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信楽寺・坂本龍馬の妻お龍の墓 |「おりょうさんまつり」で墓前祭が営まれる横須賀大津の寺院

信楽寺・本堂(撮影日:2023.12.22) 横須賀
信楽寺・本堂(撮影日:2023.12.22)

信楽寺しんぎょうじは、京急線の京急大津駅近くにある浄土宗の寺院です。幕末に志士として活躍した坂本龍馬の妻・お龍おりょう龍子楢崎龍西村ツル)の墓があることで知られています。

信楽寺には、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけて、武蔵国熊谷郷(現在の埼玉県熊谷市)を本拠地にして活躍した武将・熊谷直実の守護仏にまつわる、「大津」の寺院らしい逸話が伝わっています。直実は後年、法然に弟子入りし、出家して、蓮生と名乗り、京都や地元・熊谷などで僧侶として過ごしました。
あるとき、熊谷直実の守護仏を熊谷寺から東海道・大津宿(現在の滋賀県大津市)の信楽寺に移すことになったのですが、同じ「大津」という地名の同じ寺号を持つ、三浦半島の「信楽寺」に、誤って送り届けられてしまったとのことです。
一般的に「大津」と言えば滋賀県大津市が著名なため、現代では、こちらの大津は「横須賀大津」と名乗ることも多いです。信楽寺からほど近い場所にある高校も、正式名称として「横須賀大津」高等学校という校名になっています。

山号宮谷山
宗派浄土宗
寺格
本尊阿弥陀如来
創建1504年(永正元年)
開山証誉
開基不詳

信楽寺では、毎年10月に、坂本龍馬の妻・お龍を偲ぶ「おりょうさんまつり」の一環として、「龍子墓前祭」が営まれています。
信楽寺のある大津エリアでは、「おりょうさんまつり」の他にも、坂本龍馬の妻・お龍による地域活性化に取り組んでいます。京急大津駅前の街区公園は「大津おりょうさん公園」と言い、その前に設置されている郵便ポストは「龍馬とおりょうの恋文ポスト」と名付けられ、湘南学院高校(横須賀市佐原)の生徒が制作した龍馬とお龍のブロンズ像が設置されています。

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横須賀に流れ着いた坂本龍馬の妻「お龍」の墓

坂本龍馬の妻・お龍は、京都・伏見の旅館・寺田屋龍馬らが襲われた際に、風呂場にいたお龍がこれをいち早く察知して龍馬らを救ったというエピソードや、この事件で龍馬が負った傷の療養を目的に二人で薩摩(現在の鹿児島県)の温泉などをめぐった旅が、日本初の新婚旅行とされていることなどで知られています。
しかし、坂本龍馬が暗殺された後の後半生についてはあまり知られていません。龍馬は現代でこそ幕末のヒーローの一人として広く認識されていますが、明治維新を自らの目で見ることなく亡くなった龍馬は、より直接的に明治維新に関わった人々の陰に隠れて、しばらくの間は大きく注目されることがなく、その妻であったお龍に脚光が集まるということも少なかったようです。

お龍は、神奈川宿の料亭で仲居をするなど全国各地を転々とした後、再婚した西村松兵衛とともに、晩年を横須賀で暮らしたと言います。はじめは信楽寺のある大津(当時の大津村)で暮らし、後に深田台(当時の豊島村深田)に移り、最晩年は明治後半に深田台の下の海を埋め立てしてできた米が浜通で暮らしたと伝わっています。
坂本龍馬が中心となって設立した海援隊のメンバーの一部は、明治維新後に日本海軍やその関係者となった者もいて、横須賀製鉄所(後の横須賀造船所横須賀海軍工廠)が置かれるなど、軍港化が進んでいた横須賀にはお龍の親せきなど知り合いもいたようです。

お龍の横須賀での暮らしはとても裕福なものとは言えなかったようですが、放浪生活のような前半生から一転して約30年間定住した後、66歳で亡くなりました。

お龍は、西村松兵衛の妻となりながらも、終生、「坂本龍馬の妻」であったことを誇りにしていたことを隠すこともなかったようで、松兵衛らの支援によって建立された信楽寺の墓石には、「贈正四位阪本龍馬之妻龍子之墓」と刻まれています。
お龍西村松兵衛と再婚後、「西村ツル」と名乗り暮らしていましたが、坂本龍馬の妻坂本龍」は龍馬の死とともに亡くなったという意思の表われだったのかもしれません。

信楽寺・坂本龍馬の妻-龍子の墓(撮影日:2015.12.19)
信楽寺・坂本龍馬の妻-龍子の墓(撮影日:2015.12.19)
信楽寺・山門を見上げる(撮影日:2015.12.19)
信楽寺・山門を見上げる(撮影日:2015.12.19)
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信楽寺・坂本龍馬の妻「お龍」の墓周辺の見どころ

DATA

住所 横須賀市大津町3-29-1
アクセス
行き方

京急線「京急大津駅」より徒歩約7分
京急久里浜線「新大津駅」より徒歩約15分

料金

無料(志納)

電話番号 046-836-3731
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