横浜・八景島シーパラダイスは、ピラミッド型の外観が特徴の「アクアミュージアム」などの4つの水族館と、日本初の一部海上を走行するローラーコースター「サーフコースター・リヴァイアサン」や地上90mから360度のパノラマをたのしめる「シーパラダイスタワー」に代表されるアトラクションなどからなる、アミューズメントパークです。
「八景島」は横浜市が管理する公園のため、入島は無料です。無料でたのしめる主な施設としては、丘の広場などの緑地公園やショッピングセンターなど(買い物や飲食はもちろん有料)があります。
神奈川県最大級の約2万株のアジサイや丘の広場のバラ園などは、八景島の無料でたのしむことができるエリアにありますので、海辺の公園として気軽に訪れるのもオススメです。
周辺の海の公園や野島公園、称名寺市民の森などとあわせて散策すれば、ちょっとしたハイキングとしてもたのしめます。
INDEX
シーパラの代名詞である4つの水族館
八景島シーパラダイスの代名詞でもある水族館は、「アクアミュージアム」、「ドルフィンファンタジー」、「ふれあいラグーン」、「うみファーム」という、4つの施設があります。
アクアミュージアム
「アクアミュージアム」は、700種類、12万点の海の生き物を鑑賞できる、4つの水族館のなかでもメインの施設です。
ピラミッド型の外観が特徴の建物は5層構造になっていて、海の生き物を展示する水槽の他、イルカのショーをたのしめるアクアスタジアムや映像作品を上映するアクアシアターなどもあります。
ドルフィンファンタジー
その名前のとおり、イルカに特化した水族館です。自然の海に暮らす姿に近いイルカの様子を、海の底から観察するような体験のできるアーチ水槽が人気です。
ふれあいラグーン
イルカや東京湾に暮らす魚たちと直接ふれあうことができる、体験型の施設です。小さなお子さんたちにオススメのエリアです。
うみファーム
「海育」というコンセプトで、海に育まれている生き物を体感しながら、海の環境を身近に感じて、自然環境の大切さをたのしく学べる施設です。具体的には、釣りの体験をして、捕まえた魚を調理してもらって食べることなどができます。
絶叫系から癒し系までそろう様々なアトラクション
水族館と並んで八景島シーパラダイスの顔とも言えるのが、島内各所にあるアトラクション(遊園地)です。
日本初のコース上の一部が海上を走行するローラーコースターである「サーフコースター・リヴァイアサン」といった絶叫系から、クラシカルで癒し系の「メリーゴーラウンド」まで、15種類以上のアトラクションがそろっています。
海に囲まれた立地ということもあって、「サーフコースター・リヴァイアサン」に代表されるように、急流の川下りをたのしめる「アクアライドⅡ」や最大傾斜65度まで跳ね上がる海賊船「バイキング」など、海をモチーフにしたものが多いのが特徴です。
2021年4月には、2020年8月をもって閉園した「としまえん」から、「バブルシューティング」「バタフライダー」「フライトイーグル」の3つのアトラクションが移設され、リニューアルオープンされました。
地上90mから360度のパノラマをたのしめる「シーパラダイスタワー」は、人によって、絶叫系と感じる人と、癒し系と感じる人と、両方いるかもしれません。
無料でたのしめる県内最大級2万株の紫陽花
八景島は無料の公園としても十分たのしめます。その代表的な例が、島の中央にある緑地「丘の広場」周辺を中心に見ることができる、神奈川県最大級の約2万株のアジサイです。例年6月ごろに見ごろを迎えます。
八景島のあじさいは、園内の広範囲に植栽されています。1日ですべてのあじさいを見るのは難しいというくらいのボリュームです。「八景島あじさい祭」開催期間中は、「あじさい八景」として、厳選した見どころをめぐれるようにルート案内が掲示されています。
種類も豊富で、なかでも八景島でしか見ることができない八景島命名のアジサイ「八景ブルー」は必見です。さわやかな水色が特徴の、八重咲きのガクアジサイです。
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八景島の高台にある丘の広場のバラ園
八景島でアジサイと並んで人気のある花が、丘の広場のバラ園です。あじさいと同様、こちらもとても多くの品種が育てられていて、春と秋に可憐な花を咲かせます。
丘の広場では、6月上旬前後には、バラとあじさいが同時に見ごろを迎えるため、お花好きにはたまらない空間になります。
海辺のレジャーを取り戻すために開発された八景島
「金沢地先埋立事業」の一環として海の公園などとともに整備された人工島である八景島は、高度成長期までに埋め立てによって失われた海辺のレジャーを取り戻すことを目的に整備されました。
そのため、水族館やアトラクション(遊園地)の他にも、マリーナや遊覧船の桟橋なども整備されました。海の公園よりはだいぶ小ぶりですが、砂浜(遊泳禁止)も造られています。
なお、「金沢地先埋立事業」の開発とともに整備された、東京湾の湾岸沿いを走る国道357号は2021年6月現在八景島が終点となっていますが、八景島まで入ることができるのは団体バスと関係車両のみです。一般車両の通行ができるのは八景島に渡る手前の金沢区金沢柴町交差点までで、一般車両向けの駐車場もこの周辺にあります。
国道357号は、2018年に八景島(横浜市金沢区)~夏島(横須賀市)までの2.3kmが着工されました。
これにより、三浦半島北部の東京湾沿いを通る幹線が、国道16号とともに二重化されることになります。また、三浦半島から八景島や、横浜の湾岸エリアへのアクセスが良くなることも期待されます。