祇園山は、鎌倉・大町の八雲神社や安養院の裏山にあたる、標高60mほどの山です。低山ながら、海に近く鎌倉中心市街に広がる平野の端にあるため、祇園山の見晴台からは由比ヶ浜や稲村ヶ崎方面の眺望が良いです。富士山はそれらの海の方角ではなく、だいぶ山のほうにありますので、見逃さないようにご注意ください。
祇園山の見晴台
祇園山の見晴台は、鎌倉市が整備している祇園山ハイキングコースのルート上にあります。祇園山ハイキングコースは、宝戒寺などの近くの東勝寺跡・北条高時腹切りやぐらと八雲神社を結ぶ、全長約1.5kmのハイキングコースです。全行程30分ほどで着きます。
祇園山の見晴台へは、八雲神社境内の登山口から5分ほど登り続けると到着します。見晴台には、景色をたのしむときの参考になる方位盤と、一部が崩壊した石仏が2体置かれています。
祇園山の山名の由来
祇園山の山名は、八雲神社の旧社名である鎌倉祇園社、祇園天王社に由来すると考えられます。八雲神社は、平安時代後期に京都の祇園社を勧請して創建されたと伝わる古社です。
祇園山に隣接する安養院も山号を「祇園山」と言いますが、この祇園山から名付けられたのでしょう。
なお、かつては行き来できていたと考えられますが、現在は、安養院と祇園山の見晴台(祇園山ハイキングコース)は直接は行き来できません。