稲村ケ崎公園(岩礁・洞窟)
ヒロシ(加勢大周)とマサシ(金山一彦)が岩場で座ったり、波打ち際で寝そべったりしながら話すシーンは、稲村ヶ崎です。周辺は稲村ケ崎公園として整備されています。
夕暮れ時に出てくる洞窟は、徒歩では、干潮時に潮が引いているときにしか行くことができません。潮が満ちてくるとすぐに身動きがとれなくなる恐れがあるため、カジュアルな装備で行くことはオススメしません。
このあたりの磯は、鎌倉時代末期の新田義貞による鎌倉攻めで、磯伝いに鎌倉内部へ攻め込んだとされる徒渉伝説の地として有名です。
米軍住宅・長井ハイツ跡周辺(現在のソレイユの丘)
ヒロシ(加勢大周)とマサシ(金山一彦)が鴨川へ行く途中に、ミゼットで畑の中の一本道を走るシーンは、三浦市との境に近い、横須賀市の長井です。鴨川からの帰り道にも登場します。丘の上の給水塔が印象に残る場面だと思います。
かつて、このすぐ近くには長井ハイツ(現存せず)と呼ばれた米軍住宅がありました。給水塔はこの長井ハイツのためのものです。
その後、長井ハイツは日本に返還されて、跡地には2005年(平成17年)に農業体験などができる総合公園・ソレイユの丘がオープンしました。
このときに給水塔も撤去されて、給水塔があった場所のすぐ横に、ソレイユの丘の意匠にあわせた南仏のサイロ風の建物が建てられました。
この給水塔の丘がある畑の中の一本道をミゼットで走り抜けるカットは、劇中でサザンオールスターズの「希望の轍」がかかる場面(イントロのいちばん最初の部分から)でも使われています。
また、長井ハイツと思われる街並みも、ミゼットが走るシーンを中心に何度か登場しています。長井ハイツは、庭が広めにとられた戸建て住宅と横文字の看板が建ち並ぶ、横須賀にあったアメリカの住宅地とも言える場所でしたので、サーフィンもしかり、米軍の影響でアメリカの文化が身近にあった三浦半島地域の雰囲気を表わすのにはうってつけの場所だったのでしょう。