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本覚寺(東身延)| 源頼朝が建立した日蓮ゆかりの夷堂跡に建つ駅近の枝垂れ桜の名所

本覚寺・本堂としだれ桜(撮影日:2024.04.02) 鎌倉
本覚寺・本堂としだれ桜(撮影日:2024.04.02)

本覚寺ほんがくじは、源頼朝が幕府の裏鬼門の地に創建して、日蓮も一時滞在していた夷堂えびすどうがあった場所に建つ、日蓮宗の寺院です。
日蓮宗総本山の身延山から日蓮の遺骨が分骨されているため、「東身延」としても親しまれています。

夷堂は鎌倉幕府滅亡の際に焼失してしまいましたが、夷堂があった場所に本覚寺が建立された際に、境内に夷堂も再興されました。
現在の夷堂は、1981年(昭和56年)に再建されたものです。

本覚寺・夷堂夷神は、「鎌倉江の島七福神」の一人になっています。

山号妙厳山
宗派日蓮宗
寺格本山(由緒寺院)
本尊釈迦三尊像
創建1436年(永享8年)
※夷堂の創建は鎌倉時代初期
開山日出
開基足利持氏

本覚寺の境内にはの木が特別多いわけではありませんが、立派な枝垂れ桜と鎌倉原産の「桐ヶ谷桜」という二種類の個性豊かなをたのしめる、駅チカの桜の名所です。

本覚寺のしだれ桜(撮影日:2023.03.16)
本覚寺のしだれ桜(撮影日:2023.03.16)
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源頼朝が建立した 日蓮ゆかりの 夷堂

本覚寺・夷堂(撮影日:2021.02.25)
本覚寺・夷堂(撮影日:2021.02.25)

源頼朝が幕府の守り神として建立した夷堂

源頼朝は鎌倉に幕府を開くと、幕府の守り神として、裏鬼門にあたるこの地に夷堂を建立しました。「えびす」の字が「恵比寿」ではなく「」なのは、現在一般的な商いの神様とされる以前の守護神としての夷様を祀ったためです。

この夷堂には、鎌倉幕府第8代執権・北条時宗の時代、佐渡配流から鎌倉に戻った日蓮が身を寄せていたと伝わっています。日蓮は、佐渡に流される以前も、現在本覚寺がある小町大路周辺で説法をしていたという言い伝えが残っています。
その後まもなく、日蓮は鎌倉を離れて、身延山に拠点を移します。

本覚寺・実を付けたセンダンの木と夷堂(撮影日:2021.12.13)
本覚寺・実を付けたセンダンの木と夷堂(撮影日:2021.12.13)

以下のリンク先からその他の【源頼朝ゆかりの地】もご覧ください

鎌倉幕府初代将軍・源頼朝ゆかりの地

東身延として親しまれるきっかけとなった日蓮上人分骨堂

夷堂は鎌倉幕府滅亡の際に戦火で焼けてしまいましたが、室町幕府の第4代鎌倉公方・足利持氏が開基となって、日蓮宗の僧・日出によって日蓮ゆかりの夷堂があった場所に寺を建てたのが、本覚寺のはじまりです。

その後、第2世住職の日朝が身延山から日蓮の遺骨を分骨してからは「東身延」とも呼ばれるようになりました。日朝は眼を治す仏としても信仰されていたことから、眼病に効く「日朝さま」としても親しまれています。

本覚寺・日蓮上人分骨堂(撮影日:2021.03.16)
本覚寺・日蓮上人分骨堂(撮影日:2021.03.16)
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若宮大路に背を向けた 本覚寺の伽藍

本覚寺は鎌倉駅から徒歩約3分と、鎌倉の寺院のなかでも屈指の駅近の古刹ですが、山門は駅側の若宮大路とは反対側の小町大路に面しています。本覚寺の伽藍は、小町大路側を正面に、山門堂が直線上に並び、その右側に、夷堂鐘楼などが配されています。若宮大路小町大路をつなぐわき道からも境内に入ることができます。

本覚寺小町大路を挟んだ反対側には、ちょうど向き合うようなかたちで、妙本寺が建っています。妙本寺比企一族の屋敷があった場所にあり、比企一族の悲劇の地として有名ですが、日蓮宗最古の寺院で、やはり日蓮にゆかりがある寺院です。

山門

本覚寺・山門(仁王門)(撮影日:2021.02.25)
本覚寺・山門(仁王門)(撮影日:2021.02.25)

本堂

本覚寺・本堂(撮影日:2021.02.25)
本覚寺・本堂(撮影日:2021.02.25)

鐘楼

本覚寺・鐘楼(撮影日:2021.03.16)
本覚寺・鐘楼(撮影日:2021.03.16)
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本覚寺は隠れた桜の名所

本覚寺にはの木はそれほど多くありませんが、枝垂れ桜桐ヶ谷桜、個性豊かな風情ある二種類の木をたのしめます。

枝垂れ桜

本覚寺・しだれ桜-1(撮影日:2021.03.16)
本覚寺・しだれ桜-1(撮影日:2021.03.16)

一つは、本堂の右横、日蓮上人分骨堂の前に建つ立派な枝垂れ桜です。の開花の時期は、鎌倉駅から若宮大路の桜並木に向かう人の流れが目立ちますが、本覚寺の枝垂れ桜駅近の隠れた桜の名所です。

本覚寺・しだれ桜-2(撮影日:2023.03.16)
本覚寺・しだれ桜-2(撮影日:2023.03.16)
本覚寺・しだれ桜-3(撮影日:2023.03.16)
本覚寺・しだれ桜-3(撮影日:2023.03.16)

▼その他の鎌倉の桜の名所はこちら▼

【2024 No.6】特集 | 鎌倉桜の名所

桐ヶ谷桜

本覚寺・満開の桐ヶ谷桜(撮影日:2024.04.08)
本覚寺・満開の桐ヶ谷桜(撮影日:2024.04.08)

もう一つのの見どころは、鎌倉原産の「桐ヶ谷桜キリガヤザクラ」です。桐ヶ谷きりがや本覚寺からもほど近い材木座の古い地名です。こちらの木は小町大路側の山門の横にあり、例年、枝垂れ桜ソメイヨシノより少し遅れて見ごろを迎えます。

本覚寺・桐ヶ谷桜-1(撮影日:2024.04.05)
本覚寺・桐ヶ谷桜-1(撮影日:2024.04.05)
本覚寺・桐ヶ谷桜-2(撮影日:2021.03.26)
本覚寺・桐ヶ谷桜-2(撮影日:2021.03.26)
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本覚寺で夏に見られる花

蓮(ハス)

本覚寺・蓮(ハス)(撮影日:2023.07.07)
本覚寺・蓮(ハス)(撮影日:2023.07.07)

ノウゼンカズラ

本覚寺・ノウゼンカズラ(撮影日:2023.07.07)
本覚寺・ノウゼンカズラ(撮影日:2023.07.07)

ヤマユリ

本覚寺・ヤマユリ(撮影日:2023.07.07)
本覚寺・ヤマユリ(撮影日:2023.07.07)
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本覚寺周辺の見どころ

DATA

住所 鎌倉市小町1-12-12
アクセス
行き方

JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、徒歩約3分

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
営業時間

<寺務所>
9:00~16:00

料金

無料(志納)

電話番号 0467-22-0490
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