咸臨丸フェスティバルは、浦賀を出航して日本の軍艦として初めて太平洋往復に成功した咸臨丸の偉業を称えるため、毎年、浦賀ドック周辺で開催されているイベントです。2024年で第26回を数えます。
例年、咸臨丸フェスティバルでは、普段は一般公開がされていない浦賀ドックの見学ツアーが開催される他、地元ゆかりの人たちによる舞台アトラクションや飲食ブースの出店などが行われます。
2024年は、咸臨丸フェスティバル開催初日の4月27日土曜日から6月23日日曜日まで、浦賀ドックで「ポップサーカス横須賀公演」も開催されます。
咸臨丸は、ペリーの浦賀来航などの出来事で海軍創設の必要性を痛感した江戸幕府が、オランダ政府に発注した西洋式軍艦です。1857年(安政4年)に完成して、日本へ送られました。
1860年(万延元年)、日米修好通商条約の批准書を交換するため、遣米使節団の随伴艦として、アメリカ軍艦ポーハタン号とともに太平洋を横断しました。
このときの咸臨丸には、その後の日本の近代化に大きく貢献することになる勝海舟や福沢諭吉、通訳としてジョン万次郎らが乗船していました。また、遣米使節団の正史一行を乗せたポーハタン号には小栗忠順(小栗上野介)らが乗船していました。
日本で建造された船による太平洋横断としては、江戸時代初期に、徳川家康の外交顧問であった三浦按針(ウィリアム・アダムス)が建造したサン・ブエナ・ベントゥーラ号があります。サン・ブエナ・ベントゥーラ号は、スペインの前フィリピン臨時総督であるロドリゴ・デ・ビベロの乗る船が難破して日本に漂着した際、代替船として貸与されて、浦賀からスペイン領だったメキシコまで、太平洋を横断しています。
サン・ブエナ・ベントゥーラ号は太平洋横断に成功しましたが、日本に戻ってくることはなかったため、「太平洋往復」としては咸臨丸がはじめての快挙だったことになります。
※以下の画像は、過去に開催された「咸臨丸フェスティバル」のものです。今回の開催内容とは異なる場合もありますので、イメージとしてご覧ください。
【1日目】4月27日土曜日 11:30~19:30
イベント内容(予定)
- 舞台アトラクション
- 模擬店
- 浦賀の街歩き・レンガドック見学ツアー
- 横須賀海上保安部広報ブース
- 横須賀南警察署キャンペーンブース
- 海上自衛隊「掃海母艦うらが」広報ブース
- 愛媛県新居浜市PRブース
- 浦賀地区社会福祉協議会PRブース
- 浦賀・鴨居地域運営協議会PRブース
- 浦賀ギャラリー
- レンガドック活用イベント(レンガドックライトアップ)
- ミニ灯籠展示、ほか
舞台アトラクション出演者(予定)
※敬称略
- 浦賀民踊同好会
- 佐久間彩加(シンガーソングライター)
- 杉原枝利香
- 椿優衣(横須賀出身シンガーソングライター)
- 鈴木莉愛
- 佐久間彩加(シンガーソングライター)
- 第七艦隊音楽隊
- きみとバンド
【2日目】4月28日日曜日 11:00~15:00
イベント内容(予定)
- 舞台アトラクション
- 吹奏楽部コンサート
- 模擬店
- 消防広場(地震体験車・消防ポンプ自動車)
- 浦賀の街歩き・レンガドック見学ツアー
- 神奈川県立海洋科学高等学校PRブース
- 浦賀地区社会福祉協議会PRブース
- 浦賀・鴨居地域運営協議会PRブース
- 浦賀ギャラリー
- ボーイスカウトフレンドリーブース
- レンガドック活用イベント(工作体験)、ほか
舞台アトラクション出演者(予定)
※敬称略
- 華雅会
- フラダンス
- 浦賀中学校ダンス部
- 浦賀中学校吹奏楽部
浦賀レンガドック見学ツアー
咸臨丸フェスティバル式典
例年、オランダとアメリカの来賓を招いて開催される咸臨丸フェスティバル式典は、横須賀市の四大国際式典の一つです。
開催場所
咸臨丸フェスティバル会場の詳細
アクセス
※駐車場はありません。
浦賀駅から徒歩の場合
京急本線「浦賀駅」より徒歩約10分
浦賀駅からバス利用の場合
京急本線「浦賀駅」より京急バス「京急久里浜駅」行きまたは「JR久里浜駅」行きバスに乗車して『ドック前』下車、徒歩約2分
久里浜駅からバス利用の場合
京急久里浜線「京急久里浜駅」より京急バス「浦賀駅」行きバスに乗車して『ドック前』下車、徒歩約2分
(JR久里浜駅から浦賀駅行きのバスもありますが、本数が少ないため、京急久里浜駅からの利用をおすすめします)