衣笠山公園は、「日本さくら名所100選」や「かながわの花の名所100選」にも選ばれている、桜の名所として知られる公園です。
1907年(明治40年)に、日露戦争の戦没者を慰霊するために衣笠山(鞍掛山)に桜を植えて、公園としたことがはじまりです。
毎年、桜の開花の時期にあわせて「衣笠さくら祭」が開かれていて、多くの人がお花見をたのしみに訪れます。また、近くの衣笠商店街周辺では「三浦一党出陣武者行列」が隔年開催されます。
園内には展望台や芝生広場があり、桜の季節は混み合うものの、それ以外の時期は比較的のんびりと過ごすことができます。
三浦半島最高峰の大楠山への登山口のひとつにもなっていて、ハイキングコースが整備されています。大楠山へは、三浦一族ゆかりの衣笠城址を経由して登ることもできます。
INDEX
横須賀有数の桜の名所
衣笠山公園は、横須賀でもっとも古くから親しまれている桜の名所の一つで、約2,000本の桜の木が植えられています。
管理棟の近くの下の広場や観音堂が建っている上の広場、衣笠山の山頂にある展望塔付近といった広場は、かっこうのお花見スポットです。桜は、園路沿いなど、山のいたるところに場所に植えられているため、開花のころは園内に設定されたハイキングコースを歩きながらたのしむのもオススメです。
上の広場
衣笠山公園の上の広場では、定番のソメイヨシノの他、枝垂れ桜をたのしめます。また、観音堂(衣笠聖観世音)のある展望台からは、桜越しに東京湾方面の眺望が開けています。
上の広場に植えられている老木「くらかけ桜」は、衣笠山の正式名称「鞍掛山」にちなんで名づけられたものです。
展望塔
衣笠山公園の展望塔付近にはオオシマザクラが多く植えられています。桜は展望塔の周辺を囲むように密集して植えられていて、展望塔の上からは手に取るように間近に花を見ることができます。
▼その他の横須賀の桜の名所はこちら▼
ひと山まるごと公園
衣笠山公園は、山がまるごと公園になっているため、大楠山まで行かなくても、ちょっとしたハイキングやピクニックはたのしめます。
やぐらのような大型木造建築を思わせる、特徴的な展望塔(実際はコンクリート造)に登れば、東京湾側を中心とした眺望が開けています。
三浦一族ゆかりの衣笠城址は、ひとつ隣の山になります。
衣笠城の当時の遺構を探すのは難しいですが、衣笠山公園あたりを含めた山城だったようです。
訪問者を出迎えてくれる木製のオブジェ
高低差がある園内には、遊具や東屋のある広場などが複数箇所あり、休憩しながら散策することができます。
園路の所々に木製の動物型のオブジェが置かれていて、それらを探しながら歩くのもおもしろいかもしれません。