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ヴェルニー公園 | 日米の艦船を望むバラ園は横須賀定番の映えスポット

ヴェルニー公園・バラ園と海上自衛隊の護衛艦「いずも」(撮影日:2023.04.27) 横須賀
ヴェルニー公園・バラ園と海上自衛隊の護衛艦「いずも」(撮影日:2023.04.27)

ヴェルニー公園は、幕末に日本へ招かれたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーが設計や運営を指導した横須賀製鉄所跡地を望む、海辺の公園です。
現在、横須賀製鉄所跡地は米海軍横須賀基地になっていて、隣接する海上自衛隊横須賀基地のものも含めて、停泊する艦船を間近に見ることができます。公園に隣接する桟橋からは、よこすか軍港めぐりの遊覧船(有料)も出ていて、艦船をより間近に見学することもできます。
かつては「臨海公園」という名前で市民に親しまれていましたが、ボードウォークフランス式庭園などが整備されて、名称も「ヴェルニー公園」に変更されました。

ヴェルニー公園内にあるヴェルニー記念館(入館無料)には、オランダから横須賀製鉄所に輸入されて、100年以上にわたって使用されていたスチームハンマー(国の重要文化財)や、日本の近代化に大きく貢献したヴェルニーの功績をたたえる資料が展示されています。

2021年5月には、2003年に解体されるまでは本州最古級の西洋館だったティボディエ邸の外観を再現したよこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸(入館無料)が、ヴェルニー公園内にオープンしました。

他にもヴェルニー公園内には、旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所として建てられた逸見波止場衛門跡や、旧日本海軍関係の慰霊碑、東京の船の科学館から移設された戦艦「陸奥」の主砲などが点在しています。

ヴェルニー公園約130品種、約1,300株のバラは、春と秋の年に2回見ごろを迎えます。色とりどりのバラが咲きほこるフランス式庭園から日米の艦船を望む風景は、現代のもっとも横須賀らしい景色のひとつといえます。
バラのイメージが強いヴェルニー公園ですが、イチョウの季節もオススメです。

ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊の艦船(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊の艦船(撮影日:2021.05.10)
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横須賀本港を一望できるヴェルニー公園のボードウォーク

ヴェルニー公園・ショッピングモール「コースカ・ベイサイド・ストアーズ」や「横須賀芸術劇場」方面を望む(撮影日:2020.10.02)
ヴェルニー公園・ショッピングモール「コースカ・ベイサイド・ストアーズ」や「横須賀芸術劇場」方面を望む(撮影日:2020.10.02)

ヴェルニー公園の一番の特徴といえば、やはり、横須賀本港を一望できる点でしょう。
横須賀を母港としているヘリコプター搭載護衛艦「いずも」南極観測船「しらせ」をはじめ、数日~週替わりくらいで入港している船がさまざま入れ替わるため、訪れる日によって違った景色をたのしむことができます。

ヴェルニー公園・海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(撮影日:2023.04.27)
ヴェルニー公園・海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(撮影日:2023.04.27)
ヴェルニー公園・南極観測船「しらせ(二代)」(撮影日:2020.10.06)
ヴェルニー公園・南極観測船「しらせ(二代)」(撮影日:2020.10.06)

海沿いの心地よい遊歩道

ヴェルニー公園は、ちょうど、JR横須賀線の横須賀駅と、京急線の汐入駅やショッピングモール「コースカ・ベイサイド・ストアーズ」(旧「ショッパーズプラザ横須賀」(ダイエー、イオン横須賀店))の間にあるため、両駅間を移動する人たちの通り道にもなっています。

ヴェルニー公園のボードウォーク(撮影日:2020.10.02)
ヴェルニー公園のボードウォーク(撮影日:2020.10.02)

山側のイチョウ並木

ヴェルニー公園・イチョウ並木(撮影日:2020.12.01)
ヴェルニー公園・イチョウ並木(撮影日:2020.12.01)

横須賀港に面したボードウォークと反対側の国道16号沿いには、イチョウ並木があります。例年、ちょうど秋バラの見ごろと入れ替わるように、イチョウの黄葉がはじまります。

