「京急油壺温泉キャンプパーク」と、隣接する「ホテル京急油壺 観潮荘」は、施設の老朽化と油壺エリア再開発のため、2024年3月15日(金曜日)をもって営業終了となりました。
京急油壺温泉キャンプパークは、京急油壺マリンパークの跡地に2022年1月にオープンした、海と夕日の絶景をたのしめるキャンプ場です。
昼間は公園として無料で開放されています(ペットの入場は有料)。有料で日帰りBBQやドッグラン、ポニーふれあい体験などもできますので、宿泊が目的でなくてもたのしめます。
キャンプサイトは、車やバイクを横付けできるオートキャンプの区画も用意されています。
テントやBBQテーブルなどはレンタルすることもできますので、車やバイクを使わなくても、公共交通機関を利用してキャンプに行くことができます。
また、駐車場には、車中泊に利用できるRVステーションの区画も用意されています。
京急油壺温泉キャンプパークならではのプランとして、1日1組限定で、馬と一緒に泊まれるモンゴルサイトが用意されています。他のキャンプサイトから離れた場所にあるプライベートな空間で、かわいい馬をひとり占めできるという、非日常を味わうことができます。
京急油壺温泉キャンプパークの周辺
胴網海岸 横堀海岸 荒井浜海岸 新井城址(新井城跡) 小網代の森
京急油壺温泉キャンプパークの駐車場では、毎月第2・第4土曜日9:00~12:00(悪天候の場合は中止や営業時間が変更となる場合があり)、地元の新鮮な魚介類や野菜、お弁当などが販売される朝市「油壺マーケット」が開催されています。朝市としては遅めの時間に開催されますので、公共交通機関でもじゅうぶん間に合います。(2022年1月現在の情報)
INDEX
目の前に広い海と大空が広がる キャンプサイト
京急油壺温泉キャンプパークの特徴は、目の前に相模湾が広がる高台にあるという、絶好のロケーションにあることです。天気が良ければ、伊豆半島から富士山、箱根の山々、丹沢連峰などが一望できます。三浦半島で相模湾に面したキャンプ場というのは、ほとんどありません。
キャンプサイトの各区画には、「イルカ」や「マグロ」などの、かつてこの場所が水族館だった時代に親しまれていた動物や魚などの愛称が付けられています。
キャンプ用品はレンタルすることができますので、電車とバスを乗り継いて、公共交通機関で気軽にたのしむこともできます。
食料などを大量に買い出しする場合、京急油壺温泉キャンプパークや最寄り駅の三崎口駅周辺には大きなスーパーがありませんので、引橋バス停(引橋交差点)近くの「ベイシア三浦店」や油壺入口バス停(油つぼ入口交差点)近くの「フジ三崎店」などで済ませて来ることをおすすめします。
あるいは、三崎港周辺を買い物がてらに散策してから訪れるのも良いでしょう。
もっとも海側にある キャンプサイト
もっとも海側にあるキャンプサイトは、クルマやバイクを乗り入れることはできませんが、眼下に打ち寄せる波音を聴きながらキャンプを楽しめる場所です。車の乗り入れはできなくても、それほど離れていない場所にきちんとした駐車場が用意されているのは便利ですし、安心できるものです。
クルマやバイクで乗り付けられる オートキャンプサイト
オートキャンプサイトの区画は、車を乗り入れられない区画の少しだけ内側に位置しています。高さ30mくらいはあろうかという、大きく成長したヤシの木に囲まれた、独特な空間のなかにあります。
キャンプ道具一式込みの 手ぶらキャンプサイト
この他に、豪華なキャンプ道具一式込みで、面倒な設営や片付けも不要な手ぶらキャンプサイトも用意されています。
馬と泊まれる モンゴルサイト
京急油壺温泉キャンプパークの目玉と言えるのが、1日1組限定の、馬と宿泊できるモンゴルサイトです。他のキャンプサイトの区画からは離れた場所にありますので、広々とした専用の区画をプライベート空間としてたのしめます。
