横浜金沢~横須賀~三浦~葉山~逗子~鎌倉という、個性豊かなまちが連なる三浦半島は、ドライブで立ち寄るべきスポットが山ほどあります。しかし、山がちな三浦半島の人気スポットは、駐車場がなかったり、あってもごくわずかしか停められないような場所も少なくありません。
この特集では、そこそこ大きめな駐車場が用意されていて、車でアクセスがしやすい、三浦半島ドライブにうってつけのおすすめスポットをご紹介します。定番から穴場スポットまで、合計20か所の三浦半島ドライブスポットを厳選しています。
そのうち、このページでは、【東海岸・城ヶ島編】として東京湾側の10ヵ所をご紹介します。(次のページでは、【西海岸・葉山・逗子・鎌倉編】として相模湾側の10ヵ所をご紹介しています)
ぜひ、【グルメスポット編】【ドライブロード編】とあわせて、お楽しみください!
INDEX
金沢自然公園・金沢動物園
金沢自然公園は、釜利谷の丘陵地に広がる、横浜市最大級の面積をほこる都市公園です(第1位の新横浜公園に次ぐ第2位)。緑豊かな公園では、梅や桜、菜の花などの四季折々の草花や紅葉を楽しめます。
金沢自然公園は「植物区エリア」と「動物園エリア(金沢動物園)」に分かれています。金沢動物園は有料ですが、金沢自然公園への入園は無料です。
金沢自然公園・金沢動物園の高速側駐車場へは、横浜横須賀道路本線の釜利谷JCTから金沢支線(並木・八景島方面)に入り、釜利谷料金所「左端」の専用ゲート(1レーンのみ)を経由して入場します。釜利谷料金所の通常ゲートを通ると入れませんのでご注意ください。また、首都高速湾岸線(本牧ふ頭・並木方面)からも入ることはできません。
●住所
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
●最寄りIC
横浜横須賀道路・金沢支線「金沢自然公園IC」
※横浜横須賀道路・本線方面とのみ出入り可能です。
●入園料
入園無料(金沢動物園は、大人500円、高校生300円、小・中学生200円)
八景島シーパラダイス&海の公園
八景島シーパラダイス
横浜・八景島シーパラダイスは、ピラミッド型の外観が特徴の「アクアミュージアム」などの4つの水族館と、日本初の一部海上を走行するローラーコースター「サーフコースター・リヴァイアサン」や地上90mから360度のパノラマをたのしめる「シーパラダイスタワー」に代表されるアトラクションなどからなる、アミューズメントパークです。
「八景島」は横浜市が管理する公園のため、入島は無料です。無料でたのしめる主な施設としては、あじさいやバラの名所の丘の広場やショッピングセンターなど(買い物や飲食はもちろん有料)があります。
●住所
横浜市金沢区八景島
●最寄りIC
・首都高速湾岸線「幸浦IC」(湾岸線・本牧ふ頭方面とのみ出入り可能)
・横浜横須賀道路・金沢支線「並木IC」(横浜横須賀道路・本線方面とのみ出入り可能)
●入園料
八景島への入島は無料です。水族館やアトラクションなどの利用には料金が必要になります。
海の公園
海の公園は、横浜で唯一、海水浴場が開設される海浜公園です。約1kmに渡る砂浜を中心に、公園内には、ビーチバレー場、ウインドサーフィン艇庫といったマリンスポーツ施設の他、芝生のグラウンド「なぎさ広場」やバーベキュー場、無料の休憩施設などがあります。
とくに、春からの潮干狩りシーズンは、多くの人で賑わう人気スポットです。
松林に囲まれた芝生広場は、横浜の市街地近くにある公園とは思えないほどのんびりと過ごすことができる、穴場スポットです。
●住所
横浜市金沢区海の公園10番
●最寄りIC
・首都高速湾岸線「幸浦IC」(湾岸線・本牧ふ頭方面とのみ出入り可能)
・横浜横須賀道路・金沢支線「並木IC」(横浜横須賀道路・本線方面とのみ出入り可能)
●入園料
入園無料
周辺の見どころ
野島公園
うみかぜ公園
うみかぜ公園は、横須賀新港の南側の埋め立てで出来た、海沿いにある公園です。
無料で自由にバーベキューができる芝生広場や、スケートボードエリア、3×3バスケットコート、壁打ちテニスコート、マウンテンバイクコース(オフロード自転車練習コース)、2022年10月にオープンしたBMXパークなどの、屋外型のスポーツをたのしめるエリアなどが特徴の公園です。
とくに、無料でスケボーをたのしめるうみかぜ公園のスケートボードエリアは国内でも歴史のあるスケボーパークの一つで、初心者から上級者が朝から夜まで板を滑らす姿が見られます。アメリカ文化が根づいている横須賀ならではの光景とも言えます。
●住所
横須賀市平成町3-23
●最寄りIC
横浜横須賀道路「横須賀IC」経由で、旧本町山中有料道路
