うみかぜ公園は、横須賀新港の南側の埋め立てで出来た平成町の海沿いにある公園です。
無料で自由にバーベキューができる芝生広場や、スケートボードエリア、3×3バスケットコート、壁打ちテニスコート、マウンテンバイクコース(オフロード自転車練習コース)、2022年10月にオープンしたBMXパークなどの、屋外型のスポーツをたのしめるエリアなどが特徴の公園です。
とくに、無料でスケボーをたのしめるうみかぜ公園のスケートボードエリアは国内でも歴史のあるスケボーパークの一つで、初心者から上級者が朝から夜まで板を滑らす姿が見られます。アメリカ文化が根づいている横須賀ならではの光景とも言えます。
うみかぜ公園は、いろいろなアクティビティを、タダで(BMXパークを除く)、自由にできるため、はまる人はとても利用価値が高い公園だと思います。
最低限のルールはありますので、しっかり守って、たのしみましょう。
INDEX
スケボーパークなどがあるスポーツ広場
東京2020オリンピックでも注目されたスケボーなどをたのしめるスポーツ広場には、スケートボードエリアや3×3バスケットコート、壁打ちテニスコートなどがあり、無料で利用することができます。海に面しているため、とても気持ちが良い環境でたのしめます。
2022年10月には、こちらも東京2020オリンピックで注目を集めた、BMXの競技施設がオープンしました。このBMXパークは上級者向けの、有料の施設になります。
スケートボードエリア
3×3バスケットコート
壁打ちテニスコート
マウンテンバイクコース(オフロード自転車練習コース)
BMXパーク
※以下の内容は、2023年8月現在の情報です。
※カッコ内の料金は、JCF会員(公益財団法人 日本自転車競技連盟)向けの料金です。
営業時間 | 平日 13:00~17:00 土日祝 11:00~17:00 サマータイム(海の日~秋分の日) 平日 13:00~19:00 土日祝 11:00~19:00 |
定休日 | 月曜日、火曜日(月・火曜日が祝日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
料金(平日・1日) 横須賀市内在住・在勤・在学の方 | 小学生・中学生 300円(200円) 大人 600円(500円) |
料金(土日祝日・2時間の完全入替制) 横須賀市内在住・在勤・在学の方 | 小学生・中学生 300円(200円) 大人 600円(500円) |
料金(平日・1日) 横須賀市外の方 | 小学生・中学生 600円(400円) 大人 1,200円(1,000円) |
料金(土日祝日・2時間の完全入替制) 横須賀市外の方 | 小学生・中学生 600円(400円) 大人 1,200円(1,000円) |
海風が心地いい芝生広場
海に面したうみかぜ公園の芝生広場は、季節を問わず、たのしめます。
バーベキューをするのにも、近くに大型スーパーが複数あるため、食材の調達に困ることはありません。
バーべキューの機材は、レンタルショップで借りることもできます。(要事前予約)
バーベキューにしろ、お弁当を広げるにしろ、テイクアウトしたものを食べ歩きするにしろ、上空のトンビが食事を狙っているので、注意を払う必要があります。
トンビから食べ物を守る対策はいくつかあります。(経験上の対策のため、これで必ず防げるわけではありません)
- トンビは人が口に運ぶものを「食べ物」と認識するようなので、食べる瞬間はタープの下やテントの中で、上空から見えないように工夫すると気づかれにくくなります。
- トンビは上空から急降下して食べ物を奪いに来ます。そのためには、弧を描くような、ある程度のスペースが必要です。背後に壁があるような場所や、壁のようなものを作って、通り抜けできないようにすると狙われにくくなります。
いずれにしましても、トンビは凶暴なため、襲われても反撃しようなどと思わず、相手にしないことが重要です。
なお、うみかぜ公園では、バーベキューやデイキャンプでテント張りが可能なエリアは芝生エリアに限られています。また、宿泊をともなうキャンプは禁止されています。
横須賀最大の花火大会鑑賞のベストスポット
横須賀市でもっとも大きな花火大会である「よこすか開国花火大会」はうみかぜ公園の沖合で打ち上げられるため、この公園は花火鑑賞のベストスポットの一つです。
例年、海沿いの通路は有料観覧席となりますが、芝生広場など公園の大部分は無料で観覧できるエリアです。
貴重な土木遺産である東京湾第三海堡の構造物
公園の一角には、東京湾第三海堡の兵舎として使われていた構造物が展示されています。
平和な公園に場違いと思わる方もいるかもしれませんが、この構造物は、かつてうみかぜ公園からそう遠くない沖合の海域にあったものです。
第三海堡は東京湾の防衛のために造られた東京湾要塞を構成する一つで、東京湾の上に人工的に造られた海上要塞です。
水深39mの場所に築かれた第三海堡は、東京湾に三か所造られた海堡の中でももっとも難工事だったようで、1892年(明治25年)に建設を開始して、完成したのは1921年(大正10年)というから、約30年もかかったことになります。
しかし、その直後の1923年(大正12年)に発生した関東大震災で崩壊してしまい、要塞としての機能は失われました。
そのあともしばらくのあいだ、東京湾の海上に遺構として残っていましたが、安全な航路を確保するために2000年から撤去工事がはじまりました。
こうして撤去された構造物は、調査のあと、兵舎はうみかぜ公園で公開展示されることになりました。なお、兵舎以外の構造物では、観測所や砲側庫などが同じ横須賀市内の夏島都市緑地で公開展示されています。
水深39mの海上に人工島を造って要塞化するという、当時世界でも類を見ないプロジェクトを成し遂げたことは、その後の日本の土木技術の発展に大きく貢献したことはまちがいなく、第三海堡は貴重な土木遺産なのです。
小さなお子さんも楽しめる遊具広場や芝すべり
その他、小さいお子さん向けの遊具や、専用のソリ(管理事務所前で無料貸出)で遊べる築山での芝すべり、家族や友人同士でアウトドアグッズやギアなどを車に積んで乗りつけられる広い駐車場など、幅広い年代で遊びに来て、いろいろなアクテビティをたのしむための環境がしっかりとそろっています。