停までは、約2.7kmあります。比較的学校に近い高円坊や和田は例外として、その他の地域は国道134号沿いを走る他の路線バスを利用できますが、国道から離れている三戸浜周辺はそれもできないため、このようなスクールバス的な要素が強い便が設定されています。
一方、黒崎の鼻に向かう場合は、徒歩のみで行く場合は、駅前を走る国道134号を北に向かい(駅から見て右側)、100mほど歩いた先にある「三浦市農協本店」の案内板を矢印の方向に曲がって行くルートの他、途中まで国道134号を走る路線バスを利用する方法もあります。
いずれも、途中は畑のなかを通ることになり、目印になるようなものが少ないため、駅近辺のルート選定が重要になります。
初声漁港の周辺では漁港のルールに注意
三戸浜海岸の南側は初声漁港になっています。漁港周辺では釣りが禁止されているなどのルールが設けられていますので、案内板などを確認しながら遊びましょう。

英国船「ウエリントン号」遭難事件
11人乗りと、小さな船だったためあまり知られていませんが、1881年(明治14年)9月14日、暴風雨のため、三戸浜沖でイギリスの「ウエリントン号」が遭難するという事件が起きました。このとき、三戸の人たちは村をあげて、命がけで乗組員を救助したと言います。

同様の明治期の外国船遭難事件としては、1890年(明治23年)に現在の和歌山県沖で発生した、オスマン帝国(現在のトルコ周辺)の「エルトゥールル号」遭難事件が有名です。このときも地元の住民が救助活動をしましたが、大型船だったため500名以上の犠牲者を出しています。
また、1886年(明治19年)に紀伊半島沖で発生したイギリスの「ノルマントン号」遭難事件でも地元の住民が救助活動をしましたが、言葉の壁もあり、避難できなかった日本人乗客が全員死亡するという悲劇に見舞われました。
三戸浜海岸から見たパール富士
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パール富士とは、富士山の山頂に満月が沈む現象のことです。ダイヤモンド富士は毎日どこかで見られる可能性があるものですが、満月である必要があるパール富士は月に3日くらいしか機会がありません。さらに、月が沈む時刻と日の出の時刻などの明るさとの兼ね合いもあり、ダイヤモンド富士よりもずっと貴重な現象です。また、太陽暦(グレゴリオ暦)は月の満ち欠けとは連動していない暦のため、太陽に関連するダイヤモンド富士とは違い、パール富士は毎年同じ日に同じ場所で見られるというわけでもありません。当然、気象条件も重要です。
このように、パール富士はさまざまな条件がそろってはじめて見られるもので、三戸浜海岸だからうまく見られるというわけではありません。言い方を変えれば、富士山を見ることができる場所が多い三浦半島では、年に数回程度、どこかで見られるチャンスがめぐってきます。
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