斉田浜海岸は、横須賀市西浄化センターの裏にある、相模湾に面した海岸です。北側の佐島から南側の長井にかけては小田和湾と呼ばれる湾になっていますが、自衛隊や漁港の施設などが多く、この辺りでは貴重な、砂浜のある海岸です。
斉田浜海岸は古くからの自然海岸ではなく、戦前に埋め立てられた埋立地にあります。そのため、中央に砂浜があってその両側に磯があるような自然海岸の典型的な地形ではなく、磯の代わりに人工的に置かれた大きな岩や軍事関連施設の遺構と思われる残骸で小さな岬ができています。
なお、斉田浜海岸は横須賀市西浄化センターの敷地の一部であり、花火やバーベキュー等は禁止されています。
INDEX
三浦半島西海岸屈指の穴場ビーチ
斉田浜海岸は海水浴場が開設されるような海岸ではありませんが、200mほどの砂浜があります。前述のとおり、磯遊びができるような岩場はありません。人工的なコンクリートブロックなどが自然と同化しつつありますので、ここが磯遊びの代わりになるかもしれません。ただし、金属片なども転がっているため素足で歩くのは危険ですし、とくにお子さんにはおすすめしません。
斉田浜海岸は、周囲を下水処理場や研究施設、自衛隊の駐屯地などに囲まれているため、観光地やリゾート地とはほど遠い環境にあります。その代わり訪れる人は多くありませんので、海辺でのんびり過ごしたい人には悪くない、三浦半島西海岸屈指の穴場ビーチです。
2024年海水浴場 | × 斉田浜海岸は海水浴場ではありません |
2024年海の家開設 | × |
公衆トイレ | × |
駐車場 | × 立教大学原子力研究所側の西浄化センター入口付近に数台停車できる駐車スペースがありますが、正式な駐車場はありません |
斉田浜海岸の周辺
天神島臨海自然教育園 佐島海岸
戦争遺跡と思われる残骸
通常、自然海岸では、漁港などの港湾施設が整備されていない場合、端の岬の部分は磯になっているものです。斉田浜海岸では、一見すると、砂浜の両側が磯になっているように見えますが、近づいてみると、人工的に置かれた大きな岩やコンクリートブロックなどの残骸で岬が造られていることが分かります。
斉田浜海岸がある場所は古くからの自然海岸というわけではなく、第二次世界大戦前に埋め立てられた場所にあります。自然海岸特有の地形をしていない理由は、人工的にできた海浜であるためです。
この埋立地の周辺には、終戦まで、大楠機関学校や武山海兵団といった軍の施設がありましたので、コンクリートブロックの残骸や大きな岩は、これらに関連する施設の残骸と見られます。あるいは本土決戦に備えた施設の残骸かもしれませんが、旧軍の施設の多くがそうであるように、詳細は分かりません。
斉田浜への行き方
斉田浜海岸は、横須賀市西浄化センターの裏にあります。
バスでアクセスする場合は、国道134号を走る京急バスの「横須賀市民病院」か「鹿島」バス停で下車します。「病院駐車場入口」の信号から横須賀市民病院駐車場と松越川の間にある道を進んでいきます。途中、斉田橋のあたりで「斉田浜」の案内がありますので、そのまま進みます。
バス停から10分ほど歩くと横須賀市西浄化センターに突き当たります。西浄化センターの敷地を左右どちらからでも、回り込むように進むと、斉田浜海岸に到着します。左側の松越川沿いのルートの方が、少しだけ距離が短く、松越川沿いの西浄化センター入口から5分ほどで着きます。
車でアクセスする場合は、少し離れた場所になりますが、国道134号沿いにコインパーキングがあります。立教大学原子力研究所(廃炉済み、廃止措置中)側の西浄化センター入口付近に数台停車できる駐車スペースがありますが、正式な駐車場というわけではありません(西浄化センターの入口前にあり、大型車の出入りもあるため、取り締まりの対象になる可能性は否定できません)。
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