鎌倉海浜公園由比ガ浜地区は、由比ヶ浜の海岸沿いにある、芝生広場や多目的グラウンドなどからなる公園です。公園の地下は200台の車が駐車できる由比ガ浜地下駐車場になっています。
2024年2月には遊具広場がリニューアルされて、すべての人がたのしめる「インクルーシブ遊具」が追加されました。
公園内には、1980年(昭和55年)まで江ノ電を走っていた車両、106形107号車(通称:タンコロ)が保存されていて、午前9時から午後4時まで内部が公開されています(雨天時を除く)。
砂浜から見るのとは違って水中花火など一部見られないものもありますが、目の前の海で打ち上げられる「鎌倉花火大会」では人気の鑑賞スポットになります。
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![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・築山頂上より材木座海岸方面を望む(撮影日:2024.03.04)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/03/1c5b436dfc5880439b1a13e4c294bbef-1200x800.jpg)
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明治期から保養や海水浴に利用された由比ヶ浜
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・芝生広場と築山(撮影日:2019.04.21)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/08/6419ed7ef4a340280bbd0b5dc4bfff44-1200x800.jpg)
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区は、由比ヶ浜の海岸とは国道134号を隔てた場所に立地する、潮風が心地より公園です。
鎌倉海浜公園は、由比ガ浜地区、坂ノ下地区、稲村ガ崎地区(稲村ケ崎公園)の3ヵ所にあり、その名前のとおりいずれも海に面しています。
このなかでも鎌倉海浜公園由比ガ浜地区はもっとも広く、大きな芝生広場があるのが特徴です。
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区は、1887年(明治20年)に日本初のサナトリウム(結核療養施設)「鎌倉海濱院」として開院して、翌年にはビーチリゾートホテルの先駆けともいえる「鎌倉海濱ホテル」に転身した施設の跡地にあります。
古くからこのあたりは保養や海水浴に適した場所として注目されていましたが、それは現在でも大きくは変わりありません。
なお、結核菌を発見したことで知られるドイツ人の細菌学者ローベルト・コッホの記念碑が鎌倉海浜公園稲村ケ崎地区(稲村ケ崎公園)の岬の上に建っています。
![鎌倉逗子-鎌倉海浜公園由比ガ浜地区周辺マップ](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/457a84fcf39c7b618fa9d50292d567df.png)
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区の周辺
由比ヶ浜海岸 材木座海岸
鎌倉海浜公園坂ノ下地区 稲村ヶ崎 稲村ケ崎公園
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・「ここに鎌倉海濱院・鎌倉海濱ホテルありき」の碑(撮影日:2022.01.27)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/01/7c74da210f08e5ff636cf7221424aa8d-1200x800.jpg)
子どもたちに人気のタンコロこと江ノ電107号車
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・タンコロの愛称で親しまれた江ノ電106形107号車(撮影日:2019.04.21)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/08/2757cf6ee8d11c2e0914281da6e49855-1200x800.jpg?v=1634490229)
江戸時代に江戸からの観光地として定番化した古都・鎌倉から景勝地・江の島に至るルートは、明治期に横須賀線と江ノ電が開通すると、東京から日帰りでも行ける行楽地としてますます人気を集めるようになっていきました。
江ノ電は、電車がすれ違える施設の新設(ほぼ全線が単線のため)や車両の大型化など、その輸送力の強化を常に行っていきました。
そのようななか、1931年(昭和6年)に導入されたのが、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で静態保存されている106形107号車です。
江ノ電では、現在はすべての営業車両が2両1組の2両編成もしくは2編成連結した4両編成で運転されていますが、106形107号車やその兄弟車である108号車は引退するときまで1両編成で運転されていました。輸送力の強化によって他の車両が2両以上で運転されるようになってからも単行(1両編成)で運転されていたことから、107号車と108号車は「タンコロ」という愛称で親しまれていました。
タンコロ兄弟は、1980年(昭和55年)に引退した後は、107号車は鎌倉市に譲渡されて鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で静態保存され、108号車は極楽寺検車区内で動態保存されイベント時には線路を走る姿を目にすることもできます。
108号車のほうが動く形で残されて幸せなように見えますが、普段は車庫に独りぼっちで眠っているだけの日々を過ごしています。
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区に保存されているもう一方の107号車は、日中は車内に入ることもでき(雨天時などを除いて、原則、午前9時から午後4時まで乗車可能)、毎日子どもたちと遊んでいますので、これはこれでとても幸せな老後なように見えます。
タンコロについては、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センターが、動画や写真付きで特集記事を公開しています。
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・江ノ電106形107号車の車内(撮影日:2019.04.21)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/08/395cc6be7317b8e787e1ad8c76a5bb91-1200x800.jpg?v=1634490252)
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![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・江ノ電106形107号車の側面外観(撮影日:2019.04.21)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/08/5e3d3c1eee8d76d836cd46c4c3b13106-800x1200.jpg?v=1634490302)
2024年2月にリニューアルされた遊具広場
リニューアルで追加されたインクルーシブ遊具
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・インクルーシブ遊具広場(複合遊具)(撮影日:2024.03.04)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/03/39a383291b85ba769f2da29ec9d7dc89-1200x800.jpg)
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区の遊具広場は2024年2月にリニューアルされて、すべての人がたのしめる「インクルーシブ遊具」が追加されました。インクルーシブ遊具とは、年齢や性別、障がいの有無などに関わらず、すべての人が遊べる遊具のことです。
緩やかなスロープやいろいろな高さの手すりがある複合遊具の他、いろいろな遊び方ができるジャンプ遊具やかいてん遊具などが設置されています。
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・インクルーシブ遊具広場(ジャンプ遊具)(撮影日:2024.03.04)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/03/0d877c0e0c4b0abd0fc72359035da470-1200x800.jpg)
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・インクルーシブ遊具広場(かいてん遊具)(撮影日:2024.03.04)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/03/31693ee12de3499eab0b43ef1dee1511-1200x800.jpg)
リニューアル前からある遊具
その他にも、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区には、多目的に利用できるグラウンドや、3on3(3×3)向けのバスケットゴール、ブランコや鉄棒などの子ども向けの定番遊具もあります。遊具のなかには、小さなお子さんが気軽にボルダリングやクライミングを楽しめるものも用意されています。
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・ボルダリング遊具(撮影日:2024.03.04)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/03/ea017fd502c813931749c47b32fae158-1200x800.jpg)
![鎌倉海浜公園由比ガ浜地区・3on3(3x3)向けバスケットゴールとグラウンド(撮影日:2022.01.27)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/01/3c099f0f05773353a29ab9784aa8c75e-1200x800.jpg)
鎌倉の海岸エリア最大級の由比ガ浜地下駐車場
![由比ガ浜地下駐車場(撮影日:2019.04.21)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/08/0541005900d8b6247468656cab759e82-1200x800.jpg?v=1634490324)
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区の地下にある由比ガ浜地下駐車場は、鎌倉の海岸沿いでは最大級の大型の駐車場です。鎌倉市街を観光する場合、パーク&ライドのサービス(時期によって休止の場合あり)で江ノ電やバスを利用するとスムーズに移動できるのでオススメです。
由比ヶ浜の砂浜沿いには駐輪場もあり、三浦半島のサイクリングマイルストーンのモニュメントも設置されています。
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3地区4か所の鎌倉海浜公園
江ノ電の旧型車両・タンコロがあるのが由比ガ浜地区、源実朝の歌碑があるのが坂ノ下地区(三角地)、市民プールがあるのが坂ノ下地区(プール前)、夕日の名所になっているのが稲村ガ崎地区です。
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