第一運動公園は、京急逗子線神武寺駅とJR横須賀線東逗子駅から徒歩圏にある、児童館やスポーツ施設などからなる公園です。1972年(昭和47年)にアメリカから返還された池子弾薬庫(管理事務所地区)の跡地に開園しました。
春には、JR横須賀線の東逗子駅と逗子駅の間の車窓からも見える公園前の桜並木や、公園内の園路などで、ソメイヨシノなどの桜が一斉に花を咲かせて、公園を彩ります。
第一運動公園には京急の旧600形が展示されていて、その姿はJR横須賀線の東逗子駅と逗子駅間の車窓からも見ることができます。引退からすでに40年近く経過しているため老朽化が目立ちますが、子どもたちの人気の遊び場になっています。
INDEX
児童館や子どもが遊べる施設が充実
第一運動公園の公園内には、バドミントンやバスケットボールができるスポーツルームや、卓球場、小学生から高校生までが利用できる自習室などを備える児童館「体験学習施設スマイル」があります。逗子市内在住・在学の小学生から高校生までを対象にした体験学習講座や地元の子育てサークルの活動の場としても利用されています。「体験学習施設スマイル」には、逗子コミュニティカフェ「カフェちょこっと(CAFE CHOCOTTO)」が併設されています。
屋外にも、子どもが自由に遊べる芝生の広場や、多目的に利用できるグラウンド・自由運動場などがあります。スケートボードを利用できるエリアも設定されています。
また、逗子市民が登録制で利用できるドッグラン・犬の広場もあります。
プールや野球場などの運動施設も多数
第一運動公園には、有料の運動施設として、野球場、テニスコート、弓道場、屋外プール(2021年の屋外プールは逗子市内在住小・中学生対象の限定開放)が整備されています。野球場とテニスコートは事前予約制です。
また、公園の隣接地には逗子市立体育館・逗子アリーナが、300mほど北には第一運動公園と同じく運動施設が充実している池子の森自然公園があります。
逗子を代表する桜の名所の一つ
第一運動公園は、逗子を代表する桜の名所の一つです。それを印象付ける理由の一つに、JR横須賀線が公園の前の桜並木と並走していて、毎年春になると、東逗子駅~逗子駅間の車窓からその景色をたのしむことができるからというのもあるかもしれません。
JR横須賀線沿いの桜並木の他にも、公園内ではいろいろな場所で桜を見ることができます。
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第一運動公園のシンボル 京急旧600形展示車両
公園の一角では、京急旧600形601号車が展示されています。桜並木と同じように、JR横須賀線の東逗子駅~逗子駅間を利用する方は、車窓から見たことがあると思います。
京急旧600形は、1956年(昭和31年)に製造が開始されて、主に快速特急(現在の快特)や特急などの優等列車で使用されました。現在の2100形のポジションです。逗子方面へは、海水浴特急などの夏季特別列車としても運行されました。
長年、京急の看板列車として活躍していましたが、1982年(昭和57年)に旧600形と同じクロスシートを備える2000形が登場すると主役の座を譲り、1986年(昭和61年)までに全車廃車となりました。
601号車が逗子市に譲渡されて第一運動公園内で静態保存されている他、一部の車両は四国の琴電に譲渡されて2021年現在も現役で活躍しています。琴電に譲渡された車両は、京急の久里浜工場で車両前面への貫通路の設置や車内のロングシート化などの改造をされていて、往時の面影はあまり多くはとどめていません。
なお、京急の600形という型番は、第一運動公園の展示車両になっている形式が二代目で、それ以前にも600形が存在していました(後に400形に改番)。また、1994年(平成6年)には三代目が登場して、こちらは京急の現役の車両です。