JR逗子駅は、逗子市中心部にあるJR横須賀線の駅です。湘南新宿ラインの横須賀線内の終着駅でもあります(かつて久里浜駅まで乗り入れていた時期もありました)。
15両編成の電車が走るのも逗子駅までです。横須賀・久里浜方面へ行く15両編成の電車は、逗子駅構内で先頭4両の付属編成を切り離して、後ろの11両のみが先へと向かいます(反対に、久里浜・横須賀方面からの電車は、逗子駅構内で後ろに4両増結)。

逗子駅の開業日は1889年(明治22年)6月16日で、横須賀線が開通した当初からある駅です。1894年(明治27年)に葉山御用邸が置かれると、逗子駅はその最寄り駅として、お召し列車の発着駅として何度も利用されました(横浜横須賀道路の開通後は自動車で行幸)。
横須賀線の逗子駅が開通したことをきっかけに、交通の便が飛躍的に良くなった葉山や逗子には、御用邸の他にも、宮家や政治家、軍の将校、実業家などが次々と別荘を建てるようになりました。現在この地に根づいているリゾート地のイメージは、逗子駅の開通がもたらしたものと言っても過言ではありません。
葉山への路線バスの発着や逗子海岸方面に徒歩で向かう場合は逗子駅の東口を利用します。こちらが逗子駅のメインの出口で、駅周辺は繁華街になっています。歩いて5分ほどの場所には、京急逗子線の逗子・葉山駅(北口)や逗子市役所があります。
反対側の西口はすぐそばまで山が迫ってきている地形で、小さな谷戸の中に住宅地が形成されています。

逗子駅構内の一番西口寄りの側線は、京急逗子線の神武寺駅まで続く連絡線につながっています。この連絡線は、京急本線の金沢八景駅~金沢文庫駅間にある鉄道車両の製造メーカー・総合車両製作所(旧東急車輛)と全国に線路網を持つJR線とを接続し、車両の搬出入に使用するための専用線です。総合車両製作所近くで京急本線に合流すると、金沢八景駅から京急逗子線に入り、神武寺駅構内で専用線に分岐し、逗子駅構内で横須賀線の線路に合流します。
横須賀線をはじめとしたJR在来線のほとんどは線路幅が1067mmの狭軌ですが、京急線は1435mmの標準軌のため、線路の幅が異なります。そのため、総合車両製作所の合流地点から神武寺駅構内の分岐地点までの京急線の線路は、標準機と狭軌の両方の電車に対応できるように、3本の線路が敷かれた三線軌条となっています。

かつて、この専用線は、神武寺駅構内から、旧池子弾薬庫(現在の在日米軍・池子住宅地区及び海軍補助施設)にもつながっていました。現在この旧弾薬庫内の路線は廃止されていますが、池子住宅地区及び海軍補助施設内にある池子の森自然公園(曜日限定公開)でその廃線跡の一部を見ることができます。