ヴェルニー公園・黄葉する裏道のイチョウ(撮影日:2021.11.19)
ヴェルニー公園・黄葉する裏道のイチョウ(撮影日:2021.11.19)

以下のリンク先から周辺の【紅葉・黄葉おすすめスポット】の情報もご覧ください

【2022 No.12】特集 | 晩秋の横須賀 紅葉&黄葉おすすめスポット4選

愛車と記念撮影できるサイクルスタンド

サイクリスト向けには、艦船と愛車をいっしょに撮影できる、操舵輪型のサイクルスタンドが設置されています。

ヴェルニー公園・艦船と愛車をいっしょに撮影できるサイクルスタンド(撮影日:2020.10.02)
ヴェルニー公園・艦船と愛車をいっしょに撮影できるサイクルスタンド(撮影日:2020.10.02)
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130品種、約1,300株のバラが植えられたフランス式庭園

ヴェルニー公園・バラ園とティボディエ邸(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園とティボディエ邸(撮影日:2021.05.10)

海に沿って細長いヴェルニー公園内は、その中央部分がバラ園になっていて、約1,300株のバラがキレイに整備されています。
バラ園は、ヴェルニーの出身地であるフランスの幾何学的な様式で造られた庭園になっています。

海沿いのボードウォークを歩くのも良いですが、春と秋のバラが見ごろを迎える時期は、バラ園のある公園の中央を散策しながら歩くのもオススメです。
フランスやアメリカ、日本などの国で作られた、約130種類の品種のバラが育てられているため、すべてを観察しようとすると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。品種ごとに丁寧な説明が添えられているのもうれしいです。

ヴェルニー公園では、例年、春と秋のバラが見ごろの時期には「ローズフェスタ」が開催されます。

ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊の艦船(アップ)(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊の艦船(アップ)(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園と逸見波止場衛門跡(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園と逸見波止場衛門跡(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・JR横須賀駅側の入口(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・JR横須賀駅側の入口(撮影日:2021.05.10)
ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊のたいげい級潜水艦(撮影日:2023.04.27)
ヴェルニー公園・バラ園越しに見る海上自衛隊のたいげい級潜水艦(撮影日:2023.04.27)
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二ヵ所あるヴェルニー公園のさくらの広場

ヴェルニー公園・JR横須賀駅側のさくらの広場の桜と潜水艦(撮影日:2023.03.30)
ヴェルニー公園・JR横須賀駅側のさくらの広場の桜と潜水艦(撮影日:2023.03.30)

バラ園と並んでヴェルニー公園で見どころの花といえば、二ヵ所あるさくらの広場です。とくに、無数の電灯のなかに浮かび上がる夜桜は、とても幻想的です。
ヴェルニー公園の桜は、ゆっくり座ってお花見をするというよりは、園内の他の場所もたのしみながら散策するのにうってつけです。

ヴェルニー公園の桜

ヴェルニー公園・さくらの広場の桜とティボディエ邸(撮影日:2023.03.30)
ヴェルニー公園・さくらの広場の桜とティボディエ邸(撮影日:2023.03.30)
ヴェルニー公園・さくらの広場の桜とアマルフィイ-マリナブルー(撮影日:2023.03.30)
ヴェルニー公園・さくらの広場の桜とアマルフィイ-マリナブルー(撮影日:2023.03.30)

ヴェルニー公園の夜桜

ヴェルニー公園・夜桜とティボディエ邸(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園・夜桜とティボディエ邸(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園・夜桜と逸見波止場衛門跡(撮影日:2015.04.01)
ヴェルニー公園・夜桜と逸見波止場衛門跡(撮影日:2015.04.01)

▼その他の横須賀の桜の名所はこちら▼

【2023 No.4】特集 | 横須賀桜の名所
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ヴェルニー公園は公園全体が歴史博物館

ヴェルニー公園は、土地柄、旧日本軍に関わりのある建築物や石碑などが数多く設置されています。
それらが園内のいろいろな場所に残されている他、近代日本の発展を支えた横須賀製鉄所関連の資料などを展示しているヴェルニー記念館もありますので、公園全体が歴史博物館のようでもあります。

