森山神社(森山社)は、葉山御用邸からほど近い場所に鎮座する古社です。
逗子・小坪の須賀神社(天王社)の御祭神を迎えて33年ごとに行われる「行合祭」は、奈良時代から1,270年以上続く神事です。(次回は2028年に開催予定)
森山神社は奈良東大寺の別当・良弁僧正が勧請した神社で、すぐ隣りに建つ玉蔵院は森山神社の別当寺(神社を管理するための寺院)として建てられた寺院です。かつてはともに、三ヶ岡(大峰山、古くは佐賀岡)の山頂にあったという言い伝えがあります。
主祭神 | 奇稲田姫命 |
旧社格等 | 旧村社 |
創建 | 749〜757年(天平勝宝年間) |
祭礼 | 1月2日 歳旦祭 2月中旬 祈年祭 8月末の日曜 例祭「世計り神事」 11月中旬 新嘗祭 満32年目毎 行合祭 |
森山神社では「森山神社土曜朝市」が開催されていて、個性豊かな地元の商店やアーティストが出店します。
朝市に登録されている出店者それぞれの判断で、毎回開催ギリギリまでどのお店が出店するか分からないという、ゆるくて自由な、おもしろい朝市です。
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地域の劇場にもなる森山神社と一色会館の舞台装置

森山神社の社殿が建つ高台には、そこへ上がるための階段が設けられているのはもちろんですが、階段の横の斜面も、ひな壇のような階段状になっています。
このひな壇の正面には、向かい合うように一色会館のレトロな建物が建っています。お祭りなどのイベントが開催される際には、一色会館の1階前面の扉が開放されて大広間が36畳のステージとなり、社殿手前のひな壇を観客席として使えるという、森山神社にはなんともユニークな地域の舞台装置が備わっています。

三ヶ岡を背にして鎮座する静かな境内

森山神社は、国道134号から一歩奥に入った場所にあるため、観光客が立ち寄ることは少なく、住宅や商業施設に囲まれているものの、地域の鎮守といった雰囲気をよく留めています。
森山神社の背後の山は、三ヶ岡(大峰山)と呼ばれています。現在、三ヶ岡一帯は県立はやま三ヶ岡山緑地という公園として整備されていて、森山神社の近くにも園内を横断するハイキングコースの一つ「つつじコース」の入口があります。「三ヶ岡」は、森山神社周辺から一色海岸北半分にかけての小字でもあります。

森山神社のイチョウの黄葉

森山神社のすぐ隣りには、かつては森山神社の別当寺(神社を管理するための寺院)であった玉蔵院があり、この寺の境内に立つ巨木も含めて、鎮守の杜を形成しているように見えます。
森山神社にも玉蔵院にも立派なイチョウの木があり、晩秋にはあたり一面が黄金色に色づきます。

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森山神社の境内社
森山神社の社殿の左右には、富士山信仰、漁業、農業などの神様を祀る、さまざまな境内社が鎮座しています。富士山を望む相模湾に面していて、海と山が近い葉山一色ならではの神様が鎮座しています。
2023年2月には、各境内社の御祭神と御神徳を記した延喜版が設置されたため、予備知識なしで参拝に訪れてもだいじょうぶです。



森山神社周辺の見どころ


