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由比ヶ浜海岸(由比ガ浜海水浴場)| 江ノ電沿線沿いに広がる鎌倉を代表するビーチの一つ

由比ヶ浜海岸を長谷寺の眺望散策路から望む(撮影日:2024.05.30) 鎌倉
由比ヶ浜海岸を長谷寺の眺望散策路から望む(撮影日:2024.05.30)

由比ヶ浜海岸ゆいがはま かいがんは、鶴岡八幡宮や鎌倉駅方面から若宮大路を南に下った先の、向かって右側に広がっている海岸です。鎌倉の中心部を南北に貫いている若宮大路は、海に近くなると滑川なめりがわが並行して流れるようになりますが、この滑川の河口より西側(長谷、藤沢方面)が由比ヶ浜海岸で、1km近く砂浜が続いています。
滑川より東側(小坪、逗子方面)は材木座海岸で、周辺の地名(住居表記)にあわせて、区別して呼ばれています。しかし、鎌倉市街地の前浜として、材木座海岸と合わせて大きな入り江になっているため、2つの海岸をまとめて「鎌倉海岸」と表現されることもあります。

中世には材木座由比郷と呼ばれる地域に含まれていたため、古くは材木座海岸も含めて「由比浦」などと呼ばれていました。
また、由比ヶ浜海岸は中世の古戦場でもあります。和田一族北条義時らに滅ぼされた和田義盛の乱(和田合戦)や、鎌倉幕府が滅亡する際の新田義貞らによる鎌倉攻めなどの舞台になったことが有名です。

由比ヶ浜海岸は鎌倉駅からも徒歩圏ですが、江ノ電を利用すると、駅から海への距離はより短くなります。由比ヶ浜海岸へのアクセスは、江ノ電の和田塚駅、由比ヶ浜駅、長谷駅が利用できます。鎌倉駅から遠ざかるほど海までの距離は短くなりますが、海岸の中心エリアからは外れていきます。賑やかな雰囲気の海が好きな方は和田塚駅や由比ヶ浜駅に近い海岸、比較的静かな海が好きな方は長谷駅に近い海岸を選ぶと良いでしょう。
長谷駅寄りの海岸は、材木座海岸と同じように周辺の地名にあわせて、坂ノ下海岸として由比ヶ浜海岸と区別して呼ばれることもあります。

2024年海水浴場
7月1日(月曜日)~9月1日(日曜日)
9:00~17:00
※監視所・救護所(0467-25-0025)
2024年海の家開設○(16軒)
公衆トイレ○(常設トイレ2ヵ所、仮設トイレ1ヵ所)
主な施設・サービス公共シャワー(無料)3ヵ所
安心安全の取組み国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得
主な駐車場
由比ガ浜地下駐車場

由比ガ浜海水浴場は、2016年に日本初となる国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得しました。
ブルーフラッグ」は世界50国(2022年時点)で取得されている、海水浴場やヨットハーバー、観光船を対象とした国際認証制度です。水質や安全性はもちろんのこと、環境への配慮やそれらの教育など、厳しい基準からなる審査に毎年通る必要があります。由比ガ浜海水浴場は、「ブルーフラッグ」を2024年も取得しています。
近隣の海水浴場では、逗子海水浴場(2022年に初めて取得)と片瀬西浜・鵠沼海水浴場が取得しています。

鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例

由比ガ浜海水浴場をはじめとした鎌倉市の海水浴場では、マナーの向上に関する条例が定められています。海水浴場開場時間内は、砂浜での飲酒やバーベキュー等での火の使用は禁止されています。これらの禁止事項は、海の家では対象外です。

由比ヶ浜・海水浴客で賑わう海岸(撮影日:2019.08.12)
由比ヶ浜・海水浴客で賑わう海岸(撮影日:2019.08.12)
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シーズンオフはのんびりと過ごせる浜辺

由比ヶ浜海岸・逗子マリーナ方面を望む(撮影日:2024.05.30)
由比ヶ浜海岸・リビエラ逗子マリーナ方面を望む(撮影日:2024.05.30)

由比ヶ浜海岸は、鎌倉観光の中心となるエリアからは外れますので、シーズンオフは地元の人以外は訪れる人はそれほど多くありません。広い砂浜があって、海岸沿いにはたくさんベンチもあるため、のんびりと過ごせるシーズンオフこそ本当のオススメだと言えます。

由比ヶ浜・海岸沿いに並ぶベンチ(撮影日:2021.12.21)
由比ヶ浜・海岸沿いに並ぶベンチ(撮影日:2021.12.21)
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広い芝生広場のある鎌倉海浜公園・由比ガ浜地下駐車場が隣接

海岸から国道134号を渡った内陸側には鎌倉海浜公園由比ガ浜地区があり、公園の地下は鎌倉の海岸エリアでは最大級の駐車場である由比ガ浜地下駐車場になっています。
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区には広い芝生広場がありますので、海や砂浜に飽きたらこちらで休憩するといった使い方もできます。

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由比ヶ浜ゆかりの「さくら貝の歌」歌碑

由比ヶ浜・「さくら貝の歌」歌碑(撮影日:2021.12.21)
由比ヶ浜・「さくら貝の歌」歌碑(撮影日:2021.12.21)

由比ヶ浜海岸の滑川河口部近くには、「さくら貝の歌」の歌碑が建っています。「さくら貝の歌」は昭和初期にヒットした歌謡曲で、作曲者の八洲秀章由比ヶ浜に打ち上げられたさくら貝を詠んだ短歌をもとに土屋花情が作詞しました。

