葉山公園は、一色海岸の南の、大浜海岸沿いにある公園です。クロマツの松林のなかに、芝生広場や遊具施設があります。
しかしなんといってもオススメは、目の前に広がる相模湾の景色でしょう。晴れた日には、富士山や江の島が見渡せます。
ここは、かつては葉山御用邸の馬場だった場所ですが、その面影は今はもうほとんどありません。宮内省(現宮内庁)から神奈川県に移管され、昭和32年に葉山公園として開園しました。
葉山公園では、花火やバーベキューなどの火気の使用は禁止されています。賑やかに過ごしたい人よりは、静かに過ごすことが好きな人にオススメの公園です。
葉山公園の駐車場は、夏季や年末年始以外は無料となり、シーズンオフは観光客もそれほど多くはなく、とくに落ちついた雰囲気があります(駐車場料金は、時期や曜日、時間帯によって変わります)。
INDEX
目の前に広がる長者ヶ崎・大浜海岸は穴場のビーチ
葉山公園の目の前に広がる長者ヶ崎・大浜海岸は、北側の小磯の鼻と南側の長者ヶ崎という二つの岬のあいだにある海岸です。
長者ヶ崎・大浜海岸は、夏でも、小磯の鼻を挟んだ北側に位置する一色海岸ほど訪れる人も多くなく、このエリアのなかでは穴場スポットと言えます。
葉山公園はかつての葉山御用邸の馬場
全国に3か所ある御用邸のうちの一つ葉山御用邸は、1894年(明治27年)に完成すると、そのさらに南側の土地や既存の別荘なども買い上げて、敷地を拡げていきました。南側に拡張した敷地は、葉山南御用邸(南邸)とも呼ばれていました。
買い上げられた土地の中には馬場も造られましたが、1946年(昭和21年)に神奈川県に移管されて、葉山公園として整備されました。
馬の飼育や調教をする主馬寮は馬場より少し内陸の場所にあり、こちらは現在主馬寮公園という小さな公園になっています。残念ながら主馬寮の面影はなく、その名前に残るだけです。
明治期に葉山南御用邸(南邸)が整備された後、大正期には葉山御用邸(本邸)を挟んだ北側には葉山御用邸付属邸が造られました。
こちらは現在は葉山しおさい公園になっています。
季節や曜日によっては無料になる葉山公園の駐車場
葉山公園の駐車場は、この辺りでは止めることができる台数が多い方ですが、人気のエリアにあるため、開園後、早い時間帯に満車になってしまうことが多いです。また、海水浴シーズンや年末年始以外の平日は駐車料金が無料なのも、人気の理由の一つです。
満車の場合は、南側の葉山町と横須賀市の境にある長者ヶ崎にも広い駐車場があるため、葉山公園の駐車場や周辺のコインパーキングが満車の場合は、こちらを当たってみるのも良いでしょう。
葉山公園の駐車場のそばには公衆トイレがあります。海辺の公園らしく、手足を洗うための水場も併設されています。
夕日スポットとしても最高のロケーション
葉山公園は、相模湾沿いの高台にある公園のため、夕日スポットとしても最高のロケーションです。
特に、春(例年4月11日、12日ごろ)と晩夏(例年8月31日、9月1日ごろ)にたのしめるダイヤモンド富士は見ごたえがあります。