三崎口駅は、三浦市にある、京急久里浜線の終着駅です。快特や特急などの、京急線の優等種別のほとんどは、京急本線との分岐駅である堀ノ内駅から京急久里浜線に乗り入れています。そのため、京急線の終着駅と言えば、京急本線の終着駅である浦賀駅よりも三崎口駅がイメージされることが多いです。

三崎口駅のバスターミナルからは、三崎港や城ヶ島、油壺などの三浦市南部だけでなく、ソレイユの丘や荒崎、長井、横須賀市民病院などの横須賀市南部の相模湾側方面のバス路線も数多く出ていて、三浦半島南部全般をカバーするバスターミナルになっています。
駅の周辺はコンビニやわずかな商店がある他は新興住宅地と見渡す限りに畑が広がっていて、観光地の最寄り駅にあるような繁華街はありません。ただ、河津桜の木が多く植えられているため、2月~3月のみ限定で、駅周辺が河津桜のお花見スポットになります。

三崎口駅は京急線でもっとも標高が高い場所にある駅です。線路やホーム周辺で標高約32m、その上に位置する改札口やバスターミナル周辺で約42mの高さがあります。「三崎」と付く駅名から海のそばを連想されそうですが、三崎港までは直線距離で5kmほどあり、駅自体は丘陵地にあります。
空気が澄んでいる日には、駅前を走る国道134号越しに富士山が見えます。
海の香りがしない三崎口駅ですが、三崎マグロで有名な三崎港の最寄り駅ということで、「三崎マグロ駅」という愛称が付けられています。

三崎口駅の開業日は、1975年(昭和50年)4月26日です。京急久里浜線の構想段階では、油壺を経由して三崎港近くの仮称「三崎駅」まで延伸する計画がありました。しかし、1970年(昭和45年)に油壺~三崎間を、2005年には残る三崎口~油壺の鉄道事業免許も取り下げられ、延伸計画は凍結されました。

「三崎口駅」という駅名も、「三崎の入口」にちなむもので、そのような地名にあるわけではありません。三崎口駅周辺は、三浦市初声町下宮田と言います。
三崎口駅の末端部分からは、あくまで油壺方面への中間駅として開業したということを物語るように、車止めの先にも数十mほど線路と架線が続いています。車止めの先で線路は頭上を走る国道134号をトンネルでくぐり、そこで途切れています。このトンネルはこの地の地名に由来し、「初声隧道」と名付けられています。架線はもう少し続いていて、その先にある変電所につながっています。
この三崎口駅の末端部分は、変電所への接続部分であると同時に、油壺方面への未成線の一部でもあります。鉄道の規格で造られた初声隧道は、送電専用のトンネルとして使われています。
なお、三崎口~油壺間の京急の未成線区間とほぼ同じルート上には、現在、高円坊まで完成している三浦縦貫道路の延伸区間から三崎口駅付近、小網代湾を経由して油壺に至る、都市計画道路西海岸線の計画が存在します。こちらの計画は現在進行形(完成時期は未定)で進んでいて、鉄道で実現できなかった油壺へのバイパスが、自動車道で実現する予定です。
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