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瀬戸神社&琵琶島神社 | 源頼朝と北条政子が創建した金沢八景の紫陽花の名所

瀬戸神社(撮影日:2020.08.15) 横浜
瀬戸神社(撮影日:2020.08.15)
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瀬戸神社せと じんじゃは鎌倉幕府初代将軍(鎌倉殿)・源頼朝が、琵琶島神社頼朝の妻・北条政子が、それぞれあつく崇敬していた三嶋明神竹生島弁財天を勧請して創建された神社です。

瀬戸神社には、鎌倉幕府第3代将軍(鎌倉殿)・源実朝が愛用していた「陵王りょうおう」と「抜頭ばとう」という、二つの舞楽面が所蔵されています。「抜頭」は運慶作という見方もされています。
これら二つの面は、実朝が暗殺された後、母の北条政子によって瀬戸神社へ奉納されたと伝わるもので、ともに国の重要文化財に指定されています。

主祭神大山祇命おおやまつみのみこと
旧社格等郷社
創建1180年(治承4年)

源頼朝徳川家康など歴代の関東を基盤とした征夷大将軍からあつく崇敬を受けてきた瀬戸神社は、近年では横浜金沢エリア(横浜市金沢区)でも指折りの花の名所として知られています。
早春には鎌倉原産の早咲きの桜玉縄桜」が、初夏にはヤマアジサイによる「あじさいぼんぼり」が、境内をシックに彩ります。

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古代人が「せと」に海神を祀ったのが起源

瀬戸神社・境内に残る旧海岸線(波蝕台)(撮影日:2022.05.06)
瀬戸神社・境内に残る旧海岸線(波蝕台)(撮影日:2022.05.06)

現在の金沢八景駅から金沢文庫駅の周辺一帯には、かつて、大きな入り江が広がっていました。現在の瀬戸洲崎町の間は狭い海峡になっていて、干潮の時は渦を巻いて、交通の難所であったとみられています。
このような地形のことを「せと(瀬戸、狭門)」と言い、これが瀬戸神社瀬戸の町名の由来です。瀬戸内海の名称の由来も同様です。

この急流が罪けがれも流し去ってしまう神聖な場所として、古代の人がこの場所に海神を祀ったのが、瀬戸神社の起源とされています。

琵琶島神社・琵琶島より平潟湾を望む(撮影日:2020.08.15)
琵琶島神社・琵琶島より平潟湾を望む(撮影日:2020.08.15)
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源頼朝が三嶋明神を勧請して創建

源頼朝が三嶋明神を勧請して創建した瀬戸神社

瀬戸神社・社殿(撮影日:2024.02.29)
瀬戸神社・社殿(撮影日:2024.02.29)

このような、古代より聖地とされていた場所に、現在のようなかたちの神社を整備したのは、鎌倉幕府初代将軍(鎌倉殿)の源頼朝です。

瀬戸神社の創建は、伊豆に流されていた源頼朝源氏再興を祈願するなどあつく崇敬していた三嶋明神を、頼朝が鎌倉を本拠地とした後にこの地へ勧請したのがはじまりとされています。
これに前後して、源頼朝は葉山にも三嶋明神を勧請して森戸大明神(森戸神社)を創建していますので、いかに頼朝三嶋明神をあつく崇敬していたかがうかがい知れます。

これ以降、瀬戸神社の周辺に広がっていたかつての貿易港・六浦も、森戸大明神のある森戸(杜戸)も、災厄が生じた際に加持祈祷を行う、鎌倉幕府にとっての聖地としても、重要な場所に位置づけられることになりました。

北条政子が竹生島弁財天を勧請して創建した琵琶島神社

琵琶島神社(撮影日:2022.05.06)
琵琶島神社(撮影日:2022.05.06)

源頼朝瀬戸神社を創建すると、頼朝の妻・北条政子も自信が崇敬する、琵琶湖竹生島弁財天を勧請しました。現在、瀬戸神社の真向かいに鎮座している琵琶島神社がそれです。平潟湾に浮かぶ小島を、琵琶湖に浮かぶ竹生島に見立てて創建したのでしょう。琵琶島神社の名前の由来は、島の形が琵琶に似ているからとも言われていて、ダブル・ミーニングになっているのかもしれません。
琵琶島神社の御祭神は立ち姿のため「立身弁財天」とも呼ばれています。

現在は、瀬戸神社琵琶島神社の間には国道16号が横切っているため、直に行き来することはできません。しかし、源頼朝が創建したと伝わる神社や北条政子が創建したと伝わる神社は数多くありますが、このように、それぞれが向かい合うように建っている例はめずらしいです。

琵琶島神社・平潟湾プロムナードより望む(撮影日:2023.08.10)
琵琶島神社・平潟湾プロムナードより望む(撮影日:2023.08.10)
瀬戸神社・境内から琵琶島神社を望む(撮影日:2022.05.06)
瀬戸神社・境内から琵琶島神社を望む(撮影日:2022.05.06)