海に囲まれていて、他のキャンプサイトの区画からも離れているモンゴルサイトは、まわりに人工的な灯りが一切ありません。そのため、夜になると真っ暗闇の中で、波音を聴きながら星空をたのしむことができます。
かわいいポニーをひとり占め
馬と言っても、小さめのポニーで、とても人になついています。昼間は食事をしていることが多いですが、その姿を眺めているだけでも癒しになります。
こんなかわいい馬をひとり占めして過ごすなんて体験は、よそではそうそうできることではないでしょう。
夜になると、馬はモンゴルサイトに併設されている馬小屋に移動して、眠りにつきます。馬小屋のドアの窓は開放されていますので、寝姿を見ることもできます(馬に直接ライトを向けるのはやめましょう)。
モンゴルサイトにはテントなどが常設
モンゴルサイトには、あらかじめテントが設置してあります。中には、ソファーやラグ、小型のテーブルが用意されています。ただし、ベットや暖房器具などはありませんので、寝袋などを持参するか、コット(簡易ベット)をレンタルする必要があります。
いわゆる「グランピング」ではありませんが、その分、自由度が高いと言えます。
テントの入口は西側の相模湾に向いて設置されていますので、テントの中から夕日を眺めることもできます。また、気象条件が良ければ、寝起きから海越しに見る富士山の絶景をたのしめるかもしれません。お天気次第ですが、富士山は朝と夕方がもっとも見られることが多い時間帯です。
キャンプ用品のレンタルなどができる ゲート棟
目の前に駐車場がある、京急油壺温泉キャンプパークの入口に建つゲート棟では、施設内の各種受付や、テントやタープ、コット(簡易ベット)などのキャンプ用品のレンタルができます。また、トイレもゲート棟にあります。
キャンプ用品のレンタルは、空きがあるものは当日も借りることができる他、専用のウェブサイトでキャンプサイト予約をする際にオプションとして選択することもできます。
駐車場に併設されている RVステーション
京急油壺温泉キャンプパークの駐車場の一角には、RVステーションが設けられていて、車中泊をすることができます。海からは少し離れている場所にあるため、海を感じながら宿泊することはできませんが、こちらはすぐ近くに油壺温泉があります。
日帰り温泉として利用可能な 油壺温泉
京急油壺温泉キャンプパークの駐車場を挟んだ向かいには、日帰り温泉として利用できる油壺温泉(ホテル京急油壺観潮荘)があります。京急油壺温泉キャンプパークとは別施設のため別途入浴料がかかりますが、キャンプ利用時の入浴施設として利用することができます(RVステーションのプランには、1名分の入浴料が含まれています)。
昼間は公園として日帰りBBQやドックランなどを利用可能
京急油壺温泉キャンプパークは、10時から16時までは、公園として一般開放されています。入場するだけであれば無料で利用することができます(ペットの入場は、ドッグラン利用の有無に関わらず、ドッグラン利用料がかかります)。
キャンプやBBQなどをしなくても、風光明媚な公園としても十分にたのしめます。
ただし、16時で閉園してしまうため、日帰りで夕日をたのしみたいのであれば、近くの荒井浜海岸をオススメします。
BBQ場
ドッグラン(大型・中型犬向けと小型犬向けの2か所)
ポニーふれあい体験
油壺マリンパークからの贈り物
京急油壺温泉キャンプパークは、京急油壺マリンパーク時代の施設をいかしてつくられています。そのため、あちこちにその面影を見ることができます。また、みらう自然館やビオトープなど、ほとんどそのまま残されている施設もあります。
京急油壺マリンパークのアイドルだったイルカやアシカ、ペンギンなどはもういませんが、この場所に来れば、大切な思い出といっしょによみがえってくるかもしれませんね。
モンゴルサイトの写真は、スタッフの方にご案内いただいて撮影しています。通常は、宿泊者以外は立ち入ることができません。