久木大池公園は、逗子市と鎌倉市にまたがる大規模な住宅地・鎌倉逗子ハイランドに隣接した公園です。池子の森の西端に位置していて、池子の森の北側をまわり込むように整備されたハイキングコース「やまなみルート」の入口の一つにもなっています。
公園の名前にもなっている久木大池の周囲には遊歩道が設けられていて、散策や野鳥の観察などができるようになっています。久木大池公園では、釣りは禁止されています。
INDEX
久木大池の歴史
久木大池は農業用のため池として使われていた池です。少なくとも明治時代後期の地図には、現在とほぼ同じ形の池が見られ、現在は住宅地や学校などになっている、久木大池から逗子駅にかけての谷戸には農地が広がっていたことが分かります。
戦後から徐々に宅地化がはじまり、池の西側の山上が開発されて、1970年代に鎌倉逗子ハイランドの分譲がはじまったころには、久木大池周辺の農地はかなり減少しました。
その後、公園へと姿を変えた久木大池は、現在では気軽に自然と触れ合える、住宅地のなかの貴重なオアシスになっています。
やまなみルートの入口
久木大池公園は、池子の森の北側にそって、鎌倉最大の梅林がある十二所果樹園を経由して、六浦方面まで続く、「やまなみルート」の入口にもなっています。途中、十二所果樹園からは朝夷奈切通(朝比奈切通し)や熊野神社方面に分岐することもできます。
「やまなみルート」は、ルート上のほぼ全区間で片側を米軍管理の立入禁止区域に隣接していますので、途中で南側の池子の森方面を通り抜けることはできません。
「やまなみルート」から池子の森へ抜けることはできませんが、久木大池公園から池子の森自然公園の久木側出入口までは、住宅街を経由して徒歩約15分ほどで行けます。