宮川公園は、三浦半島の南端に建つ、2基の風車が地域のシンボルとなっている公園です。この風車は、三浦宮川風力発電所として、1基あたり定格出力300kWの発電能力を有しています。
宮川公園の風車で発電された電力は、公園内の照明やトイレ、夜間のライトアップなどに利用されています。また、災害時には非常用蓄電池によって携帯電話を充電できる設備も備えています。
初代の風車は1997年に設置されましたが、約20年経過した2015年に道路側の1号機が、2017年には海側の2号機が故障により停止し、風力発電としての機能は失われてしまいました。
しかし、風車のある公園として三浦市のランドマークの一つとして親しまれてきたため、ただ撤去するのではなく、再設置されることになり、2020年4月(公園の全面開放は6月)に二代目の風車にバトンタッチしました。
三崎まぐろや、三浦大根やキャベツなどに代表される三浦野菜などのグルメに比べると知名度は低いですが、豊かな自然環境のなかで風車が間近で見られる公園として、宮川公園とその周辺は穴場の観光スポットでありドライブルートです。
INDEX
ドライブコースの休憩地点にうってつけ
三浦海岸から菊名海岸、金田海岸を南下して、宮川公園の前を通って三崎港方面に抜けるルートは、繁忙期でもそこまで混雑せずに流れるため、ドライブコースには最適です。単調な海沿いの道ではなく、江奈湾、毘沙門湾といったいくつかの小さな入り江と、畑のなかの台地を駆け抜ける道が交互にあらわれ、ほどよいワインディングとアップダウンをたのしめるのが特徴です。
そんなドライブコースのハイライトが宮川公園の風車と、公園のすぐ側にある、海沿いの高台を走る宮川大橋です。
天候の条件が良ければ、宮川大橋越しに富士山を見ることもできます。
平日でも混雑する駐車場
宮川公園の駐車場は無料の駐車場のため人気で、それほど台数を停められない(十数台程度)ということもあって、とくに休日は混雑します。周辺にコインパーキングがないこともあり、宮川公園が目的ではない、営業の外回り中と思われる方の休憩や、近くに釣りに来ているような方も使っていて、平日でも満車になることはめずらしくありません。
宮川公園の駐車場から、公園とは反対側に目を向けると、一面の畑の奥の方に、二つの小さなピークからなる姿が特徴的な、三浦市最高峰である岩堂山を望むことができます。
夜間は風車がライトアップ
宮川公園の風車は、夜になるとライトアップされ、昼間より一層存在感が増します。城ヶ島など、離れた場所からでもよく目立ちます。風車のライトアップを目当てにドライブに訪れるのもオススメです。
※宮川公園の風車のライトアップは、日没から20時までです。
サイクルステーションにはモニュメントが設置されています
もちろんこの快適なルートはロードサイクリストにも人気で、宮川公園には専用のサイクルステーションも設置されています。
このサイクルステーションには、自転車での半島内の周遊をたのしんでもらうことを目的に、三浦半島の景勝地8ヵ所に設置された、マイルストーン(記念撮影用モニュメント)の一つがあります。
公園の突端からは絶景が広がります
公園の突端には展望台が用意されています。公園自体が高台に位置しているため、眺望は抜群です。
眼下にはみうら宮川フィッシャリーナや海に突き出たおわん型の観音山が、遠くには伊豆大島が望めます。