潮風スポーツ公園は、京急久里浜線「三崎口駅」の近くにある、多目的グラウンドや野球場、テニスコートなどのスポーツ施設と、子ども用の複合遊具などからなる林間広場のある、運動公園です。正式名称は「三浦スポーツ公園」と言いますが、公募によって2010年に「潮風スポーツ公園」という愛称が付けられました。
※同じ「三崎口駅」が最寄り駅となる潮風アリーナ(三浦市総合体育館)とは2kmほど離れていますので、間違えないようにお気をつけください。
潮風スポーツ公園は、丘陵地の斜面を造成して造られた公園のため、高低差が大きいのが特徴です。そのため、一番上にある管理棟や多目的グラウンドのあたりから、一番下にあるテニスコートまで園路を周回すると、良い運動になります。トイレや水場は、多目的グラウンド、野球場、テニスコートそれぞれの近くにありますので、散歩やウォーキング目的にも最適です。
標高が高い場所からは、三浦半島最高峰の大楠山など三浦丘陵の山々を見渡せます。
また、春には広い園内のいろいろな場所に植えられている桜をたのしめ、潮風スポーツ公園は穴場のお花見スポットでもあります。
潮風スポーツ公園は、国内の公共施設で初めて6人制(シクシーズ)の女子ラクロスの専用ラインが常設で引かれたということもあり、「ラクロスの聖地」と呼ばれています。
ラクロスは、2023年秋に、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技になることが正式決定し、近年、注目が集まっているスポーツです。しかし、国内ではまだまだ競技人口が少ないこともあり、サッカーやバスケットボールのようなメジャーなスポーツのように、競技用のラインが引かれている施設はあまり多くありません。
こうした練習場や試合会場不足といった課題があるなか、潮風スポーツ公園には、2020年に10人制の、2022年には当時ロス五輪の追加競技候補となっていた6人制の、女子ラクロスの専用ラインが引かれました。このような背景もあり、潮風スポーツ公園では、女子ラクロスの日本代表が練習で利用したり、学生の全国大会が開催されるようになり、「ラクロスの聖地」と呼ばれるようになりました。
INDEX
「ラクロスの聖地」多目的グラウンドなどがあるスポーツ施設
潮風スポーツ公園のスポーツ施設は有料施設で、団体利用には三浦市の公共施設利用予約システムへの利用者登録が必要です。団体利用のない日は、個人利用が可能な日時が設定される場合もあります(個人利用の場合は数百円と、少額です)。
多目的グラウンド
多目的グラウンドは、ラクロスの他、サッカーや陸上競技などに対応しています。
陸上競技では、400mクレイ舗装陸上用トラック、105m×68m人工芝多目的グラウンドとして利用可能です。
管理棟
潮風スポーツ公園の管理棟は、公園の受付窓口がある他、ロッカールーム(更衣室、シャワー有)や会議室などの施設が備わっています。
また、管理棟は多目的グラウンドに面しているため、バルコニーからは試合を観戦することもできます。
野球場
野球場は、センター116m、両翼92mの専用グラウンドです。外野席は芝生が広がっていて、試合観戦もしやすいです。
子ども用の複合遊具などからなる林間広場
公園の名称のとおり、「スポーツ公園」としてのイメージが強い潮風スポーツ公園ですが、子ども向けの遊具も充実しています。この遊具は、クラウドファンディング型ふるさと納税「みうらっ子応援プロジェクト」を活用して整備されたもので、目的や年齢にあわせた3種類の複合遊具が設置されています。
三浦市にはこのような大型の複合遊具のある公園がほとんどないため、潮風スポーツ公園は子ども向けの遊び場としてもおすすめです。
丘の上の楽しい遊具ゾーン(対象年齢:6~12才)
運動機能をはぐくむ遊具ゾーン(対象年齢:6~12才)
潮風を感じる遊具ゾーン(対象年齢:3~6才)
潮風スポーツ公園はお花見の穴場スポット
潮風スポーツ公園の各施設の周辺や園路沿いには、数多くの桜の木が植えられています。とくに、野球場の外野席の芝生周辺にたくさん植えられていて、絶好のお花見スポットです。
これらの桜は、1995年に三浦ライオンズクラブによって植えられたものです。
三浦半島の他の桜の名所と比べると歴史が浅く、まだ若木が多いですが、潮風スポーツ公園が三浦の新たな桜の名所と呼ばれるようになる日も、そう遠くはないかもしれません。