立石公園は、横須賀の秋谷にある相模湾に面した公園です。「立石」とは波打ち際に立つ巨岩のことで、高さ約12m、周囲約30mあります。この「立石」は、「秋谷の立石」として「かながわの景勝50選」の一つに選ばれていて、人気の景勝地です。
歌川広重(安藤広重)の浮世絵『相州三浦秋屋の里』にも描かれている立石は、古くから景勝地として知られていました。もちろん今でもたくさんの画家や写真家に愛され、多くの観光客が訪れます。
立石公園は、葉山から少し南に下った場所にあるため、ガイドブックなどでは葉山エリアの観光スポットとして紹介されることもあります。
立石公園の近くには、ビーカー入りプリンで有名な「マーロウ」やレストラン「Don」などの、オーシャンビューの人気店があるため、それらを目当てに立ち寄る人も多いです。
いちばんのオススメは冬場で、条件がそろえば、相模湾越しの富士山と、小さな岬「梵天の鼻」に立つ松の木、そして立石と、目の前に浮世絵の世界がひろがります。
Q1. 県営立石駐車場の営業時間は何時から何時までですか?
A1. 7/1~8/31は6:00~20:00までで、それ以外の期間は24時間駐車できます。
Q2. 県営立石駐車場の駐車料金はいくらですか?
A2. 1年を通して無料です。
Q3. 本日の夕日は何時ごろに見られるか教えてください。
A3. 当ページの上部で、マジックアワーと日没の時刻の目安をご覧いただけます。

INDEX
人気の富士山撮影スポット

浮世絵の世界に描かれた立石は、現代では富士山の撮影スポットとしても人気です。
相模湾越しの富士山はどの季節のどの時間に訪れても違った表情を見せてくれます。とくに、立石がある秋谷周辺でも1年に1回見られるチャンスがあるかどうかという、気象も含めて条件がシビアな、ダイヤモンド富士やパール富士を見ることができる日は、非常にたくさんのカメラマンが集まります。
ダイヤモンド富士とは、富士山に登る太陽や沈む太陽がちょうど山頂に当たり、光り輝く現象です。
一方、パール富士は、富士山に登る満月や沈む満月が山頂で輝く現象です。月齢(「満月」のように見えるのはひと月に3日程度)や月と太陽の位置関係による明るさなどの条件があり、パール富士のほうがダイヤモンド富士よりレアな現象と言えます。
富士山の東側に位置している三浦半島から見ることができるのは、富士山に太陽または月が沈む、ダイヤモンド富士またはパール富士になります。
太陽や月が沈む位置は毎日変わるため、ちょうど富士山の山頂に沈むことが見られる場所を探すことが前提条件として必要です。

立石公園は夕日の名所

ダイヤモンド富士やパール富士のような日でなくても、立石公園の夕暮れは特別なものです。
立石の巨岩と立石公園の前に突き出た小さな岬「梵天の鼻」の松の木、そして富士山も顔を出してくれれば、相模湾沿いで最高の夕日のロケーションと言っても過言ではないでしょう。
刻一刻と変化していく立石公園の夕暮れを眺めていると、マジックアワーという言葉の意味が良く分かります。

以下のリンク先から、他の夕日のビュースポットもご覧ください。


土日も夏休みも無料のため人気の県営立石駐車場

立石公園としての駐車場はありませんが、公園に隣接した場所に、繁忙期や休日でも無料で停められる県営立石駐車場があり、こちらを利用することができます。立石公園は海と国道134号のあいだの非常に狭い場所にありますが、県営立石駐車場もまた同じような限られたスペースに立地しています。
県営立石駐車場は、立石公園の利用者だけが利用する分には十分な駐車台数が確保されているように見えますが、実際には、周辺のレストランや秋谷海岸を利用する人たちも利用します。
人気の景勝地というロケーションのため、季節を問わず、休日ともなれば駐車場は満車となったり混雑していることが多いです。少し離れていますが、北側の隣の岬である長者ヶ崎の駐車場(繁忙期や土休日などは有料。夜間は閉鎖)のほうが、まだ余裕のあることが多いです。
なお、県営立石駐車場はシーズンオフは24時間利用できますが、7月と8月の夜間は閉鎖されて利用できなくなりますので、注意が必要です。(7月と8月は6:00~20:00の間、利用可)
県営立石駐車場には公衆トイレも設置されています。
磯遊びも楽しめる梵天の鼻周辺の海岸

立石公園の前に突き出た小さな岬「梵天の鼻」の周辺には、北側と南側それぞれに小さな砂浜があります。
県営立石駐車場を挟んだ南側には広い砂浜を持つ秋谷海岸が広がっていますが、梵天の鼻周辺のとくに北側の海岸のほうはプライヴェートビーチ感があって穴場と言えます。
また、梵天の鼻の岬周辺は岩礁になっているため、磯遊びをたのしむことができます。
2023年海水浴場 | × 立石海岸・秋谷海岸は海水浴場ではありません |
2023年海の家開設 | × |
公衆トイレ | ○ 県営立石駐車場にあり |
駐車場 | ○ 県営立石駐車場:7/1~8/31は6:00~20:00まで駐車可能 |



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泉鏡花「草迷宮」の碑

立石公園がある秋谷は、明治時代から昭和初期にかけて活躍した小説家・泉鏡花の「草迷宮」(1908年)の舞台になった場所です。これを記念して、「草迷宮」の碑が建てられています。
この記念碑の冒頭にある「大崩壊」とは、立石公園からもほど近い長者ヶ崎周辺のことです。


立石公園のすぐ側には、「草迷宮」の物語後半に登場する黒門の別邸のモデルとされる、若命家長屋門(旧秋谷村の名主・若命家の屋敷)があります。
泉鏡花が逗留していた逗子にある大崎公園にも、泉鏡花の俳句が刻まれた、めずらしい、ウサギの形をした文学碑が建っています。また、同じく逗子の岩殿寺にも、泉鏡花の句碑があります。


立石公園周辺の見どころ





立石公園以外の海沿いの駐車場
三浦半島は海に囲まれていますが、立石駐車場のように、海岸線ギリギリにクルマを停められるようなロケーションで、それなりの台数が停められる駐車場というのは限られています。ここでは、立石駐車場と同じように夕日を楽しめる相模湾沿いの駐車場を紹介します。