三崎公園は、三崎漁港を目の前に望む三崎港ロータリーの中心にある広場です。この小さな広場内には、三崎港交番と京急バスの三崎港停留所バス待合所が同居しています。「公園」と呼ぶにはあまりにも狭く、三崎港停留所バス待合所の一部といった印象です。
この三崎公園内にある三崎港停留所バス待合所は、2022年末に、公益社団法人三浦青年会議所の創立60周年記念事業「三崎下町に時を刻む新たなシンボルを作ろう」の取り組みの一環として、昭和レトロ風な建物にリニューアルされました。現在は「三崎港」と言う名前ですが、停留所名も昭和後期までは「三崎公園」という名前でした。
1922年(大正11年)、三崎漁港に初代の魚市場が開設されたのは、この三崎公園(西野小公園)の前の海辺でした。その後、魚市場は、1929年(昭和4年)に現在「うらり」がある県の埋立地に移転し、1994年にはさらに西側の現在地へ移転しています。
現在は交通の結節点として人や車が行き交う三崎公園(三崎ロータリー)ですが、かつては今とはまた違った賑わいが見られた場所でした。
三崎港周辺散策のハブとなる広場
三崎公園自体に見どころがあるというわけではありませんが、三崎港行きのバスの終点であり、城ヶ島や浜諸磯、通り矢などの三崎港周辺の地域へバスで向かうための中継地点でもありますので、休日を中心に人口密度は高い場所です。
また、近くには大型産直センター「うらり」があったり、三崎下町商店街の入口が面していることもあり、三崎港周辺を徒歩で散策する際のハブになるような場所でもあります。
三崎公園には、複数の周辺の観光案内版や三浦・三崎の鎮守である海南神社への道標も設置されています。
なお、現在、三浦市が管理する都市公園(街区公園等を含む)に「三崎公園」(あるいは「西野小公園」)という名前の公園は存在しないことから、「公園」というのは通称名であると考えられます。