七里ヶ浜海岸は、稲村ヶ崎から腰越の小動岬まで約3km続く、相模湾に面した海岸です。海岸線沿いには国道134号と江ノ電が並行して走り、ともに、同線区内でもっとも景色が良い場所の一つとして知られています。とくに、稲村ヶ崎(鎌倉市街方面)から小動岬(江の島方面)の方向に向かうと、相模湾と江の島、気象条件があえば前方に富士山も見られる、絶景スポットです。その一方で、この区間の国道134号は抜け道がないため、渋滞の名所としても知られています。
七里ヶ浜海岸沿いの七里ヶ浜海岸駐車場は、このエリアではもっとも大きな駐車場で、さらに風光明媚な場所にあるため、湘南エリアでも屈指の人気スポットになっています。
2024年海水浴場 | × 七里ヶ浜海岸は海水浴場ではありません |
2024年海の家開設 | × |
公衆トイレ | ○ |
駐車場 | ○ |
七里ヶ浜海岸駐車場は、江ノ電の七里ヶ浜駅に近く、鎌倉ではめずらしい、大型駐車場と鉄道の駅が隣接する場所です。鎌倉市ではこのロケーションを活用した、「七里ガ浜パーク&レールライド」を実施しています。
「七里ガ浜パーク&レールライド」は、七里ヶ浜海岸駐車場に自家用車を停めて、観光や散策は江ノ電で楽しむという制度で、鎌倉市街の渋滞緩和やドライバーの負担軽減などを目的としています。駐車場5時間分の駐車料金と江ノ電全線の1日乗り降りフリー切符が2枚付く他、協賛寺社・施設・店舗の特別サービスなども受けられる、おトクなサービスになっています。
※夏季などの繁忙期や感染症拡大の影響で、サービスを停止する期間もあります。
INDEX
かつての海水浴場はサーファーの聖地
七里ヶ浜海岸は、1996年には「日本の渚百選」に選ばれ、かつては海水浴場が開設されていましたが、現在は遊泳禁止となっています。
七里ヶ浜海岸は、遠浅とは言えない地形と、ほぼ直線状の海岸に強い波が押し寄せることが多い環境だったため、もともと海水浴場に最適の場所とは言えませんでした。これに加え、自然環境の変化と考えられる砂浜の面積の減少によって、海水浴場としての環境は悪化していくことになり、2000年代はじめに廃止されました。
現在の七里ヶ浜海岸は、季節を問わず、波が立つ日にはサーフィンをする人たちで賑わいます。
七里ヶ浜海岸駐車場の定番「Pacific DRIVE-IN」
七里ヶ浜海岸沿いに広がる七里ヶ浜海岸駐車場は、湘南エリアでもめずらしい、海岸ギリギリに車を停められる大型駐車場です。公営駐車場ではなく、このすぐ近くにある鎌倉プリンスホテルが管理している駐車場です。
七里ヶ浜海岸駐車場には、公衆トイレや温水シャワー(ともに有料)も設けられています。
最初の1時間 | 以降30分毎 | |
1月1日~6月30日 | ¥600 | ¥300 |
7月1日~8月31日 | ¥820 | ¥410 |
9月1日~12月31日 | ¥600 | ¥300 |
トイレ | 1回 ¥100 |
温水シャワー | 1回 ¥300 |
七里ヶ浜海岸駐車場ではレストラン「Pacific DRIVE-IN」が営業しています。人気のテラス席の他、駐車場に停めたクルマの中や、海岸沿いのブロック塀に座って海を眺めながらなど、いろいろなスタイルで飲食を楽しめます。
七里ヶ浜海岸沿いの国道134号は、1975年まで「湘南道路」と呼ばれる有料道路でした。七里ヶ浜海岸駐車場はそのパーキングだった場所で、近くには料金所も設けられていました。
七里ヶ浜海岸駐車場は夕日の名所
レストラン「Pacific DRIVE-IN」は、七里ヶ浜海岸駐車場自体をドライブや観光の目的地にしてしまうような定番スポットですが、それ以上に人気なのが、ここから見る夕日です。天気が良い日には、日没が近づくにつれて、国道からも駅からも、多くの人たちが海岸線に集まってきます。
とくに、七里ヶ浜海岸駐車場のもっとも西寄り(江の島側)の行合橋交差点の前は、太陽が沈む方角に面した高台に当たるため、夕日鑑賞のベストスポットです。