八景公園は、平潟湾の南岸沿いにある街区公園です。津波避難施設に上がると、ちょうど目線の高さに、高架橋の上を走る金沢シーサイドラインの電車を見ることができます。
八景公園のあたりは、金沢八景駅と野島公園駅の中間に位置しています。日中の金沢シーサイドラインは、金沢八景駅と野島公園駅を同時刻に発車して途中ですれ違いを行うダイヤのため、ちょうど八景公園の目の前付近でその様子を見ることができます。電車を間近で見られる公園として、小さなお子さんがいるファミリー向けにおすすめです。(参考:日中の金沢シーサイドラインは10分間隔で運行されています)
八景公園は小さいながらもベンチや公衆トイレといった公園の基本設備が整っていますので、目の前を通る平潟湾プロムナード散策の休憩スポットとしても利用できます。
埋立で誕生した柳町の貴重な緊急避難場所
八景公園の津波避難施設は、それほど高い建造物ではなく、収容可能な人数も多いわけではありません。そのため、余裕がある場合は、できるだけ内陸の、より高い建造物や標高の高い場所に避難することが望ましいです。八景公園の津波避難施設は、緊急避難場所程度に考えておいたほうが良いでしょう。
八景公園がある金沢区柳町は、1960年代に横浜市による埋め立てによって誕生したまちです。柳町が面する平潟湾はかつて「六浦津」や「六浦湊」などと呼ばれる広大な湾でしたが、江戸時代から本格的な開発がはじまり、数分の1程度まで縮小しました。柳町はその最終盤に埋め立てられた場所の一つでした。
このような場所のため、八景公園周辺や柳町は海抜1m台の平地が続いています。そのため、遠くへ避難できない人・遠くへ避難できない場合の、このような緊急避難場所も必要でしょう。
使い勝手の良いコンパクトさが魅力の八景公園
八景公園は、金沢八景保育園と蔵書数約13,000冊の図書コーナーや学習コーナーなどのある公民館施設・柳町コミュニティハウスに隣接しています。そのため、八景公園は、自然に、子どもやその家族が集まってくるような場所でもあります。いろいろな使い方ができる広場や遊具もそろっているのに加えて、公園内のどこにいても子どもたちに目が届くくらいのコンパクトさから、地域の人たちにとって使いやすい公園なのでしょう。