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ドブ板通り | 横須賀3大グルメやスカジャン発祥の地として人気の横須賀を代表する観光地

ドブ板通り・横須賀芸術劇場の下付近(撮影日:2023.04.27) 横須賀
ドブ板通り・横須賀芸術劇場の下付近(撮影日:2023.04.27)
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ドブ板通りどぶいたどおりは、京急線の汐入駅と横須賀中央駅の横須賀市本町にある、横須賀を代表する商店街の一つです。米海軍横須賀基地(ベース)のメインゲートから最寄りにある繁華街のため、戦後はアメリカ海軍兵士向けのショップが軒を連ねるようになり、現在もその異国情緒あふれる雰囲気をたのしめる通りとして、横須賀を代表する人気の観光スポットになっています。

近年のドブ板通りは、「スカジャン発祥の地」を前面に押し出していますが、スカジャンと同じかそれ以上に人気なのが横須賀グルメです。ドブ板通りは、ヨコスカネイビーバーガーよこすか海軍カレー、そして、ヨコスカチェリーチーズケーキという「横須賀3大グルメ」を味わえるショップがそろう、横須賀を代表するグルメストリートでもあります。

ドブ板通り・フラッグ(撮影日:2022.10.28)
ドブ板通り・フラッグ(撮影日:2022.10.28)
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「ドブ板通り」の名前の由来

ドブ板通り」というくせの強い名前の由来は、明治時代までさかのぼります。

江戸時代後期の横須賀は、家数が約200軒、港に漁船80艘という、漁業を主体とする寒村に過ぎませんでした。それが、幕末に、フランス人技師・ヴェルニーらを招いて、江戸幕府によって横須賀港横須賀製鉄所(後の横須賀造船所横須賀海軍工廠)の建設が開始されると、明治以降、横須賀は軍都として急速に発展していくことになります。

現在の横須賀の中心街は、もう少し京急線の横須賀中央駅寄りに重心がありますが、明治時代当時は、旧日本海軍の横須賀鎮守府庁舎横須賀海軍工廠(いずれも、現在の米海軍横須賀基地内)、海軍下士官兵集会所(現在の横須賀芸術劇場メルキュールホテル横須賀の敷地)などに近い、現在の横須賀市本町周辺が横須賀の中心でした。横須賀の役場(市制施行後は市役所)も、このエリアにありました(関東大震災後に、現在の横須賀市小川町に移転)。

横須賀のまちの発展とともに、現在のドブ板通り周辺には繁華街が形成されていきましたが、道の真ん中にドブ川が流れていて、通行を妨げていました。そこで、いわゆる造船所であった横須賀海軍工廠から鉄板を提供してもらい、ドブ川にふたをかけました。
このことから、本町の商店街は「ドブ板通り」と呼ばれるようになりました。

現在のドブ板通りは石畳で舗装された一般的な道路になっていますが、ドブ川に渡した鉄板を模したような石畳のパターンが、当時を偲ばせてくれています。

ドブ板通り・石畳化された路面(撮影日:2023.04.27)
ドブ板通り・石畳化された路面(撮影日:2023.04.27)
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ドブ板通りの一角にあったEMクラブは日本の戦後ジャズ発祥の地

第二次世界大戦で日本が敗北すると、横須賀鎮守府庁舎横須賀海軍工廠などの旧日本海軍の施設はアメリカ軍に接収されました。戦前は旧日本海軍関係者の利用が多かったドブ板通りの商店街でしたが、戦後は一転してアメリカ軍関係者が主な顧客となりました。

ドブ板通りの一角には通称「EMクラブ」と呼ばれた米海軍下士官兵クラブ旧海軍下士官兵集会所。現在の横須賀芸術劇場メルキュールホテル横須賀の敷地)があり、ドブ板通りとともに、夜ごと、賑わいました。EMクラブの劇場には、ルイ・アームストロングベニー・グッドマンなどの一流のジャズマンたちも訪れて演奏したと言います。
また、このEMクラブでは日本人のジャズマンたちも、耳が肥えたアメリカ人の観客に鍛えられていきました。このため、横須賀日本の戦後ジャズ発祥の地と言われています。