横浜金澤七福神「弁財天」

琵琶島神社・横浜金澤七福神「弁財天」(撮影日:2022.05.06)
琵琶島神社・横浜金澤七福神「弁財天」(撮影日:2022.05.06)

琵琶島神社の参道の入口付近には、弁財天を祀る琵琶島神社にちなんで、横浜金澤七福神「弁財天」の石像が建っています。

金沢四名石の一つ「福石」

琵琶島神社・福石(撮影日:2022.05.06)
琵琶島神社・福石(撮影日:2022.05.06)

琵琶島神社の参道の入口にはもう一つ、「福石」と呼ばれる石が鎮座しています。この石の前で物を拾うと福を授かると言われていて、金沢四名石の一つに数えられています。
源頼朝瀬戸神社に参拝した際に、この石に服をかけて、海水に入ってみそぎを行ったため、「服石」とも呼ばれています。

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徳川家康は社領百石を寄進

瀬戸神社の目の前に広がっていた六浦の港は、鎌倉時代から江戸時代初期まで、鎌倉や江戸の重要な貿易港として栄えました。瀬戸神社も、金沢北条氏鎌倉公方後北条氏などの歴代の権力者たちの保護を受け、信仰されてきました。とくに、江戸幕府初代将軍・徳川家康は百石の社領を寄進するなど、瀬戸神社をあつく崇敬していました。

徳川家康金沢八景の風光明媚な景観を愛していたことでも知られていて、たびたびこの地を訪れています。家康の死後、瀬戸神社の後方の山には、徳川家康を祀る東照宮が創建されました。
東照宮は、2022年4月にオープンした京急線・金沢八景駅西口の金沢八景権現山公園(旧円通寺客殿)の敷地にあったとされています。現在は京急線の線路で分断されていますが、東照宮の参道の入口は瀬戸神社付近に位置していたとみられています。
その後、東照宮は明治初期に瀬戸神社に合祀されました。その際、東照宮の石灯篭も瀬戸神社に移され、その姿は現在も国道16号沿いに建つ鳥居から入ってすぐの参道で目にすることができます。

瀬戸神社・東照宮の石灯籠(撮影日:2022.05.06)
瀬戸神社・東照宮の石灯籠(撮影日:2022.05.06)
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「あじさいぼんぼり」のある祈りの花神苑

祈りの花神苑

瀬戸神社・「あじさいぼんぼり」のある祈りの花神苑-1(撮影日:2022.05.25)
瀬戸神社・「あじさいぼんぼり」のある祈りの花神苑-1(撮影日:2022.05.25)

瀬戸神社は、ヤマアジサイの名所です。2011年の東日本大震災の翌月に「祈りの花」として植栽したのがはじまりです。両手を合わせてお祈りをしているような形に仕立てた「あじさいぼんぼり」は、瀬戸神社独特の表現です。

この、瀬戸神社祈りの花神苑では、全国各地の111株、111種類ものあじさいが植栽されています。けっして規模が大きなあじさい苑ではありませんが、どれも個性的なあじさいのため、1株ずつ足を止めてたのしみたくなります。
瀬戸神社あじさいは、ホンアジサイガクアジサイなどと比べて開花時期の早いヤマアジサイが中心のため、他のあじさいの名所より見ごろの時期が早いです。
ヤマアジサイホンアジサイなどより花のボリュームが多くなく、派手さはありませんが、お祈りの花としてとてもよく合っています。

瀬戸神社・「あじさいぼんぼり」のある祈りの花神苑-2(撮影日:2022.05.25)
瀬戸神社・「あじさいぼんぼり」のある祈りの花神苑-2(撮影日:2022.05.25)

2024年のあじさい開花状況

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▼その他の横浜金沢のあじさいの名所はこちら▼

【2024 No.10】特集 | 横浜金沢あじさいの名所

瀬戸神社のもう一つの花の見どころ「玉縄桜」

瀬戸神社・玉縄桜(撮影日:2024.02.29)
瀬戸神社・玉縄桜(撮影日:2024.02.29)

瀬戸神社あじさい苑の参道沿いでは、早春に、玉縄桜が咲きほこります。
玉縄桜は鎌倉の神奈川県立大船フラワーセンター原産の早咲きの桜です。ソメイヨシノとよく似ていますが、ソメイヨシノの開花より半月ほど早く見ごろを迎えます。

瀬戸神社・玉縄桜(アップ)(撮影日:2024.02.29)
瀬戸神社・玉縄桜(アップ)(撮影日:2024.02.29)

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DATA

住所 横浜市金沢区瀬戸18-14
アクセス
行き方

●瀬戸神社
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約2分

●琵琶島神社
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約3分

駐車場 車祓のスペースのみ(瀬戸神社参拝によるイオン金沢八景店駐車場の無料利用は2022年12月に終了しました)
営業時間

境内自由

料金

無料(志納)

電話番号 045-701-9992
ウェブサイト https://www.setojinja.or.jp/
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