※旧本町山中有料道路は、2022年3月から無料開放されました。
●入園料
入園無料
平和中央公園
平和中央公園は、2021年4月にリニューアルされた、東京湾の望む高台にある公園です。三浦半島イチの繁華街である京急線の横須賀中央駅から徒歩圏内の公園ですが、観光スポットというよりは、市民憩いの公園といったアットホームな雰囲気の公園です。
夜は平和のモニュメント「平和の軸」がライトアップされます。(日にちによって、ライトアップのスケールが異なります)
駐車場は、隣接する横須賀市文化会館駐車場を利用可能です。
●住所
横須賀市深田台19
●最寄りIC
横浜横須賀道路「横須賀IC」経由で、旧本町山中有料道路
※旧本町山中有料道路は、2022年3月から無料開放されました。
●入園料
入園無料
周辺の見どころ
横須賀市自然・人文博物館
走水水源地公園
以前の走水水源地公園は、「ヴェルニーの水」や駐車場など一部施設が常時開放され、芝生広場は桜が開花する時期のみの開放に限定されていましたが、2022年2月から、桜並木がある芝生広場を含めたエリアも公園として一般開放されるようになりました。
そのため、走水水源地公園も、平和中央公園と同様、三浦半島や横須賀ドライブの穴場的な存在と言えます。
芝生広場からは東京湾の眺望が素晴らしく、かつては海水浴場も開設されていた走水海岸が目の前にあります。走水海岸の砂浜へは、公園駐車場から出入りすることができます。
●住所
横須賀市走水1-88-1
●最寄りIC
横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」
●入園料
入園無料
周辺の見どころ
走水海岸
馬堀海岸(まぼちょく)
県立観音崎公園・たたら浜・横須賀美術館
県立観音崎公園
神奈川県立観音崎公園は、東京湾の浦賀水道に突き出た、海に囲まれた公園です。園内は緑が多く、とても広いため、ハイキングも楽しめます。
観音崎には終戦後も砲台跡などが残されていましたが、1975年(昭和50年)に県立公園として整備されました。県立観音崎公園は神奈川県最大の県立公園となっています。
また、県立観音崎公園は、アジサイやスイセンなどの花の名所であり、とくにガクアジサイは「かながわの花の名所100選」に選ばれています。近年では花の広場の河津桜が育ってきていて、横須賀最大の河津桜の名所でもあります。
観音崎砲台跡は、東京湾要塞の遺跡として良好に姿をとどめているため、2016年に日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成文化財の一つとして認定されました。
●住所
横須賀市鴨居4-1120
●最寄りIC
横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」
●入園料
入園無料(観音埼灯台の見学、横須賀美術館や観音崎自然博物館の入館等、一部施設は有料)
たたら浜(たたら浜園地)
たたら浜(たたら浜園地)は、県立観音崎公園の南端に位置する小さな海岸です。ちょうど東京湾の内湾と外湾の境にあり(観音崎と房総半島の富津岬を結ぶ線が境界線)、内湾と外湾の両方の特徴をあわせ持つ珍しい環境にあります。
たたら浜は、初代ゴジラが上陸した地とされているため(諸説あり)、ゴジラの足跡のオブジェが設置されています。
たたら浜は、透明度の高い白砂の美しいビーチが一番の魅力です。県立観音崎公園に訪れたなら、ぜひ、たたら浜まで足を延ばしてみることをおすすめします。
たたら浜の最寄りの駐車場は、BEACH PARK LIVING 駐車場(旧観音崎公園第6駐車場)です。
●住所
横須賀市鴨居4
●最寄りIC
横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」
●入園料
入園無料
横須賀美術館
横須賀美術館は、横須賀市の市制100周年を記念して2007年に開館しました。
東京湾を望む県立観音崎公園内にあり、ロケーションも含めてたのしむことができます。アート情報サイトで「絶景美術館・トップ5」に選出されたこともあります。
また、「神奈川建築コンクール最優秀賞」を受賞するなど、建物自体の設計もリラックスして過ごせるように工夫されています。
この横須賀美術館を設計した建築家・山本理顕氏は、2024年3月、建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」に選ばれました。
横須賀美術館は、観音崎の海と山に囲まれた、自然環境とのハーモニーがすばらしい名建築です。
●住所
横須賀市鴨居4-1
