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大船の切通し | 多聞院の裏から六国見山方面に通じる古道

大船の切通し(撮影日:2021.12.10) 鎌倉
大船の切通し(撮影日:2021.12.10)

大船の切通しは、大船の多聞院熊野神社の裏から大船高校の裏に通じている切通しです。大船高校側からは、六国見山への登山口も近いです。

大船の切通しがいつ頃整備されたのかは分かりませんが、中世の鎌倉市中の外にある切通しのため、いわゆる「鎌倉七口」には含まれておらず、注目度は高くない切通しです。しかし、「鎌倉七口」の中でも比較的保存状態が良いとされている朝夷奈切通名越切通大仏切通などと比較しても、古道の雰囲気を良く残している切通しです。
江戸時代に編纂された地誌である「新編鎌倉志」や「新編相模国風土記稿」では、この大船の切通しに相当する記述や関連していそうな記述は見られないため、江戸時代後期などの近世に開削された可能性もあります。

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大船の切通しの名称について

ここで紹介している大船の切通しは、Googleマップでは「高野の切通し」(2022年5月現在の情報。住所は、鎌倉市大船2033)として登録されている場所です。
一方で、鎌倉市が1999年に市民投票をもとに選定した「かまくら景観百選」の「高野の切通」(鎌倉市高野4-4地先)は、Googleマップ上の「高野の切通し」ではなく「長窪の切通し」(2022年5月現在の情報。住所は、鎌倉市高野4丁目5-1)として登録されている場所に当たります。

当サイトでは、Googleマップ上の「長窪の切通し」は、「高野の切通」も併記する形で長窪の切通しとして紹介し、Googleマップ上の「高野の切通し」は「かまくら景観百選」の選定結果とも異なり、所在地からも適当ではないことから、大船の切通しとして紹介しています。

当サイトでの名称Googleマップ上での名称(所在地)かまくら景観百選の名称(所在地)
大船の切通し高野の切通し(鎌倉市大船2033)
長窪の切通し(高野の切通)長窪の切通し(鎌倉市高野4丁目5-1)高野の切通(鎌倉市高野4-4地先)

2022年5月現在、鎌倉市では、大船の切通し(Googleマップ登録名「高野の切通し」)には、とくに名称を設けていないとのことでした。

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大船の切通しのかつての役割

大船の切通し切通しの大船高校側の出口で直行している道は、明治期末の地図でも見られ、切通しから見て右に向かうと現在と同様に長窪の切通しの方へ続いています。その先は、鎌倉市中の各所へアクセス可能な、現在の天園ハイキングコース方面へと向かえます。

もう一方の左へ向かうと、古地図では、今泉方面へ続く道が見られます。大船の切通しの下に走る素掘りのトンネルが開通するまでは、こちらの切通しを経由する道が今泉方面へ向かうルートとして機能していたのでしょう。現在はゴルフ場の開発などで失われてしまっていますが、今泉不動の先をさらに進み太平山へ行くルートがあったと考えられ、大船や北鎌倉方面から中世~江戸時代に貿易港や塩田として栄えた六浦・金沢文庫方面へ抜ける場合に、鎌倉市中を経由せずに、かつ、できるだけ平坦な道を選べるコースになります。

現在は大船高校の裏道といった大船の切通し周辺は、かつては、人や物の往来も少なくない、重要な分岐地点だったと考えられます。

大船の切通し・多聞院側から大船高校方面を望む(撮影日:2021.12.10)
大船の切通し・多聞院側から大船高校方面を望む(撮影日:2021.12.10)
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大船の切通しへのアクセス

大船の切通し下の素掘りのトンネル(撮影日:2021.12.10)
大船の切通し下の素掘りのトンネル(撮影日:2021.12.10)

大船の切通しへのアクセスは、大船駅方面から多聞院熊野神社をめざして向かうと分かりやすいです。多聞院熊野神社の近くの素掘りのトンネルの、大船町内会館の向かい側の路地から切通しに入ることができます。
また、六国見山森林公園からは、公園北口から大船高校の北側をまわり込むようにして行くことができます。

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大船の切通し周辺の見どころ

DATA

住所 鎌倉市大船
アクセス
行き方

JR各線・湘南モノレール「大船駅」徒歩約25分
または、江ノ電バス「鎌倉湖畔循環」行き、「鎌倉駅」行きで「常楽寺」下車、徒歩約7分

駐車場 なし
※掲載の内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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