逸見波止場衛門跡

ヴェルニー公園・逸見波止場衛門跡と海上自衛隊の潜水艦(撮影日:2021.02.25)
ヴェルニー公園・逸見波止場衛門跡と海上自衛隊の潜水艦(撮影日:2021.02.25)

ヴェルニー公園内には、明治末期から大正初期に建築されたとされる、逸見波止場衛門跡がのこされています。
旧横須賀軍港逸見門の跡で、左右それぞれの建物の中は、衛兵の詰所になっていました。

現在では、この門のちょうど奥に、海上自衛隊の潜水艦が止まっているところを見ることができます。(必ず見られるわけではありません)

戦艦「陸奥」の主砲

ヴェルニー公園・戦艦「陸奥」の主砲(撮影日:2021.05.18)
ヴェルニー公園・戦艦「陸奥」の主砲(撮影日:2021.05.18)

もともと東京の船の科学館で展示されていた旧日本海軍の戦艦「陸奥」の主砲が、2017年にヴェルニー公園に移設されました。
戦艦「陸奥」横須賀海軍工廠(前身は横須賀製鉄所横須賀造船所)で建造された船のため、里帰りしたことになります。当時の最新の技術で造られた大砲を、身近で見ることができます。

2021年11月には、海上自衛隊横須賀基地内にあった戦艦「陸奥」の主砲弾ヴェルニー公園に移設されて、主砲とセットで展示されるようになりました。
戦艦「陸奥」の主砲弾は、約170cm以上あり、人の身長ほどの大きさがあります。この砲弾は、空中から直接艦船に被害を与えるのではなく、浅い角度で海中に突入して水中から船体に被害を与えるという特徴を持ったものでした。

ヴェルニー公園・戦艦「陸奥」の主砲弾(撮影日:2021.11.19)
ヴェルニー公園・戦艦「陸奥」の主砲弾(右下)(撮影日:2021.11.19)

ヴェルニーと小栗上野介の胸像

ヴェルニー公園・ヴェルニー(左)と小栗上野介(右)の肖像(撮影日:2020.09.01)
ヴェルニー公園・ヴェルニー(左)と小栗上野介(右)の胸像(撮影日:2020.09.01)

日本の近代化に貢献したヴェルニーと小栗上野介の胸像が、二人が建設に尽力した横須賀製鉄所があった場所を望むように、仲良く隣り合うように建っています。

ヴェルニー公園・横須賀製鉄所があった方向を望むヴェルニーと小栗上野介の胸像(撮影日:2023.04.27)
ヴェルニー公園・横須賀製鉄所があった方向を望むヴェルニーと小栗上野介の胸像(撮影日:2023.04.27)

旧日本海軍関連の石碑と正岡子規の文学碑

ヴェルニー公園・ティボディエ邸前のさくら広場に建つ旧海軍関連の石碑(海軍の碑はさらにこの左側にある)(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・ティボディエ邸前のさくら広場に建つ旧海軍関連の石碑(海軍の碑はさらにこの左側にある)(撮影日:2021.06.03)

ティボディエ邸前のさくらの広場には、旧日本海軍関連の石碑がまとまって建っています。
海側(向かって左側)から、「海軍の碑」・「軍艦山城之碑」・「國威顕彰碑」・「軍艦長門碑」・「軍艦沖島の碑」が建っています。
旧海軍関連の石碑に混じって、それらの山側(向かって右側)には正岡子規の文学碑もあります。休暇で訪れた横須賀港のことを詠んだ歌碑です。

海軍の碑

ヴェルニー公園・海軍の碑(撮影日:2021.05.18)
ヴェルニー公園・海軍の碑(撮影日:2021.05.18)

軍艦山城之碑

ヴェルニー公園・軍艦山城之碑(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・軍艦山城之碑(撮影日:2021.06.03)

國威顕彰碑

ヴェルニー公園・國威顕彰碑(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・國威顕彰碑(撮影日:2021.06.03)

