芦名海岸は、三浦半島最高峰・大楠山の山麓から流れる芦名川が相模湾に注ぐ河口に位置する、小さな海岸です。両側をそれぞれ芦名漁港(佐島漁港芦名地区)と湘南サニーサイドマリーナに、正面を防波堤に囲まれているため、開放感はあまりありません。その代わり、海はいつも比較的穏やかです。
芦名海岸と佐島・天神島方面を結ぶ道路は昭和初期に開通していて、この辺りはその頃より徐々に埋め立てられたり、護岸の整備が行われてきました。
2024年海水浴場 | × 芦名海岸は海水浴場ではありません |
2024年海の家開設 | × |
公衆トイレ | × |
駐車場 | × |
十二所神社と淡島神社への参道がのびる芦名海岸
港湾施設が近代化されていく一方、変わらないものもあります。
芦名海岸からは、十二所神社(三浦十二天)と淡島神社、二つの神社への参道が続いています。ともに平安後期の創建とされる古社です。参道が海に続いている神社は、海に囲まれている三浦半島ではめずらしいものではありませんが、芦名海岸のように、これだけ狭い範囲に複数の参道が続いているケースはあまり見られません。古くから漁業が盛んだった芦名の海は、神聖な場所でもあったのでしょう。
毎年3月3日の桃の節句に行われる淡島神社の祭礼では、平成期より、芦名海岸から流し雛を小船に載せて海に流す神事が行われています。普段は静かな芦名海岸ですが、この淡島神社祭礼の日だけは多くの人たちで賑わいます。
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芦名海岸周辺の見どころ
淡島神社
淡島神社あわしまじんじゃは、相模湾を望む芦名海岸沿いの高台に鎮座する、安産や縁結び、航海安全のご利益があるとされる神社です。ピンク色とも言えるような、淡い朱塗りの社殿が鎮守の杜のなかで映えていま...
十二所神社[芦名](三浦十二天)
十二所神社じゅうにしょじんじゃは、明治初期まで「三浦十二天」や「十二天明神」と呼ばれていた、横須賀・芦名の鎮守です。創建時期は不詳ですが、平安時代後期に三浦半島を治めていた三浦一族の当主・三浦大...
芦名城跡(芦名城址)
芦名城あしなじょうは、平安時代後期に三浦半島を治めていた三浦一族の当主・三浦大介義明の弟にあたる蘆名為清(芦名為清)の居城です。三浦半島の相模湾側の、ちょうど真ん中あたりに位置しています。いつどこに...
天神島臨海自然教育園&天神島ビジターセンター
横須賀市佐島にある天神島臨海自然教育園てんじんじま りんかいしぜんきょういくえんは、三浦半島の代表的な海岸の自然環境を保全する自然教育園です。天神島のハマオモト(ハマユウ)は自然分布の北限とされ、1...
佐島海岸
佐島海岸さじまかいがんは、佐島漁港に隣接する小さな海岸です。三浦半島の西海岸の中央部を大きくえぐるように弧を描く小田和湾の最北端に位置しています。戦後の埋め立てによって海岸線のかたちこそ...