●最寄りIC
横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」
●入館料
<常設展>
一般 380円
高校生・大学生・65歳以上の方 280円(横須賀市内に在住または在学の高校生は無料)
中学生以下 無料
<企画展>
※展覧会によって異なる
くりはま花の国
くりはま花の国では、春にはポピー、秋にはコスモスが咲きほこり、それぞれの開花時期の最終日には、無料の花摘み大会が開かれます。
ゴジラの滑り台がある冒険ランドや、アドベンチャーツリーやミツバチターザンなどの巨大遊具や足湯も楽しめるハーブ園など、園内にはさまざまな施設が点在しています。
広大な敷地内には汽車型のバス「フラワートレイン」(有料)が走っていて、起伏がある園内でも楽に移動することができます。
駐車場は、ポピー・コスモス園に近い第1駐車場とハーブ園に近い第2駐車場があります。ポピーやコスモスの季節は第1駐車場は混雑しますが、臨時駐車場も開放されます。
第2駐車場は久里浜海岸にも近いため、ペリー公園や東京湾フェリーの遊覧(久里浜港の反対側の金谷港で下船しないでそのまま折り返す、割安のクルーズプラン)をあわせて楽しむのもおすすめです。
●住所
横須賀市神明町1
●最寄りIC
横浜横須賀道路「佐原IC」
●入園料
入園無料
三浦海岸
三浦海岸は、三浦半島の東京湾側ではもっとも大きくメジャーな海岸で、例年、夏には海水浴場が開設されます。
三浦半島の相模湾側に位置する逗子や葉山などの海水浴場は、大人のグループやカップルを意識した雰囲気作りが見られる中、三浦海岸はファミリー向けの海水浴場といった印象が強いです。
三浦海岸の駐車場(下浦海岸第1駐車場・第2駐車場)は有料ですが、その南側の菊名海岸沿いには無料駐車スペース(南下浦地区海岸用地)もあります。しかし、人気が高いため、満車になっていることが多いです。
●住所
三浦市南下浦町上宮田
●最寄りIC
横浜横須賀道路「衣笠IC」経由で、三浦縦貫道路「高円坊入口」(林IC~高円坊入口は無料区間)
●料金
無料(駐車場は有料)
周辺の見どころ
三浦海岸河津桜並木 ※例年、開花のピークは2月中旬です。
宮川公園
宮川公園は、三浦半島の南端に建つ、2基の風車が地域のシンボルとなっている公園です。この風車は、三浦宮川風力発電所として、1基あたり定格出力300kWの発電能力を有しています。現在の風車は、2020年4月にリニューアルされた、二代目です。
毘沙門バイパスと呼ばれる宮川公園周辺の道路は、繁忙期でもそこまで混雑せずに流れるため、ドライブコースには最適です。単調な海沿いの道ではなく、江奈湾、毘沙門湾といったいくつかの小さな入り江と、畑のなかの台地を駆け抜ける道が交互にあらわれ、ほどよいワインディングとアップダウンをたのしめるのが特徴です。
そんなドライブコースのハイライトが宮川公園の風車と、公園のすぐ側にある、海沿いの高台を走る宮川大橋です。天候の条件が良ければ、宮川大橋越しに富士山を見ることもできます。
宮川公園の駐車場が満車で停められない場合は、同じ毘沙門バイパス沿いの、松輪江奈海岸の駐車場で休憩するのもおすすめです。
●住所
三浦市三崎町六合1847-3 ※地図によっては正しい場所を示しませんのでご注意ください
●最寄りIC
横浜横須賀道路「衣笠IC」経由で、三浦縦貫道路「高円坊入口」(林IC~高円坊入口は無料区間)
●入園料
入園無料
県立城ヶ島公園
三浦半島最南端に位置する城ヶ島。神奈川県立城ヶ島公園は、その東半分を占める、風光明媚な公園です。
県立城ヶ島公園からは、太平洋越しに、房総半島、伊豆大島、伊豆半島、富士山と、大パノラマが広がっています。
県立城ヶ島公園の周辺は、県の天然記念物に指定されているウミウやクロサギの生息地になっていて、冬にはウミウ展望台からは鳥たちの姿を遠望できます。
2020年には、県立城ヶ島公園の先端の岩場に建っていた安房埼灯台がリニューアルして、公園内の東端に二代目・安房埼灯台として建て替えられました。
初代・安房埼灯台が建っていた安房崎の岩場や景勝地として有名な馬の背洞門周辺などでは、磯遊びを楽しむこともできます。
城ヶ島は、東側の県立城ヶ島公園と、西側の城ヶ島灯台や商店街などと、見どころが離れていますが、城ヶ島ワンデーパス(一日共通駐車券)を利用すれば、どちらの駐車場を何回でも利用できるので便利です。
●住所
三浦市三崎町城ヶ島
●最寄りIC
・横浜横須賀道路「衣笠IC」経由で、三浦縦貫道路「高円坊入口」(林IC~高円坊入口は無料区間)
・横浜横須賀道路「衣笠IC」経由で、三浦縦貫道路「林IC」
●入園料
入園無料