鎌倉の初日の出の時刻は
【6:50】ごろです
※鑑賞する場所や日が昇る三浦半島の山々の標高によって前後します
朝日は東の空から昇るため、東側が開けた場所で迫力あるキレイな日の出を見ることができます。三浦半島の西側の、相模湾に面した鎌倉は、全体的に西側が開けた場所が多く、初日の出を含め、朝日を見るのには適していません。
鎌倉からは、近くの三浦半島の山々から昇って来る朝日を見ることになります。より良い条件で初日の出や朝日を見るためには、その山々の反対側の、三浦半島の東京湾側をおすすめします。
とは言いましても、どうしても鎌倉で見たい、鎌倉でなければ見られない、という方もいらっしゃると思います。
この特集記事は、そんな方々向けに、三浦半島の東京湾側にある朝日定番スポットの番外編として、鎌倉の海辺でおすすめな朝日スポットをご紹介します。
記事の後半では、大晦日の夜から元旦の朝にかけて特別に開門される、長谷寺(長谷観音)についても紹介しています。
この特集記事は、観光地とは言え閑静な住宅地も多い鎌倉という立地を考慮に入れて、以下のような条件の場所に絞って選定しています。
- 最寄り駅から徒歩圏内にある
- 近くに早朝から営業している駐車場がある(すべての場所に当てはまるわけではありません)
- 夜明け前でも安全に移動できる
- 早朝に数十名以上集まっても支障がない(騒いで問題がないという意味ではありません)
そのため、天園ハイキングコースのような山道あるいは山上や、鎌倉山のような広いビュースポットがほとんどないような場所は、選定外としています。
また、年末年始は鎌倉中心部で大規模な交通規制があります。初日の出だけでなく初詣目当ての人も多く訪れ、駐車場も混雑するため、車での移動はおすすめしません。
なお、鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区(稲村ヶ崎公園)や光明寺裏山などの、夕日の名所とされているような場所は、西も東もどちらも開けている場所でない限り、朝日の眺望は期待できません。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
七里ヶ浜海岸
七里ヶ浜海岸は鎌倉屈指の夕日の名所として人気のある場所です。しかし、ちょうど、西も東も開けている場所のため、鎌倉の中では朝日を見るのに適した場所の一つと言えます。
七里ヶ浜海岸には、海岸沿いで七里ヶ浜海岸駐車場が営業していますので、車で訪れたうえ、車内で待機するということも可能です。
初日の出や朝日を観覧するのに適した場所、あるいは車を駐車するのにおすすめな場所は、夕日に適した江の島側とは反対側の、稲村ヶ崎側です。
●駐車場
七里ヶ浜海岸駐車場(6:00~21:00)
●公共交通機関
江ノ電「七里ヶ浜駅」より、徒歩約3分
●公衆トイレ
あり(七里ヶ浜海岸駐車場)
稲村ヶ崎東側遊歩道
稲村ヶ崎東側遊歩道は、稲村ヶ崎の由比ヶ浜側にある、海に面した遊歩道です。夕日の絶景スポットとして知られている鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区(稲村ヶ崎公園)とは、岬を挟んだ反対側にあたります。
稲村ヶ崎東側遊歩道からは、朝日が昇って来る三浦半島の山々まで距離があるのと、その間は由比ヶ浜の海があるだけで障害物もありませんので、初日の出や朝日を見るのには適した場所です。
●駐車場
近隣に、神奈川県道路公社稲村が崎駐車場などがあり
●公共交通機関
江ノ電「稲村ヶ崎駅」より徒歩約10分
江ノ電「長谷駅」より徒歩約20分
●公衆トイレ
あり(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)
周辺の見どころ
鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区(稲村ヶ崎公園)
鎌倉海浜公園坂ノ下地区(三角地)
鎌倉海浜公園坂ノ下地区(三角地)は、由比ヶ浜海岸の西の端(稲村ヶ崎側)にある、海に面した公園です。鎌倉海浜公園坂ノ下地区は、「鎌倉海浜公園水泳プール前」と由比ヶ浜海岸に面した「三角地」の2ヶ所に分かれていますが、朝日を見るのに適しているのは「三角地」のほうです。
稲村ヶ崎東側遊歩道からは、そのまま海沿いに遊歩道が続いていますので、朝日はその途中からも見ることができます。
また、このあたりは、今回ご紹介している朝日スポットのなかでは、もっとも観光客が少ないエリアになりますので、穴場スポットでもあります。
●駐車場
なし
●公共交通機関
江ノ電「長谷駅」より、徒歩約8分
●公衆トイレ
近隣の、由比ヶ浜海岸にあり
周辺の見どころ
御霊神社(権五郎神社)
由比ヶ浜海岸
由比ヶ浜海岸は、夏に海水浴場も開設される、鎌倉の中心市街地に面した海岸です。
坂ノ下から逗子市との境界にあたる飯島まで大きな弧を描いて続く砂浜のうち、中央付近の滑川を境に、長谷や坂ノ下方面の西側を由比ヶ浜海岸、逗子に近いほうの東側を材木座海岸と言います。材木座海岸は朝日が昇る方角に、すぐ近くまで山が迫っているため、キレイな日の出を見ることができません。
そのため、坂ノ下海岸とも呼ばれる、由比ヶ浜海岸のできるだけ長谷や坂ノ下寄りの海岸で見るのがおすすめです。
●駐車場
近隣にコインパーキングあり
※由比ガ浜地下駐車場は、夏季(7月1日から8月31日)は朝6時から、それ以外は朝9時からの営業
※大晦日(12月31日~1月1日)は24時間営業
●公共交通機関
鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より徒歩約20分
(東口からの場合は若宮大路を南に進む、西口からの場合は御成通りを南に進む)
鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「小坪経由逗子駅」行き、「海岸橋循環」行き、で『海岸橋』下車徒歩約5分
江ノ電を利用する場合
江ノ電「和田塚駅」「由比ヶ浜駅」「長谷駅」それぞれより、徒歩約5~10分
(この3駅は「鎌倉駅」から遠ざかるほど海に近くなります。「長谷駅」からは徒歩5分程度です)
●公衆トイレ
あり
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区は、鶴岡八幡宮から一直線に続く若宮大路が、終端の由比ヶ浜海岸沿いを走る国道134号と交わる交差点近くにある公園です。
広い芝生広場やグラウンドの地下は、駐車場になっています。この由比ガ浜地下駐車場は、夏季は朝6時から、それ以外の季節は朝9時からの営業ですが、初日の出はもちろん、初詣の参拝客の便宜を図るため、例年、大晦日(12月31日~1月1日)は24時間営業しています。
ただ、由比ガ浜地下駐車場に限らず、年末年始の鎌倉はとくに駐車場の競争率が高いうえに、鎌倉中心部の交通規制もありますので、公共交通機関の利用をおすすめします。
●駐車場
近隣にコインパーキングあり
※由比ガ浜地下駐車場は、夏季(7月1日から8月31日)は朝6時から、それ以外は朝9時からの営業
※大晦日(12月31日~1月1日)は24時間営業
●公共交通機関
鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より徒歩約15分
(東口からの場合は若宮大路を南に進む、西口からの場合は御成通りを南に進む)
江ノ電を利用する場合
江ノ電「和田塚駅」または「由比ヶ浜駅」より、徒歩約5分
●公衆トイレ
あり(由比ヶ浜海岸、由比ガ浜地下駐車場)