ドブ板通り・管楽器があしらわれた側溝のふた(撮影日:2023.04.27)
ドブ板通り・管楽器があしらわれた側溝のふた(撮影日:2023.04.27)
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いわゆる「横須賀」を象徴するスカジャン発祥の地

ドブ板通り・道路に埋め込まれた銘板(撮影日:2023.04.27)
ドブ板通り・道路に埋め込まれた銘板(撮影日:2023.04.27)

アメリカ海軍兵士によるドブ板通りの賑わいは、横須賀が前線基地となった朝鮮戦争ベトナム戦争のころ(1950年代~70年代)にピークを迎えました。
ドブ板通りでは、本土に帰還するアメリカ海軍兵士向けのお土産物屋が数多くありました。そんな中で人気を博したのが「スカジャン」でした。

スカジャンとは、背中に虎や龍、鳥などの大きな刺繍が施された、光沢のあるサテン系素材のジャケットです。スーベニアジャケット(スーベニア=お土産)としてアメリカ海軍兵士に人気となったこのジャケットは、いつしか「スカジャン」と呼ばれるようになり、80年代・90年代(またはそれ以降の再ブーム)のアメカジのブームによって、日本人にも人気のファッションアイテムになりました。

スカジャンの本場・ドブ板通りには、戦後間もないころから営業している、老舗のスカジャン・ショップも残っています。また、ドブ板通りでは、米軍の放出品刺繍、ワッペンを扱うショップなども根強い人気があります。
スカジャンをはじめ、このような品がディスプレイされている光景は、まさにドブ板通りならではの特徴と言え、歩きながら見ているだけでもたのしいです。(これらの品の多くは一点ものですので、気に入ったものが目についたら、ぜひ買ってください!)

1980年代くらいまでのドブ板通りは、とくに夜間は、外国人だらけの、かなり妖しい独特な雰囲気のある、普通の日本人を寄せ付けないような場所でした。国内の観光地としても注目を浴びるようになった平成以降は、そのような雰囲気も薄れていきましたが、ドブ板通りは今でも、三浦半島エリア外の方がイメージする「横須賀」そのものが息づいている、横須賀を象徴する場所です。

ドブ板通り・ドブイタステーション(撮影日:2022.10.28)
ドブ板通り・ドブイタステーション(撮影日:2022.10.28)
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毎回大人気の「どぶ板バザール」

ドブ板通りでは、定期的に、「どぶ板バザール」と銘打ったイベントを開催していて、人気を博しています。どぶ板バザールでは、ドブ板通りの各ショップによるセールの他、イベント広場でフリーマーケットなどが開かれます。

ドブ板通り・イベント広場(撮影日:2023.04.27)
ドブ板通り・イベント広場(撮影日:2023.04.27)
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ドブ板通り周辺の見どころ

ドブ板通りから徒歩圏(+クルーズ)の「YOKOSUKA軍港めぐり」や「猿島」とセットでめぐると、より横須賀らしさをたのしめます。
YOKOSUKA軍港めぐり」と「猿島」の見どころは、以下のリンク先からご覧ください。

米海軍横須賀基地は、イベント開催時や事前申込制のツアーなどでのみ、入ることができます。一般開放の情報もこちらをご覧ください。

この他にも、ドブ板通り周辺には見どころがたくさんあります。

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DATA

住所 横須賀市本町1丁目、2丁目、3丁目
アクセス
行き方

京急線「汐入駅」より徒歩約5分
京急線「横須賀中央駅」より徒歩約10分
JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩約15分

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
電話番号 046-824-4917(ドブ板通り商店街振興組合)
ウェブサイト https://dobuita-st.com/
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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