土屋花情は当時、逗子市役所に勤めていて、逗子海岸を歩きながら作詞の構想をしていたという縁で、逗子海岸の近くにある浪子不動園地にも「さくら貝の歌」の歌碑が建っています。

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「由比ヶ浜」のイントネーション

古くからのその土地の人かどうか判断する材料として、方言を話すかどうかという見方があると思います。それに近いものとして、地名のイントネーションの付け方(読み方、発音)があります。
由比ヶ浜」はその有名なものの一つで、地元民は「いがはま」というように、頭にアクセントを置きます。
同じようなものとして、三浦半島では、「三崎」を「さき」、「久里浜」を「くはま」と発音するのが地元民の習わしのようなものとしてあります。

由比ヶ浜海岸を成就院から望む(撮影日:2022.10.21)
由比ヶ浜海岸を成就院から望む(撮影日:2022.10.21)
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由比ヶ浜周辺の夕日のビュースポット

由比ヶ浜海岸と夕日(撮影日:2024.05.05)
由比ヶ浜海岸と夕日(撮影日:2024.05.05)

東西を山に囲まれていて南側に海が開けた由比ヶ浜海岸は、夕日を見るのにはあまり適していません。と言うのも、夕日が落ちる方角は日によってズレていきますが、由比ヶ浜海岸から見る夕日は、ほとんどの季節(概ね、1月中旬~11月下旬)、稲村ヶ崎やそれよりも内陸のに沈んでいきます。
せっかく鎌倉の海夕日を見るなら、相模湾富士山の方向に沈んでいくのを眺めたいと思いませんでしょうか。

由比ヶ浜海岸周辺で夕日を見るのに向いているのは、稲村ヶ崎の岬を越えた先にある稲村ケ崎公園か、材木座海岸を越えてさらに南側へ行った小坪飯島公園をオススメします。
以下のリンク先では、鎌倉と逗子の夕日のビュースポットを紹介していますので、あわせてご覧ください。

鎌倉の夕日スポット6選
逗子の夕日スポット4選

由比ヶ浜海岸周辺の見どころ

若宮大路・材木座寄り

長谷・坂ノ下寄り

長谷寺(長谷観音)
長谷寺はせでらは「長谷観音」の名で親しまれている、奈良時代に創建されたと伝わる、鎌倉有数の古刹です。本尊の十一面観世音菩薩像は木彫仏としては日本最大級の仏像です。十一面観世音菩薩像が安置されてい...
御霊神社(権五郎神社)
鎌倉・坂ノ下にある御霊神社ごりょうじんじゃは、たしかな創建時期は分かっていませんが、鎌倉幕府成立前の平安時代からある神社です。当初は、相模国鎌倉郡を中心に活躍した、鎌倉・梶原・村岡・長尾・大庭の...
成就院
成就院じょうじゅいんは「鎌倉七口」の一つである極楽寺坂切通にある、参道から鎌倉のまちなみが一望できる、眺望の素晴らしい寺院です。以前は鎌倉でも有数のあじさいのお寺として知られていましたが、参道沿...
鎌倉海浜公園坂ノ下地区
鎌倉海浜公園坂ノ下地区は、由比ヶ浜(由比ヶ浜海岸・坂ノ下海岸)の西端にある、海に面した公園です。鎌倉海浜公園は、由比ガ浜地区、坂ノ下地区、稲村ガ崎地区(稲村ケ崎公園)の3ヵ所にあり、坂ノ下地区はさら...
稲村ヶ崎
稲村ヶ崎いなむらがさきは、鎌倉の中心市街地の前に広がる由比ヶ浜ゆいがはまと、江ノ電と国道134号が並行して海沿いを走る七里ヶ浜しちりがはまの間にある岬です。江戸時代後期に編さんされた地誌「新...
稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)
稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)は、七里ヶ浜や江の島、空気が澄んだ晴れた日には富士山を望む、景勝地です。海に突き出た岬にある公園のため、眺望は抜群です。稲村ヶ崎いなむらがさきは、...
若宮大路&段葛
若宮大路わかみやおおじは、1182年(寿永元年)に源頼朝が鎌倉のまちづくりの一環として、平安京の朱雀大路を参考に築いた、鶴岡八幡宮の参道です。鎌倉幕府によって鎌倉のまちが碁盤の目となるように築かれた...

由比ヶ浜海岸関連の特集

鎌倉・逗子のビーチ&海浜公園
【2024 No.11】特集 | 三浦半島ビーチカタログ
【2024 No.9】特集 | 三浦半島の花火大会

DATA

住所 鎌倉市由比ガ浜4丁目、長谷2丁目、坂ノ下
アクセス
行き方

●鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より徒歩約20分
(東口からの場合は若宮大路を南に進む、西口からの場合は御成通りを南に進む)

●鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「小坪経由逗子駅」行き、「海岸橋循環」行き、で『海岸橋』下車徒歩約5分

●江ノ電を利用する場合
江ノ電「和田塚駅」「由比ヶ浜駅」「長谷駅」それぞれより、徒歩約5~10分
(この3駅は「鎌倉駅」から遠ざかるほど海に近くなります。「長谷駅」からは徒歩5分程度です)

電話番号 0467-61-3884(鎌倉市役所 市民防災部観光課)
ウェブサイト https://www.trip-kamakura.com/place/001.html
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