散在ガ池は灌漑用として造られた人造湖で、通称「鎌倉湖」とも呼ばれています。周辺が宅地化されてからは、調整池としての役割に変わっていきました。
湖の周辺は散策路が整備されていて、森林の中を歩いていると、すぐ近くまで住宅地が迫っていることを忘れてしまいます。
春は桜、秋は紅葉がたのしめ、野鳥の観察などもできます。散在ガ池森林公園のヤマザクラは、「かながわの花の名所100選」に選ばれています。
散在ガ池森林公園は、公園の南口から、天園ハイキングコースの今泉台六丁目公園にある入口などに近く、そこから、北鎌倉方面(建長寺や明月院)や鎌倉・二階堂方面(覚園寺、獅子舞、瑞泉寺)、横浜方面(金沢区)へ足を延ばすことも可能です。
また、今泉台の住宅地を挟んで反対側には。六国見山森林公園もあって、あわせて散策するのもオススメです。
INDEX
散在ガ池森林公園の歴史
江戸時代から、今の大船や岩瀬の一帯には大船千石という大水田が広がっていました。しかし、水の確保が難しい地域だったため、水争いが起きることも少なくありませんでした。
明治に入った1869年には、地域の人たちが話し合い、当時、称名寺(今泉不動)が所有していて今泉、岩瀬、大船の3村に貸していた山の谷あいにため池を造りました。これが散在ヶ池のはじまりです。3村の持山が分散して在ったため、散在ヶ池と名付けられました。
昭和に入ってからはさらに改修が進められて、現在の調整池のかたちが整い、現在では貴重な自然が残る森林公園として、近隣の人たちに親しまれています。
散在ガ池森林公園の桜
散在ガ池森林公園では、管理棟前の湖畔でソメイヨシノが、その他の散策路沿いの山中ではヤマザクラが見られます。
湖畔のソメイヨシノは、老齢なためか花の付き方は少しボリュームに欠けますが、落ちついた雰囲気の散在ガ池森林公園に彩りを添えるには十分です。その点、もともと自生していたものなのか、山中のヤマザクラのほうが生き生きとしているように感じます。
散在ガ池森林公園は、ヤマザクラで「かながわの花の名所100選」に選ばれています。
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散在ガ池森林公園の紅葉
散在ガ池森林公園の紅葉は、例年、11月下旬から12月上旬ごろに見ごろを迎えます。公園のいろいろな場所で見られますが、とくに、管理棟の近くのやまもみじの森の、真っ赤に染まったモミジの並木道が見事です。
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