軍艦長門碑

ヴェルニー公園・軍艦長門碑(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・軍艦長門碑(撮影日:2021.06.03)

軍艦沖島の碑

ヴェルニー公園・軍艦沖島の碑(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・軍艦沖島の碑(撮影日:2021.06.03)

正岡子規の文学碑

ヴェルニー公園・正岡子規の文学碑(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・正岡子規の文学碑(撮影日:2021.06.03)
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ヴェルニー公園は夜景の名所

ヴェルニー公園の夜景・ボードウォークからコースカ方面を望む(撮影日:2022.10.29)
ヴェルニー公園の夜景・ボードウォークからコースカ方面を望む(撮影日:2022.10.29)

ヴェルニー公園は、JR横須賀線の横須賀駅と、京急線の汐入駅方面との移動のための、遊歩道のようにも使われるため、夜でも比較的明るいです。まるで、公園全体がライトアップされているようです。
ヴェルニー公園の無数の電灯と、横須賀本港の艦船と港湾施設の明かりが織りなす夜景は、横須賀ならではのフォトジェニックな景観です。
(以下の写真の、よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸のウクライナ国旗の色をモチーフにしたライトアップは、期間限定です)

よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸のライトアップ

ヴェルニー公園・ウクライナの国旗カラーのライトアップと夜桜(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園・ウクライナの国旗カラーのライトアップと夜桜(撮影日:2022.03.31)

横須賀本港の夜景

ヴェルニー公園の夜景・ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」と南極観測船「しらせ(2代)」(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園の夜景・ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」と南極観測船「しらせ(2代)」(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園の夜景・潜水艦とドック地帯(撮影日:2022.03.31)
ヴェルニー公園の夜景・潜水艦とドック地帯(撮影日:2022.03.31)
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駐車場は台数が少なく 駅近の立地をいかして電車利用がオススメ

ヴェルニー公園の駐車場(有料)は、京急汐入駅側の公園入口の近くにあります。普通車の駐車台数は6台しかないため、とくに土休日・祝日の利用はおすすめできません。
また、駐車場が面している国道16号からは下り車線(横浜方面から横須賀市街方面側)からしか出入りすることができないなど、入出庫に制約があります。

すぐ隣りにはショッピングモールの「コースカ・ベイサイド・ストアーズ」があり、こちらの駐車場も有料ですが、店舗を利用すると割引や当日の最大料金の設定などのサービスがあります。
ただし、こちらの駐車場も混雑しますので、駅近の公園という地の利をいかして、京急線の汐入駅かJR横須賀線の横須賀駅を利用することをおすすめします。
京急線の汐入駅は快特が停車しないため利用しにくい面もありますが、近くのドブ板通りを散策しながら、隣りの快特停車駅である横須賀中央駅まで歩いて出るというのも横須賀らしさを味わえて良いと思います。

ヴェルニー公園・京急汐入駅側の入口近くにある駐車場(撮影日:2021.06.03)
ヴェルニー公園・京急汐入駅側の入口近くにある駐車場(撮影日:2021.06.03)
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ヴェルニー公園内の主な施設

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ヴェルニー公園周辺の見どころ

以下の施設は通常非公開ですが、イベントなどで限定公開される場合があります。そのようなイベントがある場合は、当サイトのイベントページでも紹介しています。

DATA

住所 横須賀市汐入町1-1(ヴェルニー公園)
アクセス
行き方

●公園の入口まで
JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩約1分、または京急線「汐入駅」より徒歩約5分

駐車場 あり(有料)※駐車台数が少ないため公共交通機関の利用をおすすめします
営業時間

※ヴェルニー公園の入場は原則年中無休/24時間可能

<ヴェルニー記念館>
開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(祝日のときは翌日)・年末年始

<よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸>
開館時間 9:00~17:00
年中無休

料金

入園・入館無料(ティボディエ邸の体験型ムービーは有料)

電話番号 046-824-6291(ヴェルニー公園 兼三笠公園)
ウェブサイト http://www.kanagawaparks.com/verny-mikasa/